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更新日:2019年3月25日

平成26年第4回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

はじめに、9月27日に発生いたしました御嶽山の噴火により、多くの死者、行方不明者を伴う被害が発生いたしました。お亡くなりになられました方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、ご家族の方々に心よりお悔やみを申し上げます。

 

平成23年1月26日の新燃岳の噴火を経験した本市といたしましては、今回の御嶽山の噴火による被災状況に鑑み、あらためて安全対策や減災に繋がる対策の強化が必要であると考え、10月20日に行われました霧島山を囲む市町で構成されている環霧島会議におきまして緊急協議がなされ、同会議の防災専門部会で避難壕設置などの安全対策に係る、協議・検討を迅速に行うことが承認されたところでございます。なお、本市では、早速トレッキングマップによる最新の登山情報の提供や、登山届け提出の呼びかけ、ヘルメットの貸出などの安全対策を講じたところでございます。

 

また、このような中、10月24日に気象台が、えびの高原周辺で小規模な噴火が起こる可能性があるとして、硫黄山の火口周辺警報を発表したことを受けまして、宮崎県側では交通規制や韓国岳登山道への入山規制が実施され、本市におきましては、関係機関と連携し、大浪池登山口及び韓国岳山頂付近などに、入山規制に関する案内板を設置するなど速やかに対策を講じたところでございます。
今回の御嶽山噴火やえびの高原周辺の規制は、観光客や登山客の減少が懸念されますが、今後も引き続き、安全対策の充実を図るとともに正確な情報提供に努め、安心して訪れることができる霧島を発信してまいりたいと存じます。

 

さて、今月21日、衆議院が解散され、来月14日、投票日となりました。地方創生や人口減対策、景気対策など、今後の地方行政の行方にも大きな影響を与える時期の総選挙となりますことから大きな関心を寄せており、とくに、安倍首相が最重要課題に掲げているデフレ脱却や地方創生等の政策推進が足踏みするほか、新年度予算編成への影響など懸念されるところでございます。
私といたしましては、国の動向を的確に捉えながら、「世界にひらく、人と自然・歴史・文化がふれあう都市」をまちづくりの基本理念とし、「人と自然が輝き、人が拓く、多機能都市」の実現を目指して策定いたしました「第一次霧島市総合計画」や市民の皆様への「お約束」に基づき、迅速かつ的確な施策を着実に進めるとともに、本市が抱えている様々な課題にしっかりと取り組み、誰もが「このまちに住みたい」、「住んで良かった」と実感できる質の高い市民生活の実現に向け、しっかりと市政の舵取りを行ってまいりたいと存じます。

 

次に、坂本龍馬ゆかりの鹿児島市、長崎市、下関市、福山市、京都市、高知市、品川区及び本市の8自治体は、龍馬の誕生日であり命日でもある11月15日、京都市で「龍馬の絆で結ぶ都市間交流宣言」として、文化、観光、防災などの各分野でのより一層の相互交流を深める宣言を行いました。とくに、防災分野におきましては、南海トラフ地震など大規模な被害をもたらす災害が起きた際に、物資や職員を被災地に送り復旧・復興を支援する目的で「龍馬の絆で結ぶ災害時相互応援に関する協定」を同日に締結したところでございます。

 

次に、口輪野用地太陽光発電事業につきましては、庁内に「口輪野用地太陽光発電事業実施候補者選考委員会」を設置し、9月24日に太陽光発電事業実施予定業者の公募を行い、太陽光発電事業に係る実績や地域貢献計画等を総合的に勘案し、本市にとりまして最も有益な提案と判断した「九州おひさま発電株式会社」を事業実施候補者として決定したところでございます。
なお、再生可能エネルギー固定価格買取制度につきましては、制度の見直しや九州電力の再生可能エネルギー接続申請に対する回答保留の問題等が生じてきておりますことから、今後、当該事業の推進にあたりましては、これらの動向を十分に注視していく必要があるものと考えております。

 

次に、9月27日に開催されました鹿児島県畜産共進会において、溝辺の大山勝己さん、福山の藤山粋さんが出品された父系群の部で2席に入賞されました。
また、10月18日に開催された鹿児島県ホルスタイン共進会においては、いずれも牧園地区の税所正幸さんが2部で2席、有限会社池田農場さんが7部で2席、農事組合法人霧島第一牧場さんが8部で2席に入賞するなど輝かしい成績を収められ、11月15日に熊本県で開催されました九州連合ホルスタイン共進会に出品されました。
共進会で優秀な成績を収められたことで、乳用牛の改良が一段と促進するとともに、経営の安定、飼育管理技術の向上など、さらなる畜産業の発展につながるものと期待しているところでございます。

