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更新日:2019年3月25日

平成21年第2回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

はじめに、今般メキシコやアメリカ等で発生した新型インフルエンザにつきましては、国内への侵入防止を目的とした水際対策等の懸命な対応が行われてまいりましたが、関西地域や首都圏などで患者が発生し、その後急速に感染が拡大している状況にあります。

本市は、南九州の空の玄関口として、多くの人々が往来するエリアにありますことから、警戒感を強め、4月26日の新型インフルエンザに対する国や県の動きを受け、翌27日に庁内に新型インフルエンザ対策連絡調整会議を設置して以来、これまで官民から成る霧島市感染症予防対策会議の開催や霧島市新型インフルエンザ対策本部の設置をはじめ、職員を対象とした防護服の着脱訓練や発生時の対応マニュアルの確認、学校等への手指消毒液の配布や市民を対象とした感染予防チラシの配付など、県内でもいち早く予防対策等に取組んでまいりました。

なお、対策本部には現在も職員が土日も詰めており、市民の皆様からの相談や保健所等との連絡調整に努めているほか、鹿児島検疫所支所の要請を受け、空港検疫後の擬似患者の搬送及び検体の輸送などについても、職員の応援体制を整えているところでございます。

次に、本市の経済対策につきましては、昨年12月に「緊急経済対策本部」を立ち上げ、これまで市独自の景気対策や国の緊急経済対策と一体的に取り組みを行ってきており、先週、国会において成立しました「経済危機対策」に係る補正予算に対応するため、対象事業の検討など、今後の追加補正予算編成に向けた準備作業を進めているところでございます。

なお、生活支援と経済対策を目的とした定額給付金につきましては、対象世帯数5万7,257世帯に対し、現在の支給率は89.1%でございます。

また、「生活対策」の一環として、多子世帯の幼児教育期の負担に配慮する観点から、第2子以降の子ども一人あたり3万6千円を支給します子育て応援特別手当は、対象児童数1,967人に対し、現在の支給率は93.6%となっております。

それでは、本日ここに、平成21年6月定例市議会の開会に当たりまして、3月議会以降これまでの市政運営の状況報告を申し述べますとともに、今回提案いたしております議案につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明申し上げます。

1.「快適で魅力あるまちづくり」

道路の整備につきましては、平成13年度から県道北永野田小浜線と県道国分霧島線を結ぶ重要な幹線道路として整備を進めておりました市道向花~清水線が完成し、4月16日に供用を開始いたしました。これにより、交通渋滞の緩和や中心市街地への利便性が大きく向上するものと考えております。

同じく平成13年度から麓第一土地区画整理事業及び街路事業で整備を進めておりました都市計画道路麓北通線の第一麓原橋を含む市道馬立北原線から国道504号までの区間が完成し、4月23日に供用を開始いたしました。

これにより、隼人方面・北薩方面とのアクセス道路としての経済的効果や地域住民の利便性が大いに図られるものと期待しているところであります。

防災対策につきましては、4月28日に、宮崎河川国道事務所の支援を受け、環霧島会議と本市が共催して、霧島地区と牧園地区の一部の住民の方々を対象とした、活火山霧島山に対する防災意識を高めていただくための講演会を霧島公民館で開催し、約150名参加していただきました。

また、梅雨・豪雨期を前に、各総合支所で事前に実施した災害危険箇所点検の結果を踏まえ、5月11日に本市の防災担当者による市内7箇所の危険箇所の点検を実施いたしたほか、5月21日開催の市防災会議におきまして、国、県をはじめ各関係機関との更なる連携の強化を確認したところでございます。

2.「自然にやさしいまちづくり」

一般廃棄物管理型最終処分場の整備につきましては、地元説明会や先進地視察など、福山町宝瀬地区の方々のご理解が得られるように努力してまいりましたが、昨年12月議会において、同地区を候補地とする立地可能性調査の早期実施についての陳情が採択されたことなどを踏まえまして、先月、立地可能性調査の実施について、地元3地区自治公民館長及び関係団体へお知らせいたしたところでございます。今後は、立地可能性調査の発注に向けまして、国・県と協議を進めてまいりたいと存じます。

環境対策につきましては、霧島市生活環境美化条例に基づき、この4月に各地区自治公民館推薦により7つの環境美化モデル地区を指定いたしました。今後、地域住民、環境美化・河川環境保全推進員が一体となった環境美化活動に取組んでまいりたいと存じます。

環境学習につきましては1909年、高知県出身の牧野富太郎博士により、ミヤマキリシマなどの霧島の植物が命名されて今年で100周年を迎えることを記念し、5月30日に霧島小学校において、高知県立牧野植物園の稲垣先生を講師としてお招きし、「牧野富太郎博士の功績と霧島の自然」と題しての記念講演会をはじめ、環霧島管内で環境をテーマに活動している団体の活動報告や情報交換を行いました。これにより、霧島の自然環境の保全と保護について再認識するとともに、ジオパーク認定に向けた市民の皆様の気運を高める絶好の機会となりました。

