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更新日:2019年3月25日

平成26年第3回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

はじめに、7月から8月にかけて全国各地で発生した局地的集中豪雨や台風により、多くの死者、行方不明者を伴う被害が発生いたしました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されました方々に心からお見舞い申し上げ、1日も早い復興を願うものでございます。
本市では、被災された皆様への災害救援活動の一環として市役所の本庁及び各総合支所に「広島県、京都府及び兵庫県への災害義援金」の募金箱を8月27日に設置いたしました。
また、先の四国地方での豪雨時には、交流を続けております高知県高知市と徳島県阿南市の両市長に、電話でのお見舞いを申し上げるとともに被災状況等をお伺いし、人道的支援として、本市で生産・販売しております関平鉱泉水をいち早くお届けしたところでございます。

 

さて、国の経済状況につきましては、4月の消費税率引き上げに伴う景気の動向が懸念される中、政府による経済政策の着実な実行により、8月の「月例経済報告」では国内の景気は緩やかな回復基調が続いていると発表されています。しかしながら、依然として地方や中小企業では景気回復の実感が乏しいことは否めないところでございます。
また、5月には、有識者からなる「日本創成会議」が、人口減少に伴い、全国の約半数の自治体が将来消滅する可能性があるという衝撃的な試算を示しました。
政府は、これらを踏まえ、「地方創生」の施策を前面に打ち出し、人口減少対策や地域経済活性化などに取り組む「まち・ひと・しごと創生本部」を発足させ、「アベノミクス」の効果を全国に普及させる地方版の「ローカル・アベノミクス」を策定する方針で、安倍首相は「スピード感を持って地方支援に全力をあげる」と述べており、政府において、これらの施策に全力で取り組まれることを大いに期待しているところでございます。
このような中、私といたしましても、国の動向を的確に捉えながら、「世界にひらく、人と自然・歴史・文化がふれあう都市」をまちづくりの基本理念とし、「人と自然が輝き、人が拓く、多機能都市」の実現を目指して策定いたしました「第一次霧島市総合計画」や市民の皆様への「お約束」に基づき、迅速かつ的確な施策を着実に進めることにより、本市が抱えている様々な課題にしっかりと取り組み、誰もが「このまちに住みたい」、「住んで良かった」と実感できる質の高い市民生活の実現を目指してまいりたいと存じます。

 

次に、「県営スーパーアリーナ」の誘致活動につきましては、誘致期成会の皆様方を中心に、市民の皆様方から絶大なるご支援をいただき、まさに「オール霧島」の体制のもと、街頭署名を始め、自治会や誘致期成会の構成団体内、更には各種イベントなど、様々な形で署名活動を展開してまいりました。その結果、当初の目標でございました7万人を大きく上回る75,126人の皆様方からご署名をいただくことができ、私は、誘致期成会共同代表の立場として、他の共同代表の方々と共に7月30日に県庁において、県知事あての要望書に「霧島市民の皆様方の熱き思い」のこもった75,126人の署名簿を添え、本市への施設建設を強く要望してまいりました。
私は、これまで、誘致が実現することによる本市への経済波及効果はもちろんのこと、スポーツや様々な文化的行事を通じて、将来を担う子供たちにも夢を与えられるとともに、県都である鹿児島市への公共施設の一極集中ではなく、将来を見据えた県土の均衡ある発展のためにも本市へ誘致することが市民利益・県民利益の向上にもつながるものと申し上げてまいりました。
第1段階の目標でございます署名簿の提出は終えましたが、今後は鹿児島県の動向を見極めながら、誘致期成会の皆様方をはじめ市民の皆様と一丸となった「オール霧島」の体制を引き続き堅持し、これまで同様、強力に誘致活動を進めてまいる所存でございます。

 

次に、8月26日から宮崎市で開催されておりました「第68回全国茶品評会出品茶審査会」におきまして、本市が団体部門優勝の「産地賞」を受賞するとともに、溝辺町の有限会社福永製茶が個人部門優勝の「農林水産大臣賞」を受賞され、ダブル受賞という栄誉に輝きました。平成22年度から24年度まで3年連続で産地賞を受賞し、昨年は、惜しくも逃しましたが、生産者のゆるぎない努力と関係機関のご協力により、「霧島茶」が名実共に日本一に返り咲くことができました。今後とも「霧島茶」ブランドの確立とさらなる販路拡大に努めてまいりたいと存じます。

 

