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更新日:2019年11月26日

令和元年第3回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

令和元年9月市議会定例会の開会に当たり、現時点における市政運営の状況につきまして、第二次霧島市総合計画の施策体系に沿ってご説明申し上げます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

商工業の振興につきましては、空き店舗等の遊休不動産の利活用を通じて、官民協働でまちの魅力を高め、商店街の再生・活性化を図る「リノベーションまちづくり」の取組を推進するため、7月20日に国分シビックセンターにおいて「第1回リノベーションまちづくり講演会」を開催しました。当日は76名の参加者が、全国各地の事例を基に、空き店舗や駐車場などを戦略的に活用する手法について学びました。

今後も、9月と11月に同講演会の開催を予定しており、リノベーションまちづくりの推進に向け、担い手となる人材、不動産オーナーの育成や、まちづくりに対する機運の醸成を図ってまいります。

企業誘致と雇用の促進につきましては、長野県に本社を置くファインセラミックスの精密加工メーカーのセラテックジャパン株式会社と、7月12日に工場新設に伴う立地協定を締結しました。また、8月26日には、大阪府に本社を置く光通信部品をはじめとする精密金属部品加工メーカーの株式会社三翔精工と、工場増設に伴う立地協定を締結し、本市発足後の立地協定の締結件数は62件となりました。

また、高年齢者の就労支援と企業の人材確保を図るため、ハローワーク国分との共催による企業合同説明会を、7月9日に国分シビックセンターにおいて開催し、103名の来場がありました。

さらに、「学生就職支援プロジェクト」の取組として、市内の誘致企業等10社の協力のもと、7月24日に隼人工業高等学校、翌25日に国分中央高等学校の生徒を対象とした工場等見学会を実施し、合わせて91名の生徒が参加しました。

今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、積極的な企業誘致活動を展開するとともに、若者の地元就職による人口流出抑制や雇用の安定的な確保が図れるよう努めてまいります。

農業の振興につきましては、第73回全国茶品評会が8月27日から30日にかけて愛知県において開催され、普通煎茶10キログラムの部で溝辺町の株式会社有村製茶、有村 幸二さんが1等1席となり、日本一の証である「農林水産大臣賞」を受賞されました。有村さんは、平成23年、28年に続き、個人では県内初となる3度目の日本一獲得となりました。なお、製茶工場としては、父幸男さんの受賞を含めると4度の日本一に輝かれています。

また、同部門の団体賞である産地賞につきましても、本市が3年連続で全国第1位となる素晴らしい成績を収めることができました。これらの結果は、生産者の方々が日頃から生産技術の向上に努め、産地間で高いレベルで競い合ってこられた成果であると考えているところです。

今後も関係機関と一体となって「日本一の霧島茶」のブランド定着に努め、世界からも注目される「霧島茶」となるよう、引き続き、生産技術や生産力向上のための支援に取り組んでまいります。

畜産業の振興につきましては、第48回全国酪農青年女性酪農発表大会が、7月11日、12日の2日間、鹿児島市において開催されました。この大会は、全国各地の酪農青年女性会議が推薦する優秀な酪農経営者が、自らの経営の成果や体験などを発表する大会で、今回は、昭和57年以来2回目となる本県での開催となりました。大会では、牧園町の農事組合法人 霧島第一牧場 牧場長の池田 雄太さんが九州ブロック代表として、飼料の改善などで搾乳量の増加につなげた事例を発表され、最優秀賞となる「農林水産大臣賞」を受賞されました。同賞の受賞は鹿児島県勢としては初めての快挙であり、栄誉ある受賞に心からお祝いを申し上げますとともに、本市酪農関係者にとりましても大きな励みになるものと考えており、今後も関係機関と一体となって、酪農業の振興に努めてまいります。

観光業の振興につきましては、「いざ霧島キャンペーン実行委員会」において、各種メディア等を通じ、霧島山の現状や最新の観光情報などを積極的に発信するとともに、周遊観光を促進するため、スマートフォンを活用して市内10か所に設けた天孫降臨神話ゆかりの神様の降臨ポイントを巡るスタンプラリーを、8月1日から実施しています。

また、8月11日の山の日には、高千穂河原において、高千穂河原ビジターセンター運営協議会をはじめとする各種団体のイベントが同時開催され、家族連れを中心に多くの方々が来場し、夏の霧島山を楽しんでいただきました。

さらに、8月17日、18日には、みやまコンセールにおいて、第14回天孫降臨霧島祭が開催され、「神楽まつり」や「太鼓まつり」に市内外から多くの方々にお越しいただきました。なお、今回初めての試みとして、本市ご当地グルメの出店などを中心とした「ににぎのまるしぇ」を同時開催したところ、こちらも多くの方々で賑わい、好評を博しました。

