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更新日:2019年3月25日

平成21年第4回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

皆様、おはようございます。
さて、本定例会は、私が霧島市長として迎える2期目の最初の定例会でございます。
あらためまして、霧島市長に再選させていただきましたことに心から感謝申し上げますとともに、その重責に身の引き締まる思いがいたしております。

今期は、1期目の課題や反省点を踏まえ、市民の皆様の思いや期待に応えられますよう誠心誠意、全力を傾注して2期目の市政運営に取り組んでまいる所存でございますので、議員各位をはじめ、市民の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう切にお願い申し上げる次第であります。

それでは、平成21年12月定例市議会の開会に当たりまして、市長選挙のマニフェストに沿って、2期目の市政運営に臨む私の所信の一端を申し上げたいと存じます。

私は、市長就任以来、「市民が主役」の信念のもと、民意を第一に現場主義を堅持しながら、「開かれた市政」「活力ある市政」「公正公平な市政」の三つの基本姿勢をモットーに市政を運営する一方、積極的に行財政改革を進め、健全財政の確保に努めたことにより、1期4年間で、40億円近くの財政縮減を行うことができました。

しかしながら、まだまだ解決しなければならない問題や課題が山積しており、行政の努力だけでは限界があることもまた事実でございますので、今後も引き続き、「選択と集中」による政策を進めながら、霧島市の「地域力」・「市民力」と行政が「共生・共働・共助」することにより、「元気!霧島・市民力のまちづくり」を進め、誰もが「この街に住みたい、住んで良かった」と実感できるような市民生活の実現に向けて、霧島市の新しい時代を創ってまいりたいと考えているところでございます。

基本的な施策につきましては、「第一次霧島市総合計画」がスタートしてから、まだ2年足らずでありますことから、同計画の7つの政策である「快適で魅力あるまちづくり」、「自然にやさしいまちづくり」、「活力ある産業のまちづくり」、「育み磨きあうまちづくり」、「たすけあい支えあうまちづくり」、「共生・協働のまちづくり」、「新たな行政経営によるまちづくり」を引き続き、積極的に進めてまいります。

また、それぞれの施策に基づく各種事務事業につきましては、前回のマニフェストを徹底検証し、子育て、教育、医療福祉、環境、産業振興、防災・防犯といった分野別に、引き続き達成に向けて努力するもの、或いは新たな課題として取り上げるもの、といったように整理を行い、その中で早急に取り組むべき事項は、平成22年度一般会計当初予算に盛り込み、中長期的に取り組むべき事項は、次年度以降の予算に反映させることにより、計画実現のため最大限の努力をしてまいりたいと存じます。

次に、平成21年9月定例市議会以降これまでの市政運営の状況につきまして、総合計画の政策体系に沿ってご報告申し上げます。

1.「快適で魅力あるまちづくり」

九州の近代化を支えてきた歴史的価値の高い鉄道路線のひとつであります肥薩線が、11月21日全線開通100周年を迎えました。肥薩線には、本市の嘉例川駅や大隅横川駅など開通当時の面影を残す貴重な施設などが多く残っており、今日まで地域の方々に大切にされ、今も訪れる人を魅了し続けているところでございます。

各駅周辺では、「肥薩線全線開通100周年」を記念いたしまして、地域住民の方々や各種団体などによる多彩なイベントが盛大に開催され、多くの見物客で賑わいました。平成23年春の九州新幹線全線開通により、肥薩線の利用者はこれまで以上の増加が期待できることから、今後も本路線を活用した地域活性化策や観光客誘致など、官民一体となった取り組みを進めてまいりたいと存じます。

移住定住促進策につきましては、10月9日から3日間の日程で「霧島市移住体験研修秋の陣」を開催いたしましたところ、県内外からの移住希望者4組10人の参加があり、稲刈り体験や観光スポットめぐりなど、本市のすばらしい魅力を十分に満喫していただきました。参加された方の中には、霧島に強く関心を持たれた方もおられたことから、今後、本市へ移住していただけるものと確信したところでございます。

公園・緑地の整備につきましては、平成20年度から整備を進めてまいりました国分上井地区のコミュニティ広場が完成し、10月から供用を開始いたしました。地域の皆様の憩いやふれあいの場として、また、レクリエーションなどを通じた健康増進の場として、広くご活用いただきたいと存じます。

街路事業につきましては、国分駅東口の整備の一環として、通路や街灯の新設をはじめ、屋根を備えた自転車駐輪場が完成し、12月から供用を開始いたしました。今後は、防犯対策にも積極的な取り組みを行いながら、適切な施設の運営を行ってまいります。

