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更新日:2019年3月25日

平成23年第4回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告


はじめに、去る9月25日及び今月2日の集中豪雨により、奄美大島の各地において、住家等に甚大な被害が発生し、また、今月18日には徳之島で住宅1棟が竜巻で倒壊し、3名の方が亡くなられました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災地の皆様には心からお見舞い申し上げ、一日も早い復旧、復興を願うものであります。

一方、新燃岳の噴火につきましては、現時点ではその活動は落ち着いているものの、噴火警戒レベルは依然3のままであり、今後も引き続き関係機関と連携を図りながら、適切に対応してまいりたいと考えております。

また、3月の東日本大震災から9カ月が経過しようとしておりますが、被災地におきましては今もなお災害の爪痕が残る中、徐々にではありますが、復興への兆しが見えつつあると感じているところであります。
本市におきましては、震災後これまで空港所在都市間の災害協定を締結している宮城県名取市へ義援金活動や支援物資の提供などのほか、4月から10月までの間、延べ67名の本市職員を派遣し、避難所支援業務や罹災証明書発行業務などの人的支援を行ってまいりました。これらの業務につきましては、名取市との協議の結果、一定の目処がついたことから、10月末をもって人的支援を一旦終了することといたしましたが、本格的な復旧・復興に向けた取組は、これからでありますので、今後も本市として協力できる支援については、積極的に行ってまいりたいと考えております。

次に、5年越しの念願でありました「関西圏霧島市ふるさと会」の設立総会が10月29日に大阪市内のホテルにおいて、本市からの関係者を含め、約300名の皆様方に参加をいただき開催されました。既に設立されております「首都圏霧島市ふるさと会」の皆様とともに、今後本市の応援団として市勢発展のためにご尽力いただけるものと期待いたしているところでございます。

次に、市制施行以来、霧島茶のブランド化を目指し、茶生産者、関係団体、行政が心を一つにして取り組んでまいりました「第65回全国お茶まつり鹿児島大会in霧島」が本市において11月11日から3日間の日程で、全国の茶業関係者をはじめ、関係機関や市民の皆様など、多数参加のもと盛大に開催されました。本大会は、11日の産地視察を皮切りに、12日の式典においては、先に行われた「全国茶品評会」で栄えある褒賞を受けられた方々への授与が行われ、本市関係では昨年度に引続き普通煎茶30キロ部門で「産地賞」、同部個人部門において「農林水産大臣賞」を獲得された溝辺町の有村幸二さんに褒賞が贈られました。また、12日・13日の両日には、お茶の消費拡大などの様々なイベントが繰り広げられ、延べ約4万人の来場者で賑わい、大盛況のもと大会を終えることができました。これもひとえに茶業関係者はもとより、県や市議会をはじめとする関係各位の温かいご支援とご協力の賜物と厚くお礼を申し上げる次第であります。私といたしましては、今大会を契機に「霧島茶」のブランド確立に向けたさらなる取組に、決意を新たにいたしたところでございます。

次に、日本の世論を二分するような問題となっているTPP「環太平洋パートナーシップ協定」への参加問題につきましては、11月11日、野田首相は「交渉参加に向けて関係国との協議に入ることとした。」と表明されましたが、交渉参加についてはメリットとともに数多く懸念が指摘されているところでもありますので、今後、十分な国民的議論を経たうえで、国益の視点に立って、交渉に参加するかどうかの結論を出していただくことを強く望むものであります。

次に、旧国分市と旧海津町が姉妹都市として盟約を締結してから今年で42年目になりますが、その礎を築いていただいた旧海津町長の平野義明様が先週23日にご逝去されました。永年地域間の交流にご尽力いただきましたことに、感謝申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。今後とも海津市と霧島市の関係をより強固なものとしていかなければならないと決意を新たにいたしたところでございます。