一方、本年1月にグランドオープンした日当山西郷どん村につきましては、レストラン及び特産品販売所の管理運営を行ってきた一般社団法人霧島商社から事業撤退の申し出があり、8月末をもって、両施設を一時休業することとしました。現在、新たな管理運営事業者の公募を行っているところであり、1日でも早い両施設の営業再開を目指し、事業者の選定を進めてまいります。なお、市直営の西郷どんの宿及び足湯、霧島市観光協会が運営する観光案内所につきましては、これまでどおり運営を継続しており、休業施設が再開するまでの空きスペースにつきましても、観光協会などと連携を図りながら、有効な利活用策を講じてまいります。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、例年県が実施する県内24か所の海水浴場を対象とした水質調査において、本市の国分キャンプ海水浴場と小浜海水浴場のいずれも、最高ランクであり特に良好な水質を示す「AA」との判定結果が示されました。

このような良好な水環境を維持するため、今後も引き続き、下水道の整備や合併処理浄化槽の設置を促進するほか、霧島市生活排水対策推進員等と連携を図りながら、生活排水対策に関する市民意識向上を図るための啓発活動等を推進し、ふるさとの海や川である公共用水域の水質保全に努めてまいります。

ごみの適正な排出・処理につきましては、8月の伊佐北姶良環境管理組合議会定例会にあわせて、当該組合議会の議員に対し、本市の新たなごみ処理施設の整備計画の概要や、今後の組合との関わりを含めた横川・牧園地区のごみ処理等に関する基本的な考え方について説明しました。

今後も、安定したごみ処理体制を継続できるよう計画に沿って施設の整備を進めてまいります。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

健康づくりの推進につきましては、風しんの発生・まん延を予防するため、国の対策に基づき、過去に公的な予防接種の機会がなく、抗体保有率が低い、昭和37年度から昭和53年度生まれの男性を対象に、風しんの抗体検査と予防接種が無料で受けられるクーポン券の発送を7月から開始しました。

子育て環境の充実につきましては、本市の教育や保育、地域の子育て支援事業の活動量の見込みや、それに対応するためのサービス提供体制などについて定めた「霧島市子ども・子育て支援事業計画」が本年度末で終期を迎えることから、今後も、更に安心して産み育てられる環境の充実が図られるよう、令和2年度からの5年間を計画期間とする「第二期霧島市子ども・子育て支援事業計画」の策定を進めているところです。

また、親子で楽しめる全天候型「こども館」につきましては、本年1月に「こども館設置検討委員会」から出された提案を基に、既存施設の活用による設置を基本方針として検討を重ねてきたところであり、昨年実施した市民アンケートの回答結果を踏まえた上で、上野原テクノパーク内の国分ハイテク展望台に設置することとしました。今定例会に提案しております補正予算において、こども館の設置に向けた施設改修工事に係る設計業務委託費を計上しているところであり、早期開設を目指し、引き続き、計画的に整備を進めるとともに、将来的に複数のこども館を設置することも視野に入れながら、多様なニーズに応じた子育て環境の更なる充実に努めてまいります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

学校教育の充実につきましては、地元企業への理解を深め、地元で働くことの意義などについて学ぶことを目的とした「中学生の挑戦!霧島しごと維新」事業において、8月に2回の企業説明会を実施し、昨年の3倍以上となる91名の中学生が参加しました。

また、8月下旬には、これまで学んできた英語を実際に使い、国際交流の楽しさを実感することを目的とした「KIRISHIMA GLOBAL ACTIVITY(キリシマグローバルアクティビティ)」を実施し、昨年を上回る35名の中学生の参加がありました。外国の方との身振り・手振りも交えながらの交流や、外国と関わりのある職場の見学などを通して、参加者それぞれが広い視野で自分の将来について考える良い機会になったものと考えています。

次に、喜ばしい話題としまして、7月に開催された全国高等学校野球選手権鹿児島県大会において、国分中央高等学校が5年ぶりにベスト4に進出しました。残念ながら優勝した神村学園には力及ばなかったものの、熱戦を繰り広げる選手たちを誇らしく感じながら、私も生徒や保護者、市民の皆様と一緒になって応援しました。

また、8月に鹿児島市で開催された全国高等学校総合体育大会の柔道競技において、同校の中馬梨歩さんが女子個人48キログラム級で3位、古城 菜南美さんが同63キログラム級で5位入賞を果たしました。お二人のこれまでの努力が、高校総体入賞という輝かしい成果として実を結びましたことに、心からお祝い申し上げます。

さらに、今年度は、柔道以外にも、女子ハンドボール、陸上、ダンス、銃剣道などの体育系部活動や、珠算、簿記、放送などの文化系部活動が全国大会に出場したほか、生活文化科の生徒が、全国高等学校家庭クラブ研究発表大会に出場し、第3位に相当する兵庫県教育委員会賞を受賞しました。このように同校の多くの部活動等が全国大会に出場することは、本市にとりましても大変名誉なことであり、今後の生徒たちの更なる活躍を期待するものです。

