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更新日:2019年3月25日

平成17年第1回霧島市議会定例会、所信表明

新市霧島市が誕生いたしまして、早一ヶ月半を経過し、平成17年もあと10日を残すばかりとなりました。まずはじめに今回の市長選におきまして、多くの市民の皆様のご信任を頂き、合併後の初代霧島市長として就任させていただきましたことに心から感謝申し上げますとともに、その重責に身の引き締まるおもいでございます。
初登庁時に市職員には申し上げましたが、今後市政を、明るく、楽しく、前向きに、そして「開かれた公正公平な市政」をモットーに推進していただくようお願い致しました。
風通しのいい職場で、自由闊達な雰囲気の中「おはようございます。こんにちは。いらっしゃいませ。お世話になります。ありがとうございました。」と声が飛び交う、市役所に!とも申し上げました。
また市職員も、職場以外でもまちづくりのプロとして率先し、地域活動やボランティア活動に積極的に参加してほしいむね、お願いいたしました。
「市民総親和によるまちづくり」を進め、市民の皆様に「合併してよかった!」といわれるよう、私も先頭を切って市政発展のためまい進いたしますので、市議会議員各位並びに市民の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
私の信条は、「市民の皆様の声に、謙虚に耳を傾ける」ことにあります。私自身の不足の部分を、皆様に大いにおぎなっていただきながら市政を進めてまいります。

合言葉は「みんなで、いっしょにキバイもんそ!」でございます。
それでは、平成17年第1回市議会定例会の開催にあたり、私の市民の皆様に対する選挙のマニフェストに基づき、所信の表明と市政の基本方針を申し述べさせていただきます。
まず、先の第1回市議会臨時会において、西村新一郎議長、川畑征治(ゆきはる)副議長、議会運営委員会、各常任委員会の委員の選任が順調に終了されました事に対しまして、心からお喜び申し上げます。今後、本市の重要施策や当面する課題につきまして、ご審議を頂き市政運営、発展のために、積極的なご指導ご指摘を賜りますようお願い申し上げます。
ところで本市、新霧島市は県央に位置するばかりでなく、南九州3県のど真ん中にあり、空港、高速道、鉄道の交通の要衝(ようしょう)であります。
中央集権から地方分権へと、地方大変革の時代にあって「ふるさと維新」ともいうべき、1市6町の大合併を実現いたしました。
日本最初の国立公園である自然豊かな霧島連山と天降川、そして湾奥の海は、私たちが祖先から引き継いだ大事な宝物です。
天孫降臨の神話の地、国生み物語の舞台は、まさに日本の原点といえます。
そのような意味から、将来にわたって持続可能な、誇りある「美しい霧島市」であり「私たちのふるさと」でなければなりません。
今後13万都市としての魅力を高め、人、物、資本、情報が行き交うまちを築き、農業、商工観光、環境、文化の潮流を大きなうねりに高め、国際化に対応する新しいまちづくりにとりくむ所存でございます。
「市政は市民のために」を大事にし、「市民が主役」として、公正、公平でかたよりのない施策を実現してまいります。
また平成16年度末時点での、旧1市6町の地方債残高843億円、経常収支比率90.6%という、厳しい財政環境を深く、考慮しつつ、「民と官一体」となった行財政改革を断行いたします。
健全な市政化と『合併』を起爆剤とした、「活力あるまちづくり」は、大いなるスピード感を持って、取り組む必要があると思います。

以上のことを念頭に、霧島市政に対する、私の姿勢の「3つの基本的な考え方」を申し上げさせていただきます。
すなわち、市政に関するさまざまな情報を市民と共有する仕組みを整備し、市民と行政の対話を活発にいたします。
具体的には、私は常日頃「市民の声を聞くことは、すべてに優先する」と考えておりますので、まずは本年度中に、「旧1市6町」ごとに市民との対話の場として「市長と語イもんそ会」を開催する計画であり、さらに来年度は小学校区単位の34ヶ所で開催したいと考えております。
また、市民の皆様や市職員とも気軽な対話を進めるために、参加者の会費制による「市長とランチで語イもんそ会」を機会あるごとに開催します。また、市長交際費、一日の活動などを、ホームページ上で誰もが閲覧できるように情報公開いたします。

さらに、市の経営状況を市民が判りやすいようなバランスシートの作成を民間の公認会計士に委託して行い、積極的な市政への協力をお願いして参りたいと思います。市報や、各種情報媒体の充実で、情報公開・情報発信を円滑に積極的に行なっていくことで、わたくしの「開かれた市政」実現に向けて、誠意をもって努力いたします。
第二に「活力ある市政」「市民と行政が協力、協働して、進める活力あふれる元気なまちづくり」を進めて参ります。具体的には私をはじめとし、四役の給与の20%カットを行い、その余剰財源を広く人材活用原資として役立てて参りますとともに、指定管理者制度、PFI事業の活用による公共施設の民間委託、公共工事のコスト5%カットの実現など、コスト縮減部会の設置を軸に財政改革をすすめます。
このことは、自治会組織、NPO団体、各種ボランティア団体との協働なくしては実現せず、民間の多くの市民の皆様の知恵を広く取り入れて参ることで可能であると思います。
市職員の意識改革も重要であり、そのために民間企業研修や人材交流、先進地行政機関等への積極的な人材派遣も実施し、私をはじめ、全職員の資質向上を図ります。
第三に「公正で公平な市政」、すなわち「広く市民の声を取り入れ、不正やかたよりのないまちづくり」を行います。
具体的には、市の事業・施策を評価する制度の「行政評価制度」を導入します。私案ですが「55(ゴーゴー)委員会」を各界、各層から広く公募し設立したいと存じます。
その審議の経過、結果はすべて「市のホームページ」上で公開することとし、さらに電子メール、FAX等を利用した、市民意見公募制度(パブリックコメント制度)を導入します。また、男女共同参画を推進するとともに、片寄りのない人材登用を行ってまいります。
以上が霧島市政運営に対しての私の基本的な考え方であります。次に、「美しい霧島市」「新ふるさとづくり」に対しての5つの主要な施策について、申し上げます。