さて、私が初代霧島市長として就任させていただきましてから早いもので6年が経過し、2期目も折り返しをしたところでございます。
私は、市長就任以来、「市民が主役」の信念のもと、民意を第一に現場主義を堅持しながら、「開かれた市政」「活力ある市政」「公正公平な市政」の三つの基本姿勢をモットーに、市民の皆様が「霧島市を誇りに思う。」そう実感できる、「日本一のふるさと」を目指して、全身全霊を傾け市政運営に取り組んでまいりました。
しかしながら、新市における一体感の醸成はまだまだ十分とはいえず、合併時から未調整となっている調整項目に加え、広域的な合併に起因する様々な解決すべき行政課題などが山積しておりますことから、今後も引き続き、行財政改革に積極的に取り組みながら、「選択と集中」による政策を進めるとともに、「地域力」・「市民力」と行政が「共生・共働・共助」することにより「元気!霧島・市民力のまちづくり」を更に進めてまいりたいと存じます。そして、誰もが「この街に住みたい、住んで良かった」と実感できるような市民生活の実現に向けて、市民の皆様はもとより議会の皆様方のご理解、ご支援を賜りながら、残された任期に全力を傾注し、市政運営に取り組んでまいる所存でございます。

それでは、本日ここに、平成23年12月定例市議会の開会に当たりまして、9月議会以降これまでの市政運営の状況報告を総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明申し上げます。

1.「快適で魅力あるまちづくり」


幹線道路の整備につきましては、昨年7月3日未明に霧島地区を局地的に襲った記録的な豪雨による道路陥没や法面崩壊のため全面通行止になっておりました県道都城隼人線の「通称:関の坂」の災害復旧工事が完了し、11月6日に竣工式が行われ、通行可能となりました。
本路線は、国分隼人地区と霧島地区を結ぶ幹線道路であり、都城市及び曽於市と空港・高速道路とを結ぶなど、物流、観光、市民生活に欠かせない重要な道路でありますことから、今回、全面復旧したことにより、再び本市の産業、経済などの発展に大いに寄与するものと期待いたしているところでございます。

交通体系の充実につきましては、平成20年度から市内全域でふれあいバスを運行し、利用実態や利用者ニーズ等を踏まえながら適宜運行の見直しを行ってきているところですが、利用者の少ない中山間地域における新たな交通移動手段として、10月から霧島地区の永水地域で利用者の希望に合わせた事前予約型の乗合タクシーによるデマンド交通の運行を開始いたしました。
なお、今回の運行は、実証運行の一環として、地域の皆様や利用者の方々の声を聞きながら、本格的な運行を検討する際の参考にするために実施するものであり、より地域の実情にあった使いやすい運行を目指すものであります。

消防につきましては、永年の課題でありました年々増加する国分・隼人地域の救急出動に対応するため、消防士1名と救急救命士4名の計5名を9月1日付けで新規採用することにより、隊員の確保を図り、10月から中央消防署の救急隊を1隊増の3隊体制とし、救急業務の充実・強化を図ったところでございます。

2.「自然にやさしいまちづくり」


自然環境の保全につきましては、霧島山系本来の植生である照葉樹への転換を図るため、本年度から宮脇昭方式による10万本植林プロジェクト事業に取り組んでおり、11月26日に国分シビックセンターにおいて、植物生態学者で横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生及び植物療法の専門家でソフィアフィトセラピーカレッジ校長の池田明子先生による講演会を開催し、その中で私も両講師との対談に臨み、本物の森づくりなどについて意見交換を行い、また、翌27日には、牧園町柳ケ平において、約500名の参加のもと宮脇昭先生による植林教室を開催し、イチイガシなど8,000本の植林を行ったところでございます。
なお、このプロジェクトは、市民・企業・団体等との協働によるもので、今回、7企業等から苗代等の提供などの協賛をいただいたところでありますが、今後とも協働による本来の霧島の木によるふるさとの森づくりを推進してまいりたいと存じます。
また、公共水域の水質保全対策として、下水道供用開始区域外における更なる水質汚濁防止対策を推進するため、9月には単独浄化槽などの世帯が多く、特に水質が環境基準より大きく悪化している地域について、延べ133件の臨戸訪問を行い、生活排水対策における合併処理浄化槽の設置に係る普及・推進に取り組んだところでございます。
さらに、河川や海の水質浄化、生活排水対策の普及啓発の取組として、10月25日から11月10日にかけ、生活排水対策推進員とともに、環境浄化微生物資材「エコきりしま」を市内の47小中学校のプールに試験的に投入し、同浄化作用の効果の検証と環境学習の機会を設けることとしたところでございます。
今後、来年のプールの清掃時期までの間、浄化作用に係る各種データを検証しながら、更なる水質浄化対策の普及・啓発につなげてまいりたいと存じます。