次に、大変喜ばしい話題といたしまして、先月開催された平成26年度全国高等学校総合体育大会柔道競技大会において、国分中央高等学校スポーツ健康科3年生の前田千島さんが女子52キロ級で準優勝されるとともに、スポーツ健康科2年生の前野彩(サヤカ)さんが女子57キロ級で5位に入賞されました。
また、同月開催された第27回全日本高校・大学ダンスフェスティバルにおいて、国分中央高等学校ダンス部が準入賞を受賞されました。
このように本市の高等学校の生徒たちが全国の舞台で活躍されましたことは、地元として非常に大きな喜びであり、心からお祝い申し上げたいと思います。
さらに、7月に開催された全国高等学校野球選手権鹿児島大会において国分中央高等学校野球部が初の準決勝進出を果たし、地元を大いに盛り上げていただいたところでございます。昨年がベスト8、今年がベスト4と、年々躍進し、甲子園への期待も高まっております。教職員の熱心なご指導や保護者の支えはもとより、平成23年度学科再編によりスポーツ健康科を新設したことの大きな成果の表れではと、非常に嬉しく感じているところであります。
今後、国分中央高等学校の各学科・部活動のさらなる活躍を市民の皆様方とともに心からご期待申し上げます。

 

それでは、本日ここに、平成26年9月定例市議会の開会に当たり、6月議会以降これまでの市政運営の状況報告を申し述べますとともに、今回、提案いたしております議案等につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明申し上げます。

 

1.「快適で魅力あるまちづくり」

交通体系の充実につきましては、平成23年度に事業着手しました「しらさぎ橋」の橋台2基と橋脚4基の下部工全てが本年9月末までに完成する予定であることから、8月12日に橋梁上部工の入札を行い、8月18日にコーアツ・鎌田・ヤマグチ特定建設工事共同企業体と工事請負仮契約を締結し、今定例議会に工事請負契約議案を提案いたしております。
この工期は平成28年10月31日までの予定としているところであり、橋長277メートル、幅員16メートルの規模を誇る「しらさぎ橋」の、平成29年3月末までの完成を目指し、取付道路や、高欄、照明設備等の橋梁附帯工事を計画的に進めてまいります。

 

2.「自然にやさしいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、環境学習の一環として、霧島の生物多様性豊かな環境を学ぶ「自然環境体験学習会」を8月3日に開催するとともに、海岸漂着物を活用した工作などを行いながら海辺の環境保全を学ぶ「海岸漂着物を使った環境学習会」を8月30日に開催し、いずれの学習会においても小学生を中心に多数の参加をいただいたところでございます。
今後も引き続き、自然とのふれあいの大切さや自然環境保全の必要性について学ぶ体験型学習会等の開催に努めてまいります。

 

生活環境の向上につきましては、環境に関する啓発活動の一環として、6月5日の環境の日に合わせ、6月2日から13日にかけて、国分シビックセンターにおきまして、「霧島の環境を守るパネル展」を開催いたしました。開催期間中は、地域美化活動や環境に対する本市の様々な取組の紹介を行うなど、市民の皆様に環境への関心と理解を深めていただく機会になったものと考えているところでございます。

 

循環型社会の形成につきましては、福山町の「まきのはら運動公園」南側に整備を進めておりました「霧島市一般廃棄物管理型最終処分場」がこの度完成し、これまで県外処分で対応しておりました本市の一般廃棄物の最終処理を独自で適正に完結処理する体制を整えることができました。
私は、本施設の整備につきましては、各種の説明会や戸別訪問の実施により、地元の皆様方に、疑問や不安感を解消していただき、十分に理解・納得いただくことが重要であると考え、誠心誠意対応させていただいたところでございます。その間、地元の皆様方には、重要な事柄に関し真摯にご協議いただき、ご理解とご協力を賜りましたことを、この場をお借りしまして深く感謝申し上げます。
また、市議会においても、本施設の必要性や安全性などについて、議論を重ねていただき、整備計画等について議決いただいたところでございます。
これらの経緯を踏まえ、安心安全な施設を目指し、最新技術による水処理施設の設置を要しないクローズド式の国内トップレベルの管理型最終処分場として整備したところでございます。
今後につきましては、地元の皆様方との約束である協定に基づき、適正な管理・運用に努めてまいります。

 

