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更新日:2019年3月25日
はじめに去る6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」をはじめ、全国各地の内陸地震や局地的な集中豪雨により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災を受けられた方々に、心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興を願うものであります。
次に、去る8月8日から24日まで開催された北京オリンピックにおいて、日本は、水泳の北島康介選手の金メダル2個をはじめ、25個のメダルを獲得しました。日本選手団の健闘に心から敬意を表するものであります。
また、今回のオリンピックでは、霧島市初のオリンピック選手前田美順選手がバドミントン競技に出場し、市民を挙げて応援をいたしました。残念ながらメダルには後一歩届きませんでしたが、霧島市民の一体感と子供達に大きな夢を与えてくれました。今後も前田美順選手の活躍に大いに期待をいたしているところであります。
次に、来る11月7日は、霧島市誕生3周年にあたります。11月8日から9日にかけて記念式典をはじめ、様々な市制3周年記念事業を開催し、市民の融和と一体感を醸成したいと考えております。その一環としてまず、10月3日に「市制3周年あんしんあんぜん霧島づくり2008」を開催し、関係機関の連携と市民が安全で安心して暮らせるまちづくりの意識の向上を図りたいと考えております。
それでは、本日ここに、平成20年9月定例市議会の開会に当たりまして、6月議会以降これまでの市政運営の状況報告を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の7つの政策体系に沿ってご報告申し上げます。
定住促進につきましては、総務省が平成19年度に募集した「頑張る地方応援プログラム」に基づくプロジェクトを推進している市町村の中から、人材派遣等を希望した市町村に対して、アドバイザーを派遣する制度に、本年度、本市を含む全国11市町村が採択されました。
本市におきましては、九州の「地域おこし」で活躍されている養父信夫氏をアドバイザーに迎え、交流・移住人口の増、更には移住定住者の増を図ろうとこの制度を活用し、「地域力創造アドバイザー派遣事業」を展開するものであります。
次に、道路整備につきましては、国分パークプラザ前に建設を進めている「(仮称)中央歩道橋」が、本年10月末までに完成する予定であります。これにより、市街地内の回遊性・利便性の向上が図られ、中心市街地の活性化につながるものと期待いたしているところでございます。
次に、中福良地区森林伐採に伴う防災対策につきましては、去る6月23日開催いたしました防災対策説明会での地元住民の方々の要望に応えるべく、専門的な見地からの防災上のアドバイスを、鹿児島大学の先生に短期、中期的視点からとりまとめていただきましたので、去る8月24日に再度地元説明会を開催いたしたところであります。
一般廃棄物管理型最終処分場の建設につきましては、地元説明会のほか、地元の方々を中心に先進地の視察を実施するとともに、質問や疑問等に答えるための報告会を実施して、ご理解を得るため努力いたしているところであります。そのほか、曽於市の住民より要請がありましたので、説明会を実施したところであります。今後も、地域住民の皆様をはじめ関係者の皆様のご理解をいただけるよう努力してまいります。
観光業の振興につきましては、去る7月27日に森林セラピー事業として「森で過ごす癒しの休日in霧島」と称したオープニングイベントを開催し、森林ウォーキングと温泉、国際音楽祭等を組み合わせたメニューを参加者の方々に楽しんでいただき、好評を得ることができました。
また、霧島よかとこ案内所につきましては、市内約100箇所を「霧島よかとこ案内所」として認定し、のぼり旗や観光パンフレット等を設置いたしたところであります。
今回、第29回となる霧島国際音楽祭が、去る7月17日から8月3日までの16日間「みやまコンセール」を主会場として、延べ22公演が開催されました。
私も可能な限り参加いたしましたが、今回の国際音楽祭は例年になく、どの会場も大いに盛り上がった、霧島国際音楽祭でありました。