生活環境の向上につきましては、市民の皆様との協働による河川景観の保全を図るため、河川景観保全アダプト(里親)制度推進事業を実施しており、現在まで河川景観の美化活動団体として60団体から登録があり、地域美化活動に対する市民の皆様方の協働意識が高まりつつあると感じております。
また、市民で構成する「霧島市アダプト(里親)制度推進計画策定委員会」では、10月19日に第2回目となる委員会を開催するなど、本市の地域特性を活かした河川以外の景観保全も含めたアダプト制度の確立に向け、着実に調査研究を進めているところでございます。

循環型社会の形成につきましては、敷根清掃センターで排出されるスラグや資源ごみとして回収される鉄、アルミなどの一時保管施設として整備を進めておりましたストックヤードが、年内に完成する予定であり、供用開始後は、より多くの各種資源ごみを一時保管することが可能となり、更に円滑で効率の良いリサイクルの推進が図られるものと考えております。

3.「活力ある産業のまちづくり」


畜産の振興につきましては、10月29日に開催された鹿児島県ホルスタイン共進会において、本市関係では1席1頭、2席2頭が入賞するなど輝かしい成績を収められ、1席に入賞された溝辺町の最勝寺秀美さんは、さらに未経産牛の部でグランドチャンピオンに輝き、九州農政局長賞も合わせて受賞されました。
今回の受賞は、酪農家の乳用牛の改良に対する意識高揚や生産技術の向上につながるものと期待いたしているところでございます。
また、口蹄疫の防疫対策の一環として、防疫意識の向上と万一発生した際の迅速な防疫措置等に資するため、10月26日に本市上床公園において鹿児島県口蹄疫防疫演習が開催され、県内各地から養豚農家、獣医師、行政職員など関係者約450人の参加がありました。今回の防疫演習では、特に感染力の強い豚での発生を想定し、農場での発見、通報から殺処分、埋却、消毒作業など一連の初動対応訓練が行われたところであり、防疫初動体制の重要性を再認識いたしたところでございます。
さらに、11月1日には、都城市、曽於市及び本市の3市で口蹄疫などの家畜伝染病が発生した場合や発生する恐れがある場合に、迅速で的確な初動防疫対策を講じられるよう情報の共有化や市境での消毒作業の実施などについて、「口蹄疫等の防疫対策に関する協定」を締結いたしたところでございます。

林業の振興につきましては、日本林道協会が主催する平成23年度治山・林道コンクールの林道維持管理部門において、横川地区の林道川北上別府線の日頃の維持管理等が高く評価され、11月15日に農林水産大臣賞の表彰を受けたところでございます。このコンクールは、林道の維持管理の推進と改善を促進することなどを目的とし、毎年実施されているものであり、今回の受賞は各都道府県のコンクールで最優秀となった林道の中から上位3つの林道が選ばれたもので、最高の栄誉に輝いたところでございます。
今後も引き続き、計画的な林道整備による林業生産性の向上を図るとともに、適切な林道の維持管理に努めてまいりたいと存じます。

観光業の振興につきましては、県外観光客へのアピールをより効果的に行うため、県内有数の温泉観光地である指宿市とタイアップし、限られた予算で最大の効果を図るべく、9月に共同のパンフレット、ポスター及び宣伝グッズなどを作成し、10月10日に両市の観光商工業関係者が一体となって実施した鹿児島中央駅前での一大イベントをはじめ、大阪を中心とした関西圏や福岡、山口、広島など新幹線沿線を中心としたイベントや街頭キャンペーンなど、積極的なPR活動を展開したところであります。
また、新燃岳噴火に伴う風評被害の長期化を危惧いたしておりましたが、積極的な観光PRや九州新幹線全線開業への官民一体となった取組効果が着実に現れ、霧島温泉旅館協会14施設の宿泊客動向速報値によりますと、本年2月には対前年同月比37.2%まで落ち込みましたが、5月から徐々に回復し、10月には対前年同月比106.3%、平成21年の同月比でも103.6%とほぼ例年並みに戻っております。この状況が一時的なものとならないよう、引き続き知名度の向上、魅力ある観光地づくりに努めてまいりたいと存じます。