 

次に、南日本新聞社が主催する第65回南日本文化賞の地域文化部門において、「天孫降臨霧島九面太鼓保存会」が日頃の地域活性化に寄与する活動が高く評価され、11月1日に表彰を受けられました。この南日本文化賞は、昭和25年に創設され、今年で65回目を迎え、鹿児島県内で永年、地道な活動を続け、地域文化を支えられてこられた方々を幅広く顕彰するものであり、これまで200を超える個人・団体が表彰されております。今後も引き続き、「天孫降臨霧島九面太鼓保存会」の活動を通じて、本市のさらなる活性化にご尽力を賜りたいと存じます。

 

次に、大変嬉しい話題が複数ございますので、ここで順にご披露いたしたいと存じます。まず、10月に開催された平成26年度全国商業高等学校英語スピーチコンテスト鹿児島県予選大会において、国分中央高等学校生活文化科3年生の上野優里香さんが暗唱の部で最優秀賞を受賞され、1月に開催される全国大会への出場が決定いたしました。

 

次に、11月7日に開催された第63回男子・第27回女子鹿児島県中学校駅伝競走大会女子の部において、横川中学校が5区間12キロメートルのコースを41分21秒で大会2連覇、隼人中学校が8位入賞を果たしました。横川中学校は平成21年度から6年連続で県大会に出場しており、県内中学校でも屈指の実力校に成長しております。とくに今年度は、横川中学校2年生の羽田満愉美さんが第3区で、隼人中学校2年生の平田歩弓さんが第1区でそれぞれ区間第1位の区間新記録を打ち出されました。

 

次に、第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体」馬術成年男子六段障害飛越で村岡一孝選手が2年ぶり2度目の優勝をされ、前日の標準障害飛越と合わせ2冠を達成されました。また、同大会の少年男子ソフトボール競技では、国分中学校出身で加治木工業高等学校の有馬栄輝君が鹿児島選抜チームの一員として活躍し、見事優勝に大きく貢献する働きをされたところでございます。

 

このように本市にゆかりのある選手や各学校の生徒たちが、それぞれの分野においてご活躍され、また、素晴らしい結果を残されていることは、非常に大きな喜びであり、心からお祝い申し上げたいと思います。そして、今後のさらなる活躍を市民の皆様とともに心からご期待申し上げます。
それでは、本日ここに、平成26年12月定例市議会の開会に当たり、9月議会以降これまでの市政運営の状況報告を申し述べますとともに、今回、提案いたしております議案等につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明申し上げます。

 

 

1.「快適で魅力あるまちづくり」

防災対策の推進につきましては、災害のない明るい安心・安全なまちづくりを目的とした「防災フェスタINきりしま2014」を11月9日に消防局で開催し、多くの市民の皆様方にご来場いただき、警察、自衛隊、海上保安庁及び各事業所等の参加のもと、防火・防災意識の高揚と関係機関・団体相互の連携強化を図ったところでございます。
また、消防小型動力ポンプ付普通積載車4台、消防小型動力ポンプ付軽積載車2台及び消防ポンプ自動車1台の合計7台の消防団車両の更新を行い、消防力の強化に努めたところでございます。

 

2.「自然にやさしいまちづくり」

循環型社会の形成につきましては、「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」が平成25年4月に施行されたことに伴い、本年10月から「小型電子機器等リサイクルシステム構築実証事業」を開始したところでございます。市内20か所に設置した回収ボックスでは、デジタルカメラ、携帯電話等の回収を行っており、これまで廃棄されていた金(きん)や希少金属のレアメタル等の資源の再利用を推進しているところでございます。

 

3.「活力ある産業のまちづくり」

平成12年度から整備してまいりました国分春山地区の「春山緑地公園」が10月末に全面完成し、競技に訪れる市民や団体等が周辺の観光農園などを利用されることにより、地域住民との交流促進についての波及効果が現れるのではないかと期待しているところでございます。

 

