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更新日:2021年3月10日
カワゴケソウは、日本では鹿児島県と宮崎県の一部の河川のみ、世界的に見ても、他には中国の福建省にしか生育していない、非常に希少な植物です。霧島市では、天降川の塩浸橋から真米甌穴群周辺と、中津川の妙見崎橋から犬飼の滝にかけて、局所的に分布しています。また、カワゴケソウは被子植物であるにもかかわらず水中で生育するという非常に特異な生活をしています。
一般に植物は動物と異なり移動能力が低いため、その生息地は環境の変化に大きく左右されます。そのため、生息地である河川の水質を保全するための取り組みが必要です。
カワゴケソウを守るためには、生息地である河川の水質を保全することが重要です。現在、霧島市における汚水処理人口普及率は81.6%(令和元年度末現在)となっており、全国平均の91.7%(令和元年度末)よりも低い値となっております。
河川の水質保全について私たち一人一人が認識し、生活の中で生活排水のことに配慮していくことで、水質の向上に結びつき、カワゴケソウをはじめとした河川・海域の生物の保護につながります。
河川の水質保全につきましては、「みんなで守ろう美しい川や海」をご覧ください。
令和2年10月3日(土曜日)に霧島市牧園町真米甌穴群周辺において、国分高等学校と連携をし、本市に生息する希少植物「カワゴケソウ」のモニタリング調査や生息域の生態学習・調査及び清掃活動を実施しました。
活動当日は真米甌穴群上流と下流にて、カワゴケソウの生息域の調査や観察、水流・水量調査、地質学習を行った後、カワゴケソウ生息域付近の土砂や雑木・竹等を除去し、カワゴケソウが成長・繁殖しやすい環境を作りました。
令和3年1月30日(土曜日)に霧島市役所で「霧島市の生物多様性に関する発表会及び講演会」が環境美化推進員など72名が参加して開催されました。
霧島市生物多様性推進プランに基づき実施している生物多様性保全推進事業について、本年度はその取り組みの一環として、国分高等学校理数科生物班の1・2年生にカワゴケソウなどについて研究成果の発表をしていただきました。
また、環境カウンセラーの寺田仁志氏による「カワゴケソウが訴える」と題して講演も行われ、参加者からは生物多様性への関心の高まりを感じられる意見も多数寄せられました。
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