安心安全なまちづくりにつきましては、平成19年度から他の自治体に先駆けて実施している「霧島市あんしん・あんぜん検定」の第3回目を10月18日に開催したところ、550人の市民の方々が挑戦されました。引き続き、今後も市民一人一人の防犯及び交通安全に対する意識の高揚を図ってまいりたいと存じます。

また、平成19年度から旧高千穂小学校跡地に移転建設を進めておりました北消防署本署が完成し、10月20日から業務を開始いたしました。同署は、災害発生時における避難所や消防団員等の訓練施設も備えていることから、本市の新たな消防防災拠点施設として活用し、地域の消防や救急・救助業務のより一層の円滑化を図ってまいりたいと存じます。

2.「自然にやさしいまちづくり」

一般廃棄物管理型最終処分場の整備につきましては、福山町宝瀬地区を候補地とする立地可能性調査の実施に向け、今年6月に霧島地区循環型社会形成地域計画に基づく、国、県との協議を終え、循環型社会形成推進交付金の内示を10月にいただいたところでございます。

早速、所定の事務手続きを行うとともに、先月、地元関係団体等へ同調査の発注に向けた2回目の「お知らせ」を送付させていただき、同調査の業務委託の入札を今月4日に実施したところであり、今後、約1年かけて同候補地の可能性調査を行ってまいります。

環境対策につきましては、地球温暖化対策の一環として5月から取り組んでおりました「緑のカーテンモデル事業」は、国分中央高校園芸工学科の皆さんのご協力のもと、一般家庭や学校など94チームのご参加をいただき実施することができ、10月25日には、霧島青年会議所を中心とする実行委員会で開催されました第11回ハートフルフェアにおいて、緑のカーテンシンポジウムを開催し、事業の成果について、検証を行いました。

また、かごしま緑のカーテン・ビオトープコンテストにおいて、霧島市の取り組みが評価され、11月21日に開催されました「かごしま環境フェア」で霧島市が特別賞、中福良小学校、霧島小学校が優秀賞を受賞いたしたところでございます。

天降川小学校北隣の土地開発公社所有地内の汚染土壌の処理につきましては、県の指導やこれまでの検討結果等を踏まえ、土地開発公社が事業主体となって宮崎県の管理型産業廃棄物最終処分場へ搬出することとし、搬出後は順次除去箇所の土壌調査を行い、汚染土壌が残っていないことを確認したうえで、その都度埋め戻しを行っております。なお、作業は既に10月から着手いたしており、年内には完了する予定でございます。

3.「活力ある産業のまちづくり」

経済対策の一環といたしまして、今年4月に霧島商工会議所と霧島市商工会が共同で実施しましたプレミアム付商品券が大変好評を得たこともあり、今回第2弾といたしまして、国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用し、本市が補助いたしますプレミアム分5,000万円を含めた総額5億5,000万円分の商品券の発売を11月2日から開始いたしましたが、おかげさまで今回も大変好評を得まして、昨日完売となりました。

また、商品券の取扱店につきましては、570店を超える皆様方にご協力をいただいているところであり、歳末商戦を迎え、地元商店街の賑わいや地域経済の活性化に繋がるものと期待いたしているところでございます。

4.「育み磨きあうまちづくり」

学校教育につきましては、11月17日から3日間の日程で「霧島市小・中学校音楽の集い」を霧島国際音楽ホール(みやまコンセール)で開催いたしました。市内の小・中学校の児童・生徒が出演し、合唱、器楽合奏、和太鼓、民謡、オペレッタ、吹奏楽など、各学校が工夫を凝らした演奏を披露され、児童・生徒は、音楽環境の整ったすばらしいホールへの驚きと、その場で発表できたことへの感動と演奏できた達成感に満ちあふれているようでございました。また、発表の途中で、トランペット奏者の新穂優子(ニイホ゛ユウコ)さんをゲストとして、演奏していただき、プロのトランペットの美しい音色に、児童・生徒はもちろん、会場全体が魅了され、感動の渦に包まれておりました。

来年4月開校の天降川小学校の整備につきましては、その準備が順調に進んでおり、10月9日に校舎本体の完成検査、引渡しを終え、先月29日には、来春から同校へ通うことになります児童及び保護者を対象に2回目となる見学交流会を実施いたしました。当日は、同校に通うことになります向花・国分西・富隈の3つの小学校から多くの児童・保護者が参加し、教室を中心とした校舎内の見学や、レクリエーションをとおして、交流を深めることができました。また、当日参加されました児童・保護者の皆様方から、教育環境に対する期待と喜びの声を多数いただいておりますので、開校時までには、児童一人一人が希望と期待に胸をふくらませて通学できるように、万全の準備を進めてまいりたいと存じます。

