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更新日:2019年3月25日

平成21年第3回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

皆様、すでにご承知のとおり、先日、執行されました第45回衆議院議員総選挙におきまして、民主党が300を超える議席を獲得され、政権交代が現実のものとなりました。

私たち鹿児島県第四区関係では、小選挙区で自由民主党前職の小里泰弘氏と、比例代表により民主党新人の皆吉稲生氏のお二人が当選をされました。心からお祝い申し上げる次第でございます。
お二人には、地元選出国会議員として、国、県の発展や私どものふるさと霧島市発展のために、今後も絶大なるご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。市民の皆さん方とともに、お二人には日本の明るい未来のためにご活躍されますようご祈念申し上げるものでございます。

さて、去る7月に発生した「中国・九州北部豪雨災害」をはじめ、全国各地での局地的豪雨や台風第9号に伴う大雨などにより、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災を受けられた方々に心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興を願うものでございます。

新型インフルエンザにつきましては、鹿児島県内で6月に最初の感染者が報告され、本市においても、同月に県外から帰省中の感染者が確認されたところであります。
また、8月17日には市内事業所における集団発生を受け、同日対策本部会議を開催し、相談体制の継続や集団発生時の対応など今後の対応について協議を行い、3回目となる感染予防チラシを配付いたしました。新型インフルエンザは、全国的に感染者が急増しており、既に本格流行に入っていることから、今後も、集団発生を未然に防止するため、学校や事業所などとの連携を密にして対応してまいりたいと存じます。

経済対策につきましては、先般、臨時議会で一般会計補正予算(第2号)を議決していただくなど、これまで国の緊急経済対策と一体となった施策に加え、市独自の景気対策も積極的に取組んできているところでございます。

9月末までの申請期限となっております定額給付金の現在までの支給状況は、対象世帯数5万7,316世帯に対し、現在、96.4%の世帯への支給が完了いたしました。
一方、10月1日が申請期限となっております子育て応援特別手当は、対象児童数1,968人に対し、現在の支給率は約99.3パーセントとなっております。

また、6月4日に富士山静岡空港が開港し、鹿児島―静岡線が7月23日に就航し、毎日1往復することとなりました。現在航空業界を取り巻く環境は、景気の低迷や高速道路の料金引下げなどの影響を受け、非常に厳しい状況にあり、鹿児島空港発着便の搭乗率も昨年同期と比較し、かなり落ち込んでいる状況にあります。今後、路線の廃止や減便が予想される中、今回の静岡線の就航は、本市にとりましても、観光や物流の拡大が図られることで、大きな経済効果をもたらすものと期待しているところであります。皆様方のご理解と積極的なご利用をお願い申し上げます。

それでは、本日ここに、平成21年9月定例市議会の開会に当たりまして、6月議会以降これまでの市政運営の状況報告を申し述べますとともに、今回提案いたしております議案につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

私が、初代霧島市長に就任いたしましてから、早いもので3年9か月が経過し、残された任期は残りわずかとなりました。
1市6町が様々な課題や問題を克服しながら、大同団結して合併し、平成17年11月7日に新市「霧島市」として市制施行した訳ですが、振り返ってみますと、この4年間は、霧島市の基礎づくり、土台づくりの期間とは申せ、喜びよりもむしろ苦難の連続の毎日でございました。

庁内組織や各種行政組織体制の確立、人事の配置など、霧島市政の推進母体となる執行機関を編成し、「第一次霧島市総合計画」をはじめとする市政運営の基本、指針となる各種計画や条例を制定いたしたほか、新市において調整することとされていた合併協定項目への取組み、平成18年7月の豪雨災害対策、未曽有の経済危機に対する景気対策、新型インフルエンザ対策など、枚挙にいとまがないくらい様々な出来事がございました。

幸いにも議会をはじめ、多くの市民の皆様のご理解とご協力を賜り、大過なくこれらに対処でき、市長としての責務を何とかまっとうできるのではないかと考えているところでございます。

いよいよ、今定例会が私にとりましても、また、議員の皆様にとりましても、現任期では最後の定例会となりますが、全力を挙げて残された任期を務めてまいる所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。
まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の政策体系に沿ってご説明申し上げます。