地球温暖化対策につきましては、ゴーヤなどの苗を国分中央高等学校の園芸工学科の皆さんに作っていただき、先月応募された市民や学校など94チームの皆様への苗の配布に合わせて、取組みの趣旨や育て方について説明会を開催するなど、緑のカーテンモデル事業を実施いたしました。

3.「活力ある産業のまちづくり」

経済対策の一環として、霧島商工会議所と霧島市商工会が共同で行うプレミアム付き商品券につきましては、本市が補助いたしますプレミアム分3,000万円を含めた総額3億3,000万円分を4月22日から発売を開始いたしましたが、おかげさまで大変好評を得まして5月1日には完売となりました。

今回の商品券は、国の定額給付金の支給時期に合わせたものであり、消費者の購買意欲を促進し、商店街の活性化と商工業の振興につながるものと期待いたしているところでございます。

4.「育み磨きあうまちづくり」

現在、策定中の教育振興基本計画につきましては、庁内外の策定体制を構築し、近々、市民の皆様の教育に関する意識調査を実施する予定でございます。

天降川小学校につきましては、平成22年4月の開校に向けて、校舎、屋内運動場の工事が順調に進んでおり、現在、仕上げ工事を行っているところでございます。また、プール建設事業やグラウンド整備事業につきましては、近々入札を実施することとなっております。

牧園中学校の改築工事につきましては、現在、校舎北棟の仕上げ工事を行っているところでございますが、今議会定例会に、屋内運動場の改築建築工事請負契約の締結議案を提案いたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

隼人町内山田地内に新しい作業所が完成した障害者福祉作業所「わかば」の事業運営が、4月から開始され、現在、市内居住者10人と他市町の8人が通所され、地域での自立した日常生活や積極的な社会参加に向けた取組みが行われているところでございます。

高齢者の生きがいづくりや介護予防の推進につきましては、この4月に県内で初めての試みとして、本市在住の登録された65歳以上の方が、地域での子育てや高齢者等へのボランティア活動に参加した場合に介護保険料負担を軽減する「霧島市介護保険ボランティアポイント制度」をスタートいたしました。

5月29日現在でボランティア参加の登録者は258人、ボランティア受入施設として94ヶ所が登録されております。

地域福祉の推進につきましては、福祉業務に関する相談を一つの窓口で安心して相談していただくために、4月に福祉総合相談窓口を設置いたしました。4月の相談件数は、生活保護や育児不安・児童虐待などにかかわる相談が80件となっており、市民の皆様からの相談等に的確かつ迅速に対応してまいりたいと存じます。

6.「共生・協働のまちづくり」

国際交流につきましては、合併前から友好交流を続けております中国上海市嘉定区から人民政府訪日団6名が4月に表敬訪問され、交流を深めるとともに、今後の交流について意見交換を行ったところであります。

また、この夏、本市の助成を受けて霧島市国際交流協会が、アメリカ、マレーシア、ラオスに中高校生の海外派遣事業が計画されておりましたが、新型インフルエンザの世界的な感染拡大がある状況においては、何よりも生徒たちの健康を最優先に考え、派遣事業をやむなく中止されたとご報告いただいたところでございます。

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

市民サービスセンター「コア・よか」の利用状況につきましては、平成20年度は、新たにスタートしたパスポートの受付交付事務取扱件数4,241件を含め18,995件でございました。オープンいたしました平成19年度の証明・収納関係の取扱件数5,184件と比べますと3倍以上増加しており、市民サービスを提供できる拠点施設として着実に定着してきているものと考えております。

行政組織のあり方につきましては、昨年10月に行政改革推進委員会へ検討をお願いいたしておりました「霧島市の合併10年後の組織のあり方」に対する意見書が、去る4月8日に提出されました。今後はそのご意見等を尊重しながら、庁内の検討委員会で協議してまいりたいと存じます。

最後に、環霧島会議につきまして、ご報告申し上げます。

去る5月19日に第4回の環霧島会議が、宮崎県高原町で開催され、これまで各専門部会で協議検討した結果の報告などを受け、今後の具体的な取り組み事項や方針等の協議を行いました。

また、環霧島会議を構成する市町において大規模な災害が発生し、被災した構成市町の単独では、十分な応急対策及び復旧等ができない場合、構成市町間で円滑な応援を行うため、「環霧島会議防災相互応援協定」を締結しました。

さらに、「環霧島」広域連携シンポジウムとして、総務省地域力創造審議官による「地域力創造と定住自立圏構想の推進について」を演題とした基調講演や、初の環霧島大使をお願いしました原口鹿児島大学教授をコーディネーターとし、宮崎県知事をはじめ、私を含めた5名のパネリストよる「広域連携と地域資源の新たな活用」をテーマとしたパネルディスカッションを行ったところでございます。当日は関係市町から大勢の皆様のご参加をいただき、盛大に開催できました。

また、霧島ジオパークにつきましては、本年6月の日本ジオパークの認定申請にむけて、準備を進めておりましたが、関係各位と協議し、今後さらに一年間、活動の輪や実績を積み上げ、万全を期して、来年度の登録申請を目指してまいることになりましたので、今後とも皆様のご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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