4.「育み磨きあうまちづくり」


学校教育の充実につきましては、11月15日から3日間の日程で「霧島市小・中学校音楽のつどい」をみやまコンセールで開催し、市内の小・中学校の児童・生徒2,187名が、合唱、器楽合奏、和太鼓、吹奏楽や郷土の民話を題材にしたオペレッタなど、各学校が工夫を凝らした演奏を披露いたしました。また、演奏の最後には、県内を中心に活動されているマリンバ奏者の中間貴子(ナカマタカコ)さん、野元麻美(ノモトマミ)さんのお二人にゲストとして演奏していただき、児童・生徒はもちろん、来場された皆様方は、世界に誇る恵まれた音楽環境の中で、マリンバの美しい音色と多彩な音楽表現に魅了され、感動の渦に包まれておりました。

伝統文化の保存・継承につきましては、11月13日に、「第2回霧島市郷土芸能祭」を全国お茶まつり大会に合わせて市民会館で開催し、市内7団体が古から地域社会で伝承されてきた祭礼や行事などで行われる郷土芸能を披露され、約500人の来場者の皆様方に楽しんでいただいたところでございます。郷土芸能は、地域に暮らす人々の生活の中から生まれ、伝承されてきたものであり、今後も地域の貴重な財産として、後世に受け継がれて欲しいと願っているところでございます。

5.「たすけあい支えあうまちづくり」


医療体制の充実につきましては、9月に完成いたしました霧島市立医師会医療センター中央手術棟において、10月11日から救急外来棟が、また、14日から新手術棟が稼働いたしました。中央手術棟には、日本で初めてのCTとナビゲーションシステムが一体となった最先端医療機器を導入し、脳疾患はもとより脊椎・脊髄の手術も高い安全性のもとで可能となり、これまで以上に二次救急医療や高度専門医療を提供できる地域の中核病院としての機能を発揮できるものと大きな期待を寄せているところでございます。

地域福祉の推進につきましては、災害時に避難支援が必要な要援護者の情報管理と、救急通報時に迅速な対応を可能にするために整備を進めておりました「霧島市保健福祉情報共有システム」が、10月7日から稼働いたしました。このシステムの特徴の一つとして、あらかじめ本人から提出された、かかりつけ医や緊急連絡先などの情報を登録しておくことで、救急出動中の救急車へ、いち早く急患の情報を提供できるなどの機能があり、今後、高齢者等の要援護者の救急搬送の際にこの機能を活用できることから、市民の安心・安全に大きく寄与するものと考えております。

子育て環境の充実につきましては、かねてから地域や保護者の皆様からご要望のありました隼人地区の小野児童クラブが10月に完成し、11月19日には、保護者など多数の関係者の出席のもと、盛大に落成式が行われました。今後は、保護者の皆様方が子育てと仕事の両立できる地域に根ざした子育て支援の拠点施設として、大いに活用していただきたいと存じます。

6.「共生・協働のまちづくり」


「霧島市」は11月7日に、市制施行6周年を迎えましたが、前日の6日には、第5回霧島市民表彰式を開催し、永年市勢発展にご尽力いただいた方々やスポーツなど各分野でご活躍された方々など、88の個人及び団体の方々に市民表彰状と感謝状を授与させていただきました。受賞された方々に対し、改めてお祝いと感謝を申し上げ、今後とも市勢発展のためにご尽力いただけることをご期待申し上げます。

人権が尊重されるまちづくりにつきましては、総務省が支援する特定失踪者問題調査会からのご依頼もありましたことから、私自ら、10月11日に、東京のスタジオにおいて、同調査会が北朝鮮向けに放送しています短波番組「しおかぜ」のメッセージ収録に臨み、本市在住の村岡育代さんの実兄である田中正道さんをはじめ、特定失踪者の方々に対し、心からの激励のメッセージを送らせていただきました。
また、11月18日には「第2回特定失踪者に関する庁内連絡会議」を開催し、12月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」の取組の一環として、市民の皆様に人権侵害問題に対する関心と認識を深めていただくため、署名活動やポスター掲示などの周知啓発活動を実施することを決定いたしたところでございます。