1.「快適で魅力あるまちづくり」

合併前からの長年の懸案事項でありました老朽化、狭隘化に伴う北消防署本署庁舎の整備につきましては、平成18年度に、旧高千穂小学校跡地に移転し、既存の施設を有効活用するという方針を決定し、平成19年度から総事業費約4億2千万円をかけて改修工事等を実施してまいりましたが、9月中に竣工し、いよいよ来月20日に移転の記念式典を挙行することになりました。早速、当日から新庁舎での業務を開始することとなりますが、管轄する地域の消防や救急・救助業務のより一層の円滑化に努めてまいりたいと存じます。

(仮称)霧島中央公園の整備につきましては、これまでの経緯を踏まえ、現在、事業実施の可能性を検証するための事業評価等を行っているところでございますが、今後、財政状況等を勘案し、県との協議などを重ねながら、事業方針を作成してまいりたいと存じます。

交通安全の推進につきましては、「新すこやか支えあいプラン」に基づき、高齢者よる交通事故を減らすため、運転免許自主返納制度を本年10月から開始し、自主返納された方々に対しましては、身分証明証代わりともなります「写真付住民基本台帳カード」を無料で交付いたします。また、さらなる特典として、ふれあいバスの優待制度の導入等に向けて、現在バス業者と協議を進めているところであります。

2.「自然にやさしいまちづくり」

一般廃棄物管理型最終処分場整備につきましては、福山町宝瀬地区を候補地として公表してから1年半が経過いたしました。地元の方々のご理解を得るため、これまで地元説明会や先進地視察などを実施するとともに、昨年12月議会において、同地区を候補地とする立地可能性調査の早期実施についての陳情が採択されたことなどを踏まえまして、5月に立地可能性調査を行う旨の「お知らせ」を、地元3地区自治公民館長及び関係団体へ送付させていただいたところでございます。

立地可能性調査につきましては、霧島地域循環型社会形成地域計画に基づく、国、県との手続きが完了し、現在、循環型社会形成推進交付金を国に申請しているところでございます。今後、国から交付金の内示が届き次第、立地可能性調査に着手してまいりたいと存じます。

環境対策につきましては、地球温暖化対策の一環として、本年度4月から経済産業省の補助金制度を活用して住宅用太陽光発電システムを設置する個人に対し、本市の単独補助制度として住宅用太陽光発電導入支援対策費補助事業を開始いたしました。現在までの申請件数は50件、補助金総額で597万9千円となっております。

また、生ごみ等可燃ごみの減量化やリサイクルを推進するため、隼人町宮内地区の7自治会(539世帯)において、7月13日から家庭から出る生ごみを堆肥化する分別リサイクルを試行的に開始いたしました。今後、成果や課題を踏まえ、実施可能性の検証を行い、更に取組みを推進してまいりたいと存じます。

ローカルエネルギー館につきましては、市民の皆様が地球温暖化対策や新エネルギー、省エネルギーなどを主にした環境学習の交流拠点施設としてリニューアルするという方針に基づき、現在、関係部署で協議しながら、事務事業の事前評価を進めているところでございます。

旧国分地区衛生管理組合が発注した(国分地区住吉クリーンセンター、現在の霧島市南部し尿処理場)の建設工事における指名競争入札の損害賠償に係る訴えにつきましては、8月20日にJFEエンジニアリング株式会社を相手に約4億円の損害賠償を求める訴状を鹿児島地方裁判所加治木支部に提出したところでございます。

3.「活力ある産業のまちづくり」

農業の振興につきましては、霧島地区の農業振興の発展に寄与するとともに、日常生活の利便性の向上、更には観光振興や地域防災等にも資するため、総事業費約16億5,500万円をかけ、平成11年度から県営事業として整備を進めてまいりました県道国分霧島線の枦田(はした)地内と市道牧園中央線の市後柄(いちごがら)地内を結ぶ、総延長2,657mの農免農道が完成し、6月29日に供用を開始いたしました。