はじめに、「生き生きと暮らせる、ふるさとづくり」を目指します。出生率が低下し人口が減少に転じた現在、「子供を安心して育てることが出来る環境」を整えることは、地域の将来にとって重要なことであります。私は、「子育て支援プログラム」を策定し、「子育て支援センター」の設置のほか、子育てセミナーの開催や学童保育の充実などを行ってまいりたいと思います。
次世代を担う子供たちの豊かな感性と可能性をはぐくむ学校教育の充実とともに、生涯学習の推進、生涯スポーツの振興も図りながら、地域の「海・山・川」などの自然や人と親しみ、積極的な子供の育成のために「わんぱく霧島っ子育成」プランを実施いたします。さらに、現代社会の状況に対応し予防医学の見地から、人間ドッグ受診センターの設立や、24時間体制の救急救命医療システムの検討を行うなど、医療体制の充実を図ります。高齢化社会の到来を受け、「高齢者が安心して生き生きと暮らせる地域づくり」を実現するために、社会全体がこれを支えて行く仕組みを創っていく必要があると思います。たとえば、郵政公社との連携による独居老人への「声かけ運動」や、「元気な熟年者」が「要介護の高齢者」をボランティアで支え、そのボランティア活動を点数預金し、将来自分が介護を必要とするようになったときに備える、そのような相互扶助のシステムを構築いたします。
第二に歴史や文化を守り、育むふるさとを目指します。そのために、縄文時代から近代に至るまでのこの地域の歴史遺産を「歴史探求の道」としてルート指定し、地域の伝統行事や祭りなどの保護だけでなく、次世代の担い手育成を行うとともに、高齢者から小中学生への「方言」や「伝統芸能」の伝承を展開します。
三番目に豊かな自然あふれる「ふるさとづくり」も重要な課題であります。「鹿児島湾奥の都市」の責任として、霧島の大自然を今以上に美しく守り育てるために「環境浄化プロジェクト」を推進し、「生活環境美化条例」「天降川等の清流保全条例」を制定し、後世に誇れる「環境共生の美しいふるさと」づくりにまい進いたします。市民、企業総参加の「ごみ問題プロジェクト会議」の設立や、自然破壊や乱開発を抑制するなど自然保護には積極的に取り組み、下水道や合併処理浄化槽などの整備を促進し、河川の根本的な浄化や生活環境の向上を目指します。
四番目に、「便利で快適なふるさと」を実現するために、福山・霧島・牧園・横川・溝辺を結ぶ道路網の整備や、霧島温泉郷と市街地を結ぶ道路の建設促進、空港・JR・高速道を一体的に利用できるような交通網の整備拡充を軸に、陸・海・空の円滑な接続を、可能にしたいと思います。
突然の災害に対処するための「危機管理体制の確立」「凶悪犯罪」等に対処するため、市民参加型のボランティア組織の設立を行い、安心安全な「ふるさとづくり」につとめます。
最後に五番目として、「元気で働きやすいふるさと」を創生します。
そのために、地域の特色ある産品を「霧島ブランド」として指定、育成して参ります。
畜産、水産、農産物、お茶、木材といった一次産品、水、黒酢、焼酎、などの二次産品など、わが霧島市には多くの特色ある特産品があります。
これら地域性を踏まえた物産を、地産地消はもちろん、広く日本国内外に販路を求めて参りたいと思います。
また、霧島市の重要な特色である観光につきましては、現在の観光客700万人を1,000万人に増やすべく(日帰り観光客を含む)「観光客1000万人プロジェクト」を展開します。
「霧島観光未来戦略会議」を軸に、「ボランティアふるさと案内人」や「いいとこ案内所100箇所設置」など、大いなる工夫をこらし実現可能な施策から積極的に取り組みます。
また中心市街地活性化やIT産業をはじめとした企業育成はもちろん、豊かな森林資源と豊富な温泉などを生かした自然環境と調和の取れた体験型、滞在型の「新観光地づくり」にも取り組みます。そして霧島市民としての一体感を高め地域の活性化や観光振興をはかり、霧島の地名を広く知らしめるために、「霧島ナンバー」の実現に取り組みたいと思います。

さらに、2007年にピークを迎える、団塊世代の退職期を見据えた、「Uターン・Iターン受け入れプロジェクト」も新産業興しとして積極的に推進してまいる所存でございます。
アジアに通じる国際空港を持つ「まち」としての国際交流事業も展開いたします。

以上、私の市政に対する所信の一端を述べさせていただきましたが、これらの施策の実現のためには当議会の皆様の絶大なるご協力はもちろん多くの市民の皆様、縁の下の力持ちとしての市職員の活躍が不可欠であります。
将来にわたる持続可能な健全財政を軸に、合併という大きな節目をチャンスと捕らえ、住みよい「美しいふるさと霧島市づくり」に積極果敢に取り組んでまいりたいと存じます。
今後も多くの皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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