商工業の振興につきましては、平成26年1月20日に施行された「産業競争力強化法」に基づき、国に対し申請しておりました創業支援事業計画が、10月31日付けで認定されました。これまで商工会議所・商工会などの関係機関が単独で行っていた新規創業に対する相談窓口を12月1日付で市商工振興課内に一元化し、「霧島市創業支援センター」として開設する準備を進めているところでございます。

 

企業誘致につきましては、「有限会社徳重製菓とらや」が和菓子・洋菓子の従来品の需要増加に対応するとともに、本市の農産物を使用した新たな製品開発及び量産化を図るため、国分野口西地区に工場増設されることとなり、10月8日に立地協定を締結いたしました。
なお、本年度は既に3社の企業と立地協定を締結しており、これにより、合併後に39社と立地協定を締結いたしました。
今後も、県や関係機関などとの連携を図りながら積極的に企業を訪問し、本市の魅力や企業立地に係る優遇制度のPR等を行い、本市への企業立地を促進するとともに企業のニーズに合った工業団地の整備にも努めてまいります。

 

4.「育み磨きあうまちづくり」

学校教育の充実につきましては、霧島国立公園指定80周年を記念して、「私のきりしま山」作文・エッセーコンクールを実施いたしました。本市の広報誌やインターネット、FMきりしまによる募集広報活動を行い、遠くは兵庫県からの紀行文や、80歳を超える市民からの霧島山に寄せる熱い思いを綴った回顧録など一般からの34編、小中学校の校内審査を通過した作品、小学生86編、中学生41編の合計161編の作品が寄せられたところでございます。
応募作品については、一次、二次の審査会を経て決定した霧島大賞をはじめ、市長賞など入賞者への表彰式を、12月20日に行うこととしております。

 

文化の振興につきましては、ゆとりと潤いを感じることのできる文化の薫り高いまちづくりを目指し、10月から11月にかけまして文化協会各支部主催によります「文化祭」が開催されました。地元の幼児、児童生徒も展示部門などに参加するなど、まさに芸術の秋を象徴するイベントとなり、今年も数多くの市民の皆様に楽しんでいただいたのではないかと感じているところでございます。
また、11月16日、恒例となりました「第5回霧島市郷土芸能祭」が開催されました。今年は7団体の皆様にご出演いただき、伝統芸能を受け継いでいくことの大切さをあらためて実感したところでございます。とくに、きりしま創造舞台のミュージカル公演をきっかけに結成されました「きりしまサンシャインガールズ」は、「青葉の笛」の演奏と「茶わんむしのうた」のダンスなどを披露し、喝采を博していたところでございます。

 

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

消費税率の引上げに伴い、低所得者や子育て世帯に対する経済的影響を緩和するために、暫定的・臨時的な措置として全国的に実施されました「臨時福祉給付金」及び「子育て世帯臨時特例給付金」につきましては、7月から約3か月の受付期間を経て、去る10月1日に締め切りました。
「臨時福祉給付金」につきましては、2万5,569名分、3億3,335万円を、「子育て世帯臨時特例給付金」につきましては、1万5,828名分、1億5,828万円をそれぞれ支給し、総額4億9,163万円の給付を終えたところでございます。

 

6.「共生・協働のまちづくり」

「霧島市」は11月7日に、市制施行9周年を迎えたところでございますが、その週の8日には、第8回となる「2014年霧島市民表彰式」を開催し、永きにわたり市勢発展にご尽力いただいた方々や、スポーツ、文化振興など各分野でご活躍された方々など、103の個人及び団体に表彰状、特別表彰状及び感謝状を授与させていただきました。受賞された方々に対し、改めてお祝いと感謝を申し上げるとともに、今後も市勢発展のために御尽力いただけますようご期待申し上げます。また、一人でも多くの市民の皆様がまちづくり活動に積極的に参加して頂けますよう希望するものでございます。

 

霧島ふるさとの元気再生につきましては、中山間地域などの活性化を図る新たな戦略といたしまして、健全空き家の有効活用を図るための情報提供の実施に向けて取り組んでいるところでございます。

 

国際交流の推進につきましては、私を含めた行政関係者、国際交流協会会員の皆様7名で、旧牧園町時代から「藤の花」が縁で交流を続けております中国上海市嘉定区を10月29日から3泊4日の日程で表敬訪問し、交流の絆を深めるとともに、今後の友好交流の促進などについて、意見交換を行ってまいりました。

 