国際交流につきましては、10月13日に旧国分市時代から青少年交流を行っているマレーシア・マラッカ市セントフランシス学院から教職員をはじめとする5名の訪問団が、また、今月21日には8日間の日程で同学院の生徒6名と引率教諭1名が訪問され、今後の青少年相互交流などに関する意見交換のほか、ホームステイ体験や学校での異文化交流などを通じ、友好関係をより深いものとすることができたものと考えております。
さらに、10月30日から4日間の日程で、マレーシア・マラッカ州の主席大臣を団長とする訪問団10名が本市を表敬訪問され、意見交換や市内の企業訪問、行政視察を通じて相互理解を深めたところでございます。

7.「新たな行政経営によるまちづくり」


民間委託の推進につきましては、住民サービスの向上や管理費の効率化を目指し、積極的な指定管理者制度の導入に努めており、現在まで159施設において導入しているところでありますが、来年度から新たに制度を導入する施設として市営住宅、塩浸温泉龍馬公園、霧島緑の村のほか、更新施設の丸岡公園ほか2件について、今議会定例会に指定管理者の指定に係る議案を提案いたしているところでございます。
なお、市営住宅については、住宅及び共同施設の環境整備や維持修繕に関する業務に限定して委託しようとするものであります。

次に、広報の充実につきましては、本市の重要な広報媒体の一つでありますホームページをより見やすくするとともに、利便性、操作性を高めるため、情報検索機能の向上や音声読み上げ機能の付加、外国語サイトの充実などを図るためのリニューアル作業を、現在、進めているところであり、来月からの公開を予定いたしているところでございます。

最後に、広域的行政についてご報告申し上げます。

霧島ジオパークの推進につきましては、市民の皆様をはじめ、多くの方々に霧島山や霧島ジオパークについて、より広くご理解いただくために、霧島ジオパーク火山地形立体模型を据置型と可搬型の2基を製作し、据置型は10月31日から1階ロビーに展示しており、可搬型は今後、出前講座など、ジオパークの普及啓発に活用してまいりたいと考えております。
なお、9月末には日本ジオパーク洞爺湖有珠山大会において、日本ジオパーク認定証の授与式があり、昨年と今年認定された9地域を代表し、お礼を申し上げるとともに、今後の取組への決意を述べさせていただきました。霧島ジオパークが認定されてから、はや1年が経過し、11月5日には認定1周年記念のジオツアーを開催するなど、認定時に指摘された課題の解決に向け、鋭意取り組んでいるところであり、今後も官民一体となって、ステップアップするための取組を強化してまいりたいと存じます。

次に、構成市町が持ち回り開催している環霧島会議が、早くも2巡目のスタートを迎え、10月27日に第9回環霧島会議が国分シビックセンターで開催され、気象庁鹿児島地方気象台調査官による新燃岳の火山活動についての報告に続き、これまで各専門部会で協議検討した結果の報告や新たに口蹄疫や鳥インフルエンザなど農林業の課題等について協議する(仮称)農林専門部会を設置することなどが決定されました。
また、引き続き「講演・事例発表」が開催され、環境省総合環境政策局環境影響評価課長で前国立公園課長の上杉哲郎氏による「霧島錦江湾国立公園(仮称)の魅力を共有し発信しよう」と題した基調講演のほか、本市の霧島小学校及び都城市の御池小学校の児童に「キリシマミドリシジミ」や「シカ」について、自然体験を通した日頃の研究成果の発表を行っていただき、貴重な1日となったところでございます。

市町村消防の広域につきましては、国の「市町村の消防の広域化に関する基本方針」や「鹿児島県消防広域化推進計画」等を踏まえ、昨年、10月1日に姶良・伊佐地域の3市1町で、「姶良・伊佐地域消防広域化運営協議会」を設立し、これまで、消防の広域化に関する協議を重ねてまいりましたが、将来的な資材整備などに伴う財政負担への不安等から調整がつかず、先週25日の会議において、残念ながら、協議会を解散するという結論に至った次第であります。

以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終ります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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