3.「活力ある産業のまちづくり」

観光業の振興につきましては、35周年を迎えた霧島国際音楽祭の魅力をアジアに向けて発信する「台湾公演」が8月6日、台北「中正文化センター」で開催されましたことから、私は教育長とともに県知事をトップとする台湾公演訪問団の一員として、8月5日から7日までの3日間の日程で公演に出席するとともに、政府関係機関や航空会社などを精力的に訪問し、霧島国際音楽祭のさらなる認知度の向上や開催地霧島の魅力を存分に紹介するなどトップセールスを行ってまいりました。
また、台湾台南市の温泉旅館組合との民間レベルによる交流事業の推進など、国際空港所在地として外国人観光客の誘客に積極的に取り組んでいるほか、国立公園「霧島」誕生記念事業の一環として、九州山口におけるトレッキングショップキャンペーンの実施など、国内外において誘客活動を展開しているところでございます。

 

次に、本市の特産品であり、貴重な自主財源となっている関平鉱泉につきましては、関平鉱泉所整備基本構想に基づく実施設計が完了したことから、新工場の整備を着実に進めてまいります。

 

4.「育み磨きあうまちづくり」

学校教育の充実につきましては、7月23日、国分総合プールで「平成26年度霧島市小学校水泳記録会」を実施いたしました。この記録会は、水泳を通して児童の体力・気力・泳力の向上や、互いの交流を通した豊かな人間性を育むことを目的に例年開催しているものであり、今年度は市内小学校の5・6年生約450人が参加する中、8つの新記録が出るなど充実した大会となりました。

 

青少年の健全育成につきましては、中学生が英会話の楽しさや異文化の素晴らしさを学ぶためのイングリッシュサマースクール「きりしまっ子立志塾」を7月18日から実施し、また、小・中学生が海や山、川などでの体験活動等を通して自然の大切さを学び、他人への思いやりを育む機会とするため「いざ行け!きりしま探検隊」を7月21日から実施したところでございます。
今後におきましても、本市の豊かな自然や地域の素材等を活用した様々な活動を実施し、社会性や郷土愛を有するこころと体のバランスのとれた青少年の健全育成に努めてまいります。

 

文化の振興につきましては、8月9日、10日にNPO法人「きりしま創造舞台」の皆様による、「市民参加型ミュージカル大隅浪漫~1300年の時空を超えて~」の公演が行われ、台風11号の接近が心配される中、2日間で延べ約1,600人の皆様が、会場内全てが一体となった素晴らしい舞台を堪能されました。私も会場へ足を運び、今回は観客として拝見しましたが、市民が子どもから大人まで、出演者、裏方、観客など様々な立場で参加されているということを実感し、感銘を受けたところでございます。
なお、今回は第30回国民文化祭のプレイベントとしての公演でございましたが、来年11月には国民文化祭の本市開催事業として、「霧島演劇祭」と銘打ち、新たな脚本、演出によるミュージカルを行う予定となっており、大いにご期待申し上げたいと存じます。

 

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

消費税率の引き上げに伴う、低所得者や子育て世帯の経済的負担への影響を緩和するため、暫定的・臨時的な措置として実施されている、臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金につきましては、対象となる可能性のある方々へ6月末に申請書等を送付し、郵送による受付を7月1日から、窓口での受付を7月14日から開始し、第1回目の給付日となる8月20日に、臨時福祉給付金は5,141件、9,264万円、子育て世帯臨時特例給付金は3,222件、5,718万円を給付したところでございます。両給付金とも受付期限を10月1日としており、今後、申請忘れがないように周知を図るための広報を行うとともに、引き続き円滑な給付に努めてまいります。


6.「共生・協働のまちづくり」

国際交流の推進につきましては、前述の霧島国際音楽祭の台湾公演の機会に、中華民国の対日窓口機関である亜東関係協会を県知事らとともに訪問し、台湾との青少年、経済、文化などの多様な交流について、李会長以下協会幹部と意見交換を行ってまいりました。

 

また、私は接近が予想された台風11号への対応を優先し、訪問を見送りましたが、8月8日から13日までの6日間、旧国分市時代から交流を継続しており、今年で10年目の節目に当たる青少年派遣事業の交流先であるマレーシアのセントフランシス学院を、市議会議長をはじめとする霧島市訪問団及び霧島市国際交流協会訪問団9名の方が青少年派遣事業に合わせて訪問し、学校関係者との会談や交流現場の視察等を行い、さらなる交流促進をお願い申し上げたとの報告を受けたところでございます。

 

