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更新日:2019年11月29日

令和元年第4回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

はじめに、溝辺地区のケーブルテレビの契約及び収納事務に関して、契約事務の放置、納付書及び督促状の発送事務の放置など職員の職務怠慢により発生した事案につきましては、市民の皆様に大変なご心配、ご迷惑をお掛けし、衷心より深くお詫び申し上げます。

今回の事案を厳粛に受け止め、今後このようなことがないよう収納処理のシステム構築を図るとともに、未契約者への契約作業等を短期間で完了できるよう人員体制を強化して個別訪問を行うなど、市民の皆様の信頼回復に全力で取り組んでまいります。

それでは、令和元年12月市議会定例会の開会に当たり、現時点における市政運営の状況につきまして、第二次霧島市総合計画の施策体系に沿ってご説明申し上げます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

商工業の振興につきましては、空き店舗等の遊休不動産の利活用を通じて、官民協働でまちの魅力を高め、商店街の再生・活性化を図るための「リノベーションまちづくり」の取組として、7月から11月までに計3回の「リノベーションまちづくり講演会」を開催しました。テーマを変えて実施した各講演会に延べ303名が参加し、全国各地の成功事例を基に、遊休不動産を戦略的に活用する手法について学びました。

今後も、リノベーションまちづくりの担い手となる人材、不動産オーナーの育成を推進し、まちづくりに対する機運の醸成を図ってまいります。

企業誘致と雇用の促進につきましては、10月9日に、東京都に本社を置く産業ガスの大手メーカー 日本エア・リキード株式会社及びその傘下の鹿児島オキシトン株式会社と、また、同月25日には、東京都に本社を置き、国産鶏の生産・加工・販売を中心に事業展開する食品会社 株式会社ウェルファムフーズと、いずれも工場増設に伴う立地協定を締結しました。これにより、本市発足後の立地協定の締結件数は64件となりました。

また、保育分野の人材需給のマッチングを図るため、ハローワーク国分との共催による合同説明会を、9月18日に国分シビックセンター多目的ホールにおいて開催しました。当日は52名が来場され、保育園等17事業所の担当者との面談等が行われました。このほか、11月13日、14日の両日には、介護分野に関する合同説明会を同様に開催し、合わせて63名の来場者と介護施設等22事業所の参加がありました。

「学生就職支援プロジェクト」の取組につきましては、7月の大雨で延期となっていた霧島高等学校の生徒を対象とした工場等見学会を10月24日に実施し、市内の誘致企業等4社の協力のもと、27名の生徒が参加しました。

今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、積極的な企業誘致活動を展開するとともに、雇用の安定的な確保が図れるよう努めてまいります。

農業の振興につきましては、本年8月の第73回全国茶品評会において、2年連続の「農林水産大臣賞」と、3年連続の「産地賞」を受賞し、個人・団体ともに日本一に輝いた「霧島茶」が、11月14日から15日にかけて行われた皇位継承に伴う宮中祭祀「大嘗祭」の供え物として、本県から5品目納められる特産物の一つに選ばれました。

このことは、本市の茶生産者の方々の日頃の努力の成果が認められた大変な名誉であり、茶の生産地としての本市の知名度アップにも大きくつながるものと期待しているところです。

今後も、霧島茶の更なる消費拡大に向けて、PRはもちろん、消費者ニーズに即したお茶の生産や飲み方の工夫など、生産者、関係機関と一体となって取り組んでまいります。

観光業の振興につきましては、11月1日に、株式会社星野リゾートと「霧島温泉旅館の建設に伴う霧島錦江湾国立公園の環境整備及び魅力の発信等に関するパートナーシップ協定」を締結しました。同社が建設を進めている国立公園エリア内の宿泊施設について、自然環境の保護に努めながら、その自然を最大限に生かした魅力あふれる施設となるよう、本市と同社が協働して取り組むとともに、周辺の宿泊事業者とも連携を図りながら、国内外からの観光客誘客を図ってまいります。

また、10月9日には、本市及び長崎県雲仙市の両市議会をはじめ、関係機関等から多数のご出席をいただき、「旧小浜町・霧島町・牧園町観光姉妹町盟約50周年記念式典」を市内ホテルにおいて執り行いました。半世紀前の日本で最初の国立公園指定を機に旧3町で始まり、市町村合併を経て現在も続く両市の交流に携わってこられた関係者の皆様に敬意を表するとともに、今後も、観光をはじめ様々な分野において官民を挙げた交流を継続していくことを確認しました。

