ホーム > 市政情報 > 市長の部屋 > これからの市政 > 平成19年 > 平成19年第2回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

ここから本文です。

更新日:2019年3月25日

平成19年第2回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

6月議会の開会に先立ち、2件の事故のご報告と場外舟券売場の建設計画に対する経過のご報告を申し上げます。

去る5月24日に霧島市民隼人温水プールで死亡事故が発生し、小学2年生の尊い命が失われたことは、誠に残念でなりません。ご冥福を心からお祈りいたしますとともに、ご家族の皆様に衷心よりおくやみを申し上げます。私といたしましては、5月25日、公共施設の管理についての緊急対策会議を開催し、関係部署に対し早急に公共施設の再点検を行うとともに、安全点検の確認をするよう指示し、去る6月1日には点検に関する報告を受けたところであります。このような事故は、あってはならないことであり、二度と起きないよう今後も安全安心については最善を尽くしてまいる所存であります。

次に去る5月7日、敷根清掃センターのごみ焼却施設におきまして、焼却炉の休止期間を利用して焼却炉に付属する機械の整備作業をしていた請負業者の作業員3名が、酸素欠乏が原因と思われる事故が発生をいたしました。病院で手当てを受けましたが、幸い3名とも軽症で、すぐに回復し大事に至りませんでした。原因は、作業にあたっていた業者の作業員が、密閉状態であった機械のマンホールを空けた後、まだ換気が充分でない時に内部に入ってしまったものであります。再発防止策につきましては、加治木労働基準監督署の指導のもと、元請であるメーカーと下請の業者が協力し、作業員への安全教育を徹底し、機械設備においても安全管理の表示を行うなどその対策に取り組んでいるところであります。

次に、場外舟券売場建設計画についてでありますが、去る4月25日に舟券売り場計画の建設に同意せずという結論を出しました。舟券売り場が計画されている場所は、静寂な妙見温泉、安楽温泉などがある霧島温泉への玄関口であり、建設は好ましくないという判断をさせていただいた次第であります。

それでは、本日ここに、平成19年6月定例市議会の開会に当たりまして、3月議会以降の市政運営の状況報告を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

私が市長に就任以来、早いもので1年半が経過いたしましたが、「市民総親和」のもと私のマニフェストに掲げております「美しい霧島市」「日本一のふるさと」づくりを目指し、市政の健全経営を進めてまいりました。

まず、昨年の5月号からリニューアルし行政情報等をできるだけわかり易く、また親しみやすく構成することで、市民の皆様に手に取って、読んでもらえる広報誌づくりをめざしてまいりましたが、おかげさまで、その広報誌が県広報コンクールで広報誌の部で特選、全国広報コンクールで市の部で第3席を受賞することができた次第であります。

次に、「行財政改革」についてでありますが、本年2月に策定した集中改革プランに基づき、私が最高責任者となり、地域発展のために不退転の決意を持って取り組んでいる次第であります。
具体的には、本年4月より県の権限移譲プログラムに基づく建築確認事務など15項目176事務の権限移譲による業務の拡大を進めるとともに、民間活力を行政に積極的に取り入れる事で更なるサービス向上を目指すため、丸岡公園や国分キャンプ海水浴場・海浜公園、黒石岳森林公園に新たに指定管理者制度の導入を行い、現在117の施設に導入したところであり、その他の事務事業についてもアウトソーシングの研究などを進めております。

また、いよいよ7月6日から霧島商工会議所が建設中の国分パークプラザの2階フロアに各種証明書発行や収納事務などを取り扱うサテライト窓口として市民サービスセンター「よか」を開設いたします。この施設の愛称でありますが、市民の方々が市役所の開いていない夕方5時以降や土曜日や日曜日、祝日においても、住民票などの証明書が取れたり、税金や保育料などを納めていただけるなどの公共サービスを受けることができたり、子育てや高齢者の健康や介護の相談が気軽にできること。さらに、本市の観光などの様々な情報が入手できる良い場所であるという「よか場所」の意味合い、また、この施設が明るく、楽しい空間として良いイメージで親しみを持って利用していただける「良い」ということ、鹿児島弁に親しんでいただくなどから方言で「よか」を意味して命名いたしました。