さらに、今回で22回目となる「日韓親善子供大使友好の翼」事業では、霧島市内の小学校5・6年生13人が8月7日から3泊4日の日程で釜山培英(ヘ゜ーヨン)初等学校を訪問し、多くの皆さんと交流を深めた旨のご報告をいただいたところでございます。

 

人権の尊重につきましては、「霧島市人権教育・啓発基本計画」に基づく、人権の教育・啓発活動の一環として、7月30日から8月8日にかけて、国分シビックセンターにおきまして「同和問題啓発パネル展」を開催し、同和問題についての正しい理解と認識を深めていただく活動を行ったところでございます。

 

また、7月19日、霧島国分夏まつり会場において、拉致・特定失踪者の救護、被害者家族の支援のための署名・募金活動を実施いたしました。拉致被害者家族会協力のもと議員の皆様方と共に私をはじめ多くの職員が参加し、ご来場の多くの皆様方からご支援、ご協力をいただいたところでございます。
なお、拉致問題につきましては、先の日朝政府間協議後、北朝鮮が拉致被害者らの再調査を行う特別調査委員会を設置するなど、全面的な解決に向けて前進する動きがみられることから、今後の動向に大きく期待しているところでございます。

 

さらに、8月2日、横川健康温泉センターにおいて、「ハンセン病患者の人権問題」を重点項目とし、「霧島市じんけんフェスタ」を開催いたしました。
当日は、社会学博士の林力さんによる「ハンセン病患者の父を誇りとして生きる」と題した講演のほか、地元で活躍中の「たけちゃん一座」による寸劇も披露され、多くの皆様方にご参加いただいたところでございます。
今後も引き続き、市民の皆様に、分りやすく参加しやすい人権学習の場を提供してまいります。

 

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

市民サービスセンター「コア・よか」につきましては、窓口サービスの拡充といたしまして、ひとり親家庭に対する医療費助成申請の受付業務の10月1日開始を目指して、現在、その準備を進めているところでございます。利便性の向上はもとより、子育て支援の推進にも資するものと考えております。

 

建設工事等の入札制度改革につきましては、7月15日付けで、これまで1,000万円以上の建設工事で執行していた条件付一般競争入札を、700万円以上へと適用範囲の拡大を図るとともに、最低制限価格につきましても、算定方法を見直し、底上げを行ったことで、低価格入札のより一層の防止策を講じたところであります。
さらに、これまで入札会場で執行していた指名競争入札について、10月から試行として電子入札を導入することとしており、これにより入札参加者の人的・時間的な負担が大幅に軽減されるのではないかと、期待しているところでございます。

 

 

「広域的な施策の取組」


錦江湾奥会議につきましては、第6回の会議が7月17日に垂水市で開催され、これまで4つの専門部会において協議検討した結果として、錦江湾クリーンアップ作戦の拡充や錦江湾奥の水質保全に向けた環境啓発活動、錦江湾奥地域の雄大な自然の名勝・景観などの写真を募集し広く紹介する「錦江湾・桜島フォトコンテスト」の開催、桜島大噴火に備えた防災対策や災害時相互協力体制の確立についてなどの協議がなされたところでございます。
なお、環境・観光をテーマにした「国立公園再編への対応」及び「桜島大噴火に係る防災対策等」の協議を継続するとともに、それぞれの自治体が連携し、お互いに知恵を出し合い、協働し、地域活性化に取り組んでまいりたいと存じます。

 

霧島ジオパークの推進につきましては、昨年世界ジオパーク推薦申請時に指摘された課題等の解決を図り、より充実したジオパークの仕組みを目指すとともに、本年予定されている日本ジオパーク再認定審査の準備を進めてまいります。
また、世界認定に必要とされる世界ジオパークネットワークへの貢献及び霧島ジオパークの魅力を世界に向けて情報発信するために、9月18日からカナダで開催される第6回ジオパーク国際ユネスコ会議に参加してまいります。
一方、来年度、霧島ジオパークにおいて開催予定の日本ジオパーク全国大会を環霧島地域が一体となって成功させるために検討会を立ち上げており、今月には準備委員会を設置し、南アルプスにて開催される全国大会に40名近い霧島ジオパーク関係者が参加する予定です。当該大会におきまして、大会運営方法等を把握するとともに来年度における霧島ジオパークでの開催を積極的にPRしてまいる所存であり、来年4月の実行委員会設置を本格的なスタートとして、大会の成功に向け万全の体制で臨んでまいります。

 

以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります

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企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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