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

新型インフルエンザにつきましては、感染者の年齢層が広がりをみせており、国内の死亡者が既に100人を超えたことから、厚生労働省は、警戒が必要とし、手洗いの徹底などを心がけてほしいと呼びかけております。本市では、先月6日に市民向けに感染予防チラシを全戸配布し、注意を喚起いたしたところでございますが、季節性インフルエンザの流行時期になり、同月17日に鹿児島県が「インフルエンザ流行発生警報」を発令したことを受け、本市におきましても、その翌日に、第9回霧島市新型インフルエンザ対策本部会議を開催し、学校などでの対応やワクチン接種について協議を行ったところでございます。ワクチン接種につきましては、既に10月19日から医療従事者、先月20日から基礎疾患を持つ方々や妊婦の方、昨日から1歳から就学前の幼児を対象に実施いたしているほか、小学生など優先的に接種すべき方々につきましては、順次、ワクチン接種の通知を行っているところでございます。

今後、ますます感染が広がっていくことが予想されますので、市民の皆様には、これまで以上に、職場や学校、家庭での一人一人の徹底した予防対策に心掛けていただきますとともに、県や市の情報等には十分注意していただき、冷静な対応をお願いしたいと存じます。

医療体制の充実につきましては、市民の皆様や市議会等から強い要望がなされておりました霧島市医師会医療センターの脳神経外科の開設が、関係各位の永年の努力が実り、来年1月に実現する運びとなりました。急性期医療では必要不可欠で、地域医療連携を推進する上から重要な脳神経外科が開設できますことは、当地域の医療の発展に大きく貢献するものと考えているところでございます。また、医師の確保につきましては、医師会のご協力、ご努力によりまして、国内でも極めて優秀な脳神経外科医を鹿児島大学医学部より派遣していただくことになっております。なお、当面は開設にむけての準備を進めることとし、本格的な診療は、来年10月頃を予定いたしております。

子育て環境の充実につきましては、天降川小学校の北隣に児童クラブや子育て支援センターなどの機能を備えた(仮称)こどもセンターの本体設計が10月に完了いたしましたので、現在、年内着工に向けて、準備を進めているところでございます。

障がい者福祉につきましては、隼人障害者福祉作業所の事務所建て替え工事を先月着手し、現在、年度内完成を目指して工事を進めており、高齢者福祉につきましては、関係者のプライバシーの保護等に配慮した専用の相談室を備えた地域包括支援センターが、機能強化と利用者の利便性の向上等を図るため、国分パークプラザの2階から1階に移転し、先月から業務を開始いたしたところでございます。

6.「共生協働のまちづくり」

市制施行記念日の11月7日に、永年、市勢発展にご尽力いただいた方々や、スポーツなど各分野でご活躍された方々など112の個人、団体に、市民表彰を授与いたしました。表彰を受けられました方々に対し、改めてお祝いと感謝を申し上げ、今後とも市勢発展のためにご尽力いただけることを期待いたしております。

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

現在、新年度予算の編成作業に取りかかっているところですが、歳入面では、政権交代や長引く景気の低迷が税収等に及ぼす影響を勘案しなければならず、また、歳出面では、義務的経費の圧縮作業を繰り返し行ったり、初めて施策別経費の枠配分を導入するなど、工夫を凝らしてはいるものの従来にもまして厳しい編成作業を強いられているところでございますが、何とか市民の皆様の負託に応えられるよう頑張りたいと存じます。

市民サービスセンター「コア・よか」につきましては、平成21年4月から10月までの利用者数は9,416人で、対前年同月比で32.7%の増となっており、また、取扱件数も14,636件で、対前年同月比で38.6%の増となっております。本年10月末現在では、利用者累計が、2万6千人を超えておりますが、特に、利用者の46%が午後5時以降や、土日・祝日にご利用いただいていることから、今後とも、市民のニーズに応じたサービスを提供できる拠点施設として適切に運営してまいりたいと存じます。

最後にその他の政策についてご報告申し上げます。
第5回環霧島会議が、10月22日に曽於市の財部きらめきセンターで開催され、教育全般の施策、事業を円滑に推進するため、新たに環霧島教育長会議とこれまでのスポーツ専門部会を発展的に解消し、教育専門部会が設置されました。

また、各専門部会から、シカ人工給餌(キュウシ゛)防止看板の設置状況やデジタルMCA防災無線の設置に係る協議結果の報告等を受け、今後の具体的な取り組み事項や方針等の協議が行われました。
さらに、環霧島地域の住民の相互理解と交流を深めるため、関係市町から多数のご参加をいただき、各地域の古の文化を今に伝える伝統的な郷土芸能の発表会も開催されたところでございます。


以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります

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企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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