次に、本市の組織機構につきましては、本年度は、今までの縦割り行政からの脱却を図るために、本庁の一部と全ての総合支所にグループ制を導入し、課の統合など15課44係等の削減を行い組織のスリム化を実施いたしました。また定員管理につきましても「職員の資質向上を図り、少ない人員で最大の効果を挙げる。」ことを基本理念に適正化を進め、本年4月1日付けの職員数は対前年より35人少ない1,373人となり、年間で約3億円程度の人件費削減が見込めるものと考えております。その他、管理職手当の定額化や女性職員の係長級への登用を進めたところでございます。

また財政の健全化につきましては、まず歳入面で市報等への広告掲載を進めるなど新たな財源を確保するために、新財源検討委員会を設置し、併せて税金などの収納体制の強化を行っているところであります。次に歳出面では、公共工事コスト縮減のための計画策定と入札制度の改善として1,000万円以上の建設工事の郵便入札による一般競争入札を実施することといたしました。

今後とも、行財政改革につきましては、市民の皆様に霧島市の行政運営についての理解と納得が得られるよう強力かつ大胆に改革を進めてまいる所存でございます。

次に、梅雨時期を控え、災害の心配される時期になりました。各総合支所においては、消防団と支所管内の災害予想危険箇所などの点検を実施いたしました。私としては、各総合支所から報告を受けた現地調査すべき箇所を去る5月26日に現地調査を行い、点検をいたしたところであります。これからの災害時期に備え万全を期していきたいと考えております。

次に、国際交流につきましては、旧霧島町が平成12年に姉妹盟約を結び現在も交流が続いているアメリカソノラ市を7月26日から6日間の日程で訪問いたします。ソノラ市はカリフォルニア州の東部に位置し、アメリカを代表するヨセミテ国立公園の入口にあたり、観光の拠点となっております。中高生の派遣生と共にソノラ市役所を表敬訪問し、意見交換や交流の場を視察いたします。あわせてヨセミテ国立公園を訪問し、観光・環境政策の現況を視察することといたしております。

それでは、次に具体的な事業について報告申し上げます。

まず、去る4月13日に福岡県で行われた「鹿児島うまいものフェア」につきましては、私が自らトップセールスを行い、霧島市のうまいものを紹介するとともに、霧島市への移住・定住と観光宣伝を行った次第であります。

次に、去る5月12日に東京都渋谷区アイビーホール青学会館で開催された「首都圏霧島市ふるさと会設立祝賀会」につきましては、参加者が約400人、会場は立錐の余地もない状況でありましたが、大会会長挨拶に引き続き、名誉会長として、市の現況報告、霧島市への移住・定住のお願い、特産品等の販路拡大等についてお願い申し上げたところでございます。

次に、頑張る地方応援プログラムについてでありますが、去る4月14日に当市におきまして大野総務副大臣を迎え、県内関係市町長と頑張る地方応援懇談会が行われた次第であります。頑張る地方応援プログラムについては、地方自治体が策定したプロジェクトを総務省ホームページ上で公表し、プロジェクトに取り組むための経費について、所要の特別交付税措置が講じられることになっており、本市としましては定住促進プロジェクトをはじめとする7つのプロジェクトを5月末に応募いたした次第であります。

次に、企業誘致につきましては、3月末以降これまで京セラ株式会社を含め2企業が本市と立地協定を結び、多くの新規雇用が見込まれております。また、京セラ株式会社では、去る5月18日に鹿児島国分工場内において地鎮祭が執り行われ、新工場棟建設に着工されており、このことは地元における雇用の創出、活性化はもとより、地域経済の発展に大きく寄与されるものと考えております。

最後に、中心市街地活性化事業の一環として進めておりましたJR国分駅周辺整備についてでありますが、駅周辺の新たな拠点性の向上を図るため、平成14年度からJRや関係機関と協議を重ね、西口駅前通り線の新設や国分駅西口駅前広場及び東西自由通路等の整備を進めてまいりましたが、去る6月1日に完成式典及び開通式を執り行い、無事開通の運びとなりました。今後駅周辺の交通渋滞の緩和と、利便性の向上や回遊性が高まり、駅周辺や中心市街地の活性化に寄与するものと考えている次第であります。

以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?