いよいよ来年、平成21年度は、30周年という記念すべき霧島国際音楽祭となりますので、これまでの取組みを振り返り、新たな音楽の風を巻き起こしながら、さらに文化の香り高いまちづくりへの取組みを行ってまいります。
また、霧島市民の音楽に対する関心をさらに高めてまいりたいとの願いから、そして、霧島国際音楽祭をより盛り上げるために、7月5日に国分小学校、霧島中学校の吹奏楽部をはじめ、市民参加による「市民音楽の集い」を「みやまコンセール」で開催いたしたところであります。
子育て支援施策につきましては、放課後児童クラブの環境整備の一貫として、現在、とみくま児童クラブの外構工事と建物本体の建築工事に着手しているところであります。
次に、障がい者福祉につきましては、自閉症や学習障害、注意欠陥多動性障害など、発達障がい者及びその疑いのある方々の相談会や発達支援教室・講演会等実施することとしており、その一環として去る8月17日に発達障害支援講演会を開催いたしました。
また、地域活動支援センターとして位置づけております隼人わかば会作業所の建設予定地を隼人庁舎南側の駐車場の一角に決定し、現在設計中であります。
食育推進につきましては、去る7月27日に食育講演会を開催し、多くの市民が参加され、さらに、食生活改善推進員などのご協力を得て、季節ごとの行事食が展示されるなど「食育」についての認識を深める一日となりました。
市民参加によるまちづくりの推進につきましては、本年度から、公益的サービスを提供するNPO等が行う市民活動で、自ら企画・提案し実施する事業に対し補助金を交付する「霧島市市民活動支援事業」を新たにスタートさせました。この事業には、19団体20事業の応募があり、審査の結果、11団体11事業を決定いたしました。この支援事業を契機に一層、市民活動が活発になり、共生・協働のまちづくりが本市に根付くことを大いに期待してところであります。
また、限界集落の対策につきましては、去る7月31日に「霧島市元気なふるさと再生委員会」を設置し、第1回目の会議を開催いたしました。
今後は、このような集落に該当する5つの地区自治公民館の中からモデル地区として選定した横川地区の山ケ野地区自治公民館と福山地区の佳例川地区自治公民館において、井戸端会議モデル事業やマンパワー支援事業を行い、その成果等をもとに現状を把握し、何ができるのか具体的な対策を委員会において検討することといたしております。
次に、国際交流につきましては、旧国分市時代から国際交流協会が青少年を派遣し、交流のあるマレーシアのマラッカ市を青少年の派遣時期に合わせて去る8月3日から5日間の日程で訪問いたしました。青少年を受け入れていただいている学校やホームステイ先等を訪問し、その状況を視察するとともにお礼を申し上げたほか、マラッカ市長などと意見交換をし、今後の交流継続をお願い申し上げたところであります。
なお、韓国釜山(ぷさん)市への訪問もこの夏予定いたしておりましたが、諸事情を考慮し、今回の訪問を中止いたした次第であります。
市民サービスセンター「コアよか」につきましては、オープン1周年を迎えるにあたり、去る7月6日に記念セレモニーを開催いたしました。4月からパスポートの発給業務を開始したこともあり、4月から8月までの月平均利用者数は1,000人を超え、取扱件数も6月には1,949件となるなど、市民の皆様に着実に周知がなされてきております。また、国分パークプラザ前に建設を進めている「(仮称)中央歩道橋」の完成により、一層の利用促進が期待されております。
次に、行財政改革につきましては、集中改革プランに基づき、事務事業の改革改善や歳入確保、歳出削減など積極的な財政健全化の取り組み及び組織機構の改革など積極的に推進しているところであります。
定員適正化による人件費の削減、印刷物などの広告掲載での歳入増により、平成18年度と19年度合わせて10億1千3百万円の財政効果があり、改革は概ね順調に進んでいると考えております。
今後も行財政改革につきましては、少ない経費で最大の効果を上げることを基本に、多くの行政課題に対して適切かつ迅速に対応できる行政経営を目指して、全ての分野において改革改善を強力に進めてまいる所存であります。
以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります。
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