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更新日:2017年4月19日

第40回鹿児島県消防職員意見発表会

平成29年4月12日(水曜日)、姶良市にて「第40回鹿児島県消防職員意見発表会」が開催され、霧島市消防局からは杉安健太消防士が出場しました。

今年は県内の各消防本部から選考された20名の職員が出場し、日々の業務を通して感じる課題や改善点などの意見を発表しました。

杉安消防士は「目指すべき公助の未来」を演題に発表を行いました。結果は惜しくも最優秀賞は逃したものの堂々とした発表で、会場の審査員をはじめ観覧者の心に熱く伝わるものでした。

意見発表会の様子

県意見発表会2

 

発表の様子

県意見発表会3

 

表彰式の様子

発表文「目指すべき公助の未来」

 

少し前まで陸地であったはずの場所は、海に飲み込まれ、見渡す限りの建物が崩壊し、瓦礫の山と化した街。スマトラ沖地震と、その影響による大津波により甚大な被害を受けたインドネシア。学生時代、ボランティアの一員として訪れた私の心の中に、その光景は今も鮮明に焼き付いています。

あれから12年。消防職員となった今、当時の光景を思い返すと、学生の私にはわからなかった、「救えるはずの命」が少しずつ見えてきました。被災者は崩壊寸前の家に住み続け、余震による2次被害で、次々と命を失っていました。災害に対する避難所等の施設が乏しい国では、生きるためにはそのまま住み続けるという選択肢しかなかったのです。しかし、せめてそこに、大地震による余震や大津波の危険性など、日本では定着しつつある、防災・安全管理に対する正しい知識を持っていれば、多くの「救えるはずの命」は失われずに済んだのではないでしょうか。

地震大国の日本で、多様化する災害を乗り越えてきた消防。その歴史の中で育んできた防災・安全管理に対する高い意識と災害対応力、そして豊かな経験。それらを受け継ぐ私たち日本の消防隊員だからこそ伝えられる「消防力」があるのではないでしょうか。

ここで私は提案します。消防業務の技術交換や防災・安全管理を目的とした国際交流を行うのです。まずは各市町村ですでに提携されている、国際姉妹都市の関係を活用し、世界へと視野を広げる。それを足がかりに、今後、日本国内でも複雑多様化する災害に備え、人事交流を通じ、欧米諸国などの先進国から知識・技術を学び、我が国の消防力を向上させるとともに、発展途上国に対しても我々の経験と消防力を伝えるのです。

さらに、この国際交流の未来像として、大災害に対し各市町村単位で国際支援ができないかと考えました。姉妹都市という自治体全体でのつながりを生かし、消防行政だけでなく建築、生活、保健、教育などあらゆる分野のプロと連携します。そのような自治体間の関係を、さらにつなぎ合わせ、大災害に対応できる、国際災害支援チームを作るのです。災害直後の一時的な援助だけでなく、我々、消防が国際災害支援チームの中心となり、積み上げてきた経験と消防力を伝え、定着させる。これにより、「救えるはずの命」を助けることができるのではないでしょうか。

12年前、スマトラ島での悲惨な光景を思い起こすとき、個人支援の限界を強く感じます。6年前の3月、私たち日本人は、国際支援の輪に心を救われました。日本は今、災害に強い国になろうとしています。そんな今だからこそ、世界へ防災・安全管理の必要性を発信し、我々の経験を他国の災害へと活かす。そうして互いに高め合った消防力は、いつの日か、地震大国に住む我々の大きな力となり返ってくるのではないでしょうか。この街と街との絆の輪を結ぶ役割を、我々「日本の消防士」が担うのです。これが、「公助の輪」で結ばれた世界であり、私の目指すべき公助の未来です。

 

お問い合わせ

消防局総務課総務企画係

〒899-4332 鹿児島県霧島市国分中央3-41-5

電話番号:0995-64-0119

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