社会教育の充実につきましては、霧島の自然の中での体験活動や異年齢集団での生活を通して、自然を大切にする心や思いやりの心、自律性・社会性などを養うことを目的とした「いざ行け!きりしま探検隊」を、7月21日から6泊7日の日程で実施し、市内の小中学生40名が参加しました。参加した児童・生徒は、天降川での希少生物調査や高千穂河原周辺の鹿ヶ原散策などの活動を通して、「ふるさと霧島」の良さを再認識するとともに、たくましく生き抜く力を身に付けてくれたものと考えているところです。

今後も引き続き、心身ともに健全な「きりしまっ子」の育成に向け、取組を進めてまいります。

芸術文化の振興につきましては、40回目を迎えた霧島国際音楽祭が、今年も国内外から多くの若き才能ある受講生と著名な講師・アーティストを招いて開催されました。みやまコンセールを主会場に県内各地で開催された演奏会には多くの観客が訪れ、大隅横川駅平和コンサートや霧島温泉市場足湯コンサートなど地元に密着した演奏会も多くの市民で賑わい、盛会のうちに幕を閉じました。中でも、霧島市民会館で開催された「管の祭典」では、鹿児島出身で九州シティフィルハーモニー室内合唱団首席指揮者の海老原光氏の指揮の下、市内の中高生とプロの演奏家による管楽器の共演が行われ、訪れた約600人の市民をクラシック音楽の世界へと誘いました。また、全国紙への1面広告掲載や民放テレビ番組「題名のない音楽会」の公開収録による2週連続放映により、音楽祭のみならず本市の魅力も併せて情報発信していただきました。

スポーツの推進につきましては、全国高等学校総合体育大会フェンシング競技大会が、7月26日から5日間の日程で牧園アリーナにおいて開催され、連日、各県代表による熱戦が繰り広げられました。29日には、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が競技を観戦され、大会に華を添えていただきました。

また、国体開催競技のリハーサル大会として、第24回ジャパンオープンハンドボールトーナメントが、8月10日から4日間の日程で溝辺体育館など4会場において開催されたほか、燃ゆる感動かごしま国体銃剣道競技リハーサル大会が、8月25日に国分中央高等学校精華アリーナにおいて開催されました。

今後は、これらの大会を通しての課題を検証し、来年の燃ゆる感動かごしま国体の成功に向けて関係機関と連携を図りながら、全力で準備を進めてまいります。

次に、喜ばしい話題としまして、8月30日に東京都で開催された2019世界柔道選手権東京大会の女子78キログラム級において、本市出身で自衛隊体育学校所属の濱田 尚里さんが準優勝しました。また、9月1日の男女混合団体戦決勝では、個人戦決勝で敗れた相手に得意の寝技で一本勝ちし、日本の大会3連覇を決めました。東京オリンピックの日本代表は、今後、柔道グランドスラム大阪2019などの国際大会の成績をもとに選考されます。濱田選手がオリンピックに出場できるよう、今後も市民の皆様と一緒に応援してまいります。

「市民とつくる協働と連携のまちづくり」

国際交流の推進につきましては、本市国際交流協会との連携による青少年海外派遣事業として、7月から8月にかけて、アメリカ、マレーシア、カンボジア、中国の4か国に28名の中学生・高校生を派遣し、学校訪問やホームステイなどを通じて交流が図られました。私も議長とともに、交流開始から15年目を迎えた中国上海市嘉定区を訪問し、これまでの長年にわたる交流に対し敬意と感謝を申し上げるとともに、今後の更なる相互交流の発展などについて確認しました。

また、今回で27回目となる「日韓親善子供大使友好の翼」事業では、市内の小学校5・6年生15名が8月1日から3泊4日の日程で韓国釜山培英初等学校を訪問し、体験学習やホームステイ等を通じて、多くの皆さんと交流を深めた旨のご報告をいただいたところです。

人権の尊重につきましては、「拉致・特定失踪者の救護及び被害者家族の支援のための署名活動」を、7月13日に霧島国分夏まつりの会場において実施しました。当日は、拉致被害者家族会等の皆様のご協力のもと、私も、霧島人権擁護委員協議会や市議会議員の皆様、市職員とともに参加し、来場された多くの方々からご支援、ご協力をいただきました。

また、高齢者の人権問題をテーマとした「霧島市じんけんフェスタ」を、8月17日に霧島市民会館において開催しました。当日は、元山口県萩市教育長で、現在は同市の金谷天満宮宮司の陽 信孝さんを講師に招き、「八重子のハミング」と題した老老介護についての講演などを行い、多くの方々にご参加いただきました。

今後も引き続き、市民の皆様に分かりやすく、参加しやすい人権啓発の場の提供に努めてまいります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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