また、上海WTO事務センターの王理事長や日本政府観光局の小沼所長を表敬訪問し、本市の概要や魅力を紹介するとともに、上海と本市との経済及び観光交流などについての情報交換を行ったところでございます。
このほか、青少年交流を続けているマレーシアマラッカ市のセントフランシス学院のリー校長をはじめとする教職員4名が、10月16日に本市を訪問され交流を深めたところでございます。
さらに、同学院から学生8名と先生2名の計10名が、学校交流やホームステイを中心としたプログラムで、今月22日から本市を訪問されているところでございます。平成22年度から毎年行っているマレーシアの青少年受入事業は、今回が5回目となり、引き続き相互交流することにより、両市の友好関係がより深いものとなるものと考えております。

 

人権の尊重につきましては、11月4日に「第8回特定失踪者に関する庁内連絡会議」を開催するとともに、先週、20日には、政府、県及び本市などが主催者となり「拉致問題を考える国民の集いin鹿屋」が開催され、特定失踪者田中正道さんの妹であり本市在住の村岡育世さんとともに本市からも参加いたしました。また、12月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」の取組の一環として、市民の皆様に北朝鮮当局による人権侵害問題についての関心と認識を深めていただくため、昨年度に引き続き懸垂幕の掲示や署名活動・写真パネル展などを行うとともに、本年度は同問題についての啓発のぼり旗を作製・掲示し、さらなる啓発活動を実施することといたしております。

 

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

健全な財政運営の推進につきましては、ふるさと「霧島」への熱い思いをお伝えいただく手段のひとつとして、また、「ふるさと納税」していただいた霧島市外在住の方に、地元企業や生産者等とタイアップし、市内で生産・製造された商品やサービスをお礼の品として贈呈する事業を今月、11月から開始したところでございます。
霧島市内で生まれ育った方や霧島をこよなく愛するご縁のある方々から「ふるさと納税」として本市を応援していただくことにより、単に歳入の確保が図られるばかりではなく、地域経済の活性化にも大きく寄与するものと考えているところでございます。
さらに、お礼の品の一部には、市内で開催されるイベントへの参加を促進するもの等も盛り込み、観光・交流から移住・定住へとつながることも期待しているところでございます。

 

市民と行政による情報の相互活用につきましては、市民の皆さまに行政情報を分かりやすくお伝えするために「くらしの便利帳」を作成し、10月中旬から市内の全世帯に順次配布しているところでございます。
なお、作成は官民協働事業として行い、掲載する情報の編集作業は市が担当し、印刷や配布及び広告販売は民間事業者が行っているものであり、印刷及び配布に係る経費はすべて民間事業者が広告経費で賄っており、ゼロ予算事業として実施したところでございます。

 

 

「広域的な施策の取組」

 

第15回となる環霧島会議につきましては、10月20日にえびの市で開催され、これまで専門部会で協議検討した結果や現在までの取組についての報告がなされ、環(ぐるっと)霧島周遊列車の運行やスタンプラリーなどの事業を来年度も引き続き実施していくことや、本年度実施している写真コンテストの作品を活用した環霧島地域の情報発信事業などの新たな取組に向けての協議が行われたところでございます。

 

第7回となる錦江湾奥会議につきましては、先週、21日に本市で開催され、テーマである桜島大噴火に係る防災対策の一環として、鹿児島大学地域防災教育研究センターの岩船昌起特任教授による「南海トラフ巨大地震及び桜島大噴火が錦江湾奥地域に及ぼす影響について」との演題でご講演をいただくとともに、これまで4つの専門部会で協議検討した結果や現在までの取組についての報告がなされました。また、錦江湾奥4市の歴史に関する素材を活用した観光PR「錦江湾と鹿児島市・垂水市・霧島市・姶良市の歴史等探訪ツアー」など新たな取組に向けての協議が行われたところでございます。

 

霧島ジオパークの推進につきましては、9月にカナダ・セントジョン市で開催された第6回ジオパーク国際ユネスコ会議及び伊那市で開催された第5回日本ジオパーク全国大会に出席し、霧島の魅力をアピールするととともに、全国大会では霧島から参加したメンバー全員で、来年の霧島大会の宣伝と参加案内を実施してまいりました。また、日本ジオパーク認定から4年目を迎えたことから、今月、11月4日から6日にかけて再認定審査を受けたところでございます。
今後も霧島ジオパーク推進連絡協議会が一体となって、世界推薦に向けた課題解決及び来年度の全国大会の準備を進めてまいりたいと存じます。


以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります

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企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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