日当山西郷どん村のレストラン及び特産品販売所につきましては、管理運営事業者からの事業撤退の申し出を受け、8月末をもって休業しておりましたが、10月8日に開催した「日当山西郷どん村物産館管理運営事業候補者選定委員会」において新たな管理運営事業者を選定し、12月から営業が再開されることとなりました。

同施設につきましては、今後も本市の観光拠点の一つとして、管理運営事業者や観光協会等との連携を密に図りながら、更なる内容の充実に努めてまいります。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、平成23年度から継続している霧島市10万本植林プロジェクト事業の第9回目として、11月23日に市民・協賛企業等の皆様約300名の参加のもと、国分上之段の市有地に58種、2,200本の植林を行いました。これまでの植林実績は累計で約6万7千本となったところです。

豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくため、今後も自然保護に関する各種行事や環境学習等を通して、市民や事業者の環境保全意識の向上を図ってまいります。

地域防災力の強化につきましては、災害のない明るい安心・安全なまちづくりを目指し、11月2日に消防局敷地内において「消防フェスタINきりしま2019」を開催しました。当日は、霧島市女性防火協力会連絡協議会、霧島市防災協会、霧島市幼少年消防クラブ連絡協議会、消防団をはじめ、関係機関・各事業所等の参加協力のもと、多くの皆様にご来場いただきました。今回のイベントでは、避難所で使用するダンボールのベッドや間仕切り等の展示、非常食の試食を通じ、来場者に避難所生活の一部を体験していただきました。今後も工夫を凝らしながら市民の防火・防災の意識の高揚に取り組んでまいります。

また、11月14日には、各消防本部の消防力向上を図ることを目的とした全国消防長会主催の「第30回全国消防長会警防防災委員会」が市内ホテルにおいて開催されました。全国各地から消防局長・消防長約70名が参加し、警防防災に関する様々な課題の情報共有や消防技術・知識の向上に向けた意見交換などが行われました。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

健康づくりの推進につきましては、市民の健康意識の向上と健康知識の普及啓発等を目的として、10月26日と11月3日に国分シビックセンター多目的ホールにおいて「市民健康講座」を開催しました。10月26日の講座は、霧島市立医師会医療センターと共同で開催し、「その症状、ひとりで悩んでいませんか?~尿のトラブル~」をテーマに、同センターの泌尿器科の医師、薬剤師・理学療法士による講演や実技等が行われました。また、11月3日の講座では、鹿児島大学病院口腔外科の杉浦 剛教授を講師に迎え、『口の中にも「がん」ができる?~知って得するお口の話~』と題して、口腔がんなどについての講演が行われ、いずれの講座も多くの皆様にご参加いただきました。

今後も引き続き、市民の皆様が心身の健康管理や医療等に関する情報を分かりやすく学べる機会の提供に努めてまいります。

子育て環境の充実につきましては、本年10月からの幼児教育・保育の無償化の開始に伴い、10月1日現在で、認可保育所等の基本保育料で約3,000人、新設された預かり保育等の利用料で約1,000人に対し無償化に係る認定等を行うなど、制度の円滑な運用を図るため、迅速な事務処理に努めているところです。

親子で楽しめる全天候型「こども館」につきましては、改修工事設計業務委託を発注し、来年度の改修工事を目指して設計業務を進めているところです。また、「こども館」の遊具等につきましては、民間事業者の柔軟な発想や蓄積されたノウハウを施設整備に反映させることを目的に、調達の前段階として、遊具等の設置に係るプランやアイディアを事業者から収集する「サウンディング型市場調査」の公募を10月末から開始したところです。市民の皆様に喜んでいただける「こども館」の設置を目指し、引き続き、計画的かつ効果的に業務を進めてまいります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

社会教育の充実につきましては、第一工業大学との連携による、大学の特色を活かしたものづくり体験や科学実験を通して科学に対する興味・関心を育む「きりしまチャレンジャー」を10月5日に同大学で実施し、市内の小中学生118名がドローンやプログラミングなど最先端技術体験を含む全10講座にチャレンジしました。

また、島津義弘没後400年を記念する企画展として、義弘の兄であり、本市にゆかりのある島津義久に焦点を当てた「霧島と島津義久」展を国分郷土館で10月1日から、隼人歴史民俗資料館で11月9日からそれぞれ約一か月間開催し、本市のまちづくりの基盤を築いた島津義久に関する展示や史跡の紹介を行いました。併せて、専門家を招いての講座や史跡巡りを開催し、市民の皆様が郷土の歴史・文化に触れ、学ぶ機会の提供に努めました。

スポーツの推進につきましては、国体開催競技のリハーサル大会として、第55回全国社会人サッカー選手権大会が、10月11日から6日間の日程で、国分運動公園及びまきのはら運動公園において開催されました。また、先月には、私も茨城県で開催された第74回国民体育大会の現地視察を行い、会場の様子や競技運営スタッフの業務の状況等について、直接確認してまいりました。

来年の「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の開催に向けては、これまでも各種イベントでのPR、広報誌への掲載などによる市民の気運醸成や、関係施設の整備などに取り組んできたところであり、引き続き、関係機関と連携を図りながら、全力で準備を進めてまいります。

「市民とつくる協働と連携のまちづくり」

国際・国内交流の推進につきましては、青少年交流を続けておりますマレーシア マラッカ市のセントフランシス学院の教職員2名が、10月21日に本市を訪問され、交流を深めたほか、今月25日から30日までの日程で学生8名と先生1名の計9名が本市を訪問され、学校交流やホームステイを行っているところです。平成22年から毎年実施しているマレーシアからの青少年受入事業は今年で10回目を迎えており、引き続き相互交流を図りながら、両市の友好関係を深めてまいります。

また、12月には、内閣府青少年国際交流事業の一環として、フィンランド、イタリア、オランダから青少年育成支援に関する専門家が来日し、「地域における学校の役割」「10年後のふるさとを考える」「青少年育成とイノベーション」をテーマとした「地域コアリーダープログラム」が本市で実施されます。12月4日及び5日は本市内での視察や意見交換を行い、6日には各国の実践事例の紹介やディスカッションを行う「青少年分野・地方セミナー」を、国分シビックセンター多目的ホールにおいて本市との共催で開催します。同事業の実施が、世界基準で青少年育成支援を考える貴重な機会となることを期待しています。

人権の尊重と男女共同参画の推進につきましては、国が「女性に対する暴力をなくす運動」期間と位置付けた11月12日から25日までの2週間、本市においても、国分シビックセンター1階において、DV等に関するパネル展示や啓発映像の放映を行うとともに、女性に対する暴力根絶のシンボルであるパープルリボンにちなんで、パープルリボンツリーの展示を行いました。

今後も、DV、虐待、ハラスメント等の人権を侵害するあらゆる行為の根絶に向け、効果的な広報・啓発活動に努めてまいります。

広域行政の推進につきましては、11月7日、8日の2日間にかけて、全国の市長、特別区長、議員をはじめとする自治体関係者と研究者等が一堂に会し、時勢を踏まえた都市問題等について討議を行う「全国都市問題会議」が国分体育館において開催されました。全国市長会ほか2団体と本市の主催により「防災とコミュニティ」をテーマに開催された81回目の同会議に、全国から約1,800名の参加があり、志學館大学の原口 泉教授による基調講演や先進市の市長、研究者らによる事例報告などが行われ、私も開催市の市長として本市の火山防災の取組に関する主報告を行いました。また、2日目のパネルディスカッションでは、本市の野口地区自治公民館の持留憲治館長がパネリストとして登壇され、同地区における住民主体の防災活動について発表されました。2日間の会議を通じ、参加者の防災に関する知識の向上や先進的取組についての情報共有が図られたほか、来年の「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」や、2022年の第12回全国和牛能力共進会の開催を前に、全国に向けて本市をPRする良い機会になったものと考えています。

シティプロモーションの推進につきましては、本市の魅力を市民の皆様と共に再発見することなどを目的とした「キリシマイスター活動」の一環として、10月8日に、霧島市社会福祉協議会主催の合同金婚式に参加された76組のご夫婦に記念のカードを配布し、50年分の感謝の気持ちやお互いを褒め合うメッセージを交換していただきました。

また、本市の市制施行日である11月7日を、語呂合わせで「イイなの日」とし、市内小中学校の給食を、霧島市産の食材を使った献立とすることで、児童・生徒が生産者や地域の方々に支えられていることに感謝する気持ちを育むとともに、同日が本市の誕生日であることを再認識してもらう取組を実施しました。併せて「霧島市誕生記念日企画」として、市内40店舗で「先着117名」「限定1,170円」など「イイな」にちなんだ様々なメニューやサービスを独自に用意していただいたところです。

今後におきましても「褒め合うまちへ」をコンセプトとして、市民の皆様と共に本市の魅力発信の取組を進めてまいります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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