観光業の振興につきましては、「国立公園75周年記念事業」の一環として、7月30日に市民会館において、鹿児島大学教授原口泉先生とNHK大河ドラマ制作デスク土屋勝裕(つちやかつひろ)氏をお招きし、「ドラマチック霧島その魅力を語る~篤姫から龍馬伝へ~」と題しての特別対談をはじめ、初のおじゃんせ霧島大使の辛島美登里さんによるミニコンサート、また、シビックセンター1階ロビーにおいて、国立公園として指定された当時の霧島連山や、全国29か所の国立公園の様子を紹介した写真展を開催いたしました。当日は、大勢の市民の皆様に参加をいただきましたが、国立公園を擁する本市の魅力と、自然の恵みや豊かさを全国に誇れるまちに自分達は生活しているのだということを再認識していただく、よい機会となったのではないかと存じます。

4.「育み磨きあうまちづくり」

30回の節目となった今回の霧島国際音楽祭につきましては、7月24日から17日間の日程で、みやまコンセールを主会場として開催されました。私自身にとりましてもこの音楽祭の運営に深く関わってきた一人として大変感慨深いものがありますが、今回は、例年にも増して親しみやすく充実した演奏会が企画され、どの会場も大盛況で、今後の霧島国際音楽祭の更なる発展と本市の文化の香りたかい街づくりに繋がる音楽祭であったと考えているところでございます。

教育環境の整備につきましては、平成22年4月の開校に向けた天降川小学校の建設工事が順調に進んでおり、7月末には屋内運動場が完成し、校舎も9月末には完成する予定でございます。なお、8月18日には来年度から天降川小学校へ通うことになる児童及び保護者を対象に施設の見学会を開催いたしました。

牧園中学校の改築工事につきましては、7月初旬には校舎北棟が完成し、2学期から新校舎での授業が開始できる運びとなりました。また、屋内運動場改築工事につきましては、現在、来年7月の完成を目指して工事を進めているところでございます。

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

子育て環境の充実につきましては、天降川小学校の北隣に(仮称)こどもセンターの整備を行うため、先般、霧島市土地開発公社と土地売買契約を締結いたしましたので、今後、本体設計を行い、年内の工事着手を目指してまいりたいと考えております。
また、ソフト面では、自らも5人の子どもの父親である俳優の哀川翔氏による「俺はいつでも全力親父」と題して、子育て体験などのトークライブを6月28日に市民会館で開催いたしました。当日は、子育て世代を中心に大勢の参加があり、子育てとはどのようなものか考えるきっかけになったものと考えております。

高齢者福祉につきましては、本年4月から高齢者の生きがいづくりなどを目的とした介護保険ボランティアポイント制度をスタートいたしましたが、8月19日現在でボランティア参加の登録者は299人、ボランティア受入施設として112か所が登録されており、特に子どもたちとの交流やふれあいの場となる保育所や小学校、子育てサロンでのボランティア活動が、参加者、受け入れ施設双方に好評を博しているところでございます。

健康づくりの推進につきましては、本年度、新たに創設した「健康生きがいづくり推進モデル事業」において、市内7つのモデル地区を指定し、健康運動普及推進員や食生活改善推進員などが中心となって、生活習慣の改善やウォーキングなどを取り入れた健康・生きがいづくりに、6月から順次取組んでいただいているところでございます。

また、8月23日市民会館において、乳がん検診の受診率向上に向けた取り組みとしまして、自ら乳がんと闘っておられるタレントの山田邦子さんによる「大丈夫だよ、がんばろう」と題しての講演会を開催いたしましたところ、当日は大勢の市民の皆様の参加をいただきました。改めまして、市民の皆様の健康やがんに対する関心の高さを実感したところでございます。

6.「共生協働のまちづくり」

人権が尊重されるまちづくりにつきましては、「霧島市人権教育・啓発基本計画」に基づく、人権の教育・啓発活動の一環として、本年度は8月1日霧島公民館において、「高齢者の人権問題」をテーマに、人権フェスタを開催いたしました。当日は、250名を超える参加者があり、市民の皆様が参加しやすい人権学習の機会の創出につながったものと考えております。

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

7月6日で開設2周年を迎えた市民サービスセンター「コア・よか」の利用状況につきましては、平成21年4月から7月までの月平均利用者数が1,353人で、対前年同月比で33.4%の増となっており、また、月平均取扱件数も2,248件で、対前年同月比で39.4%の増となっております。本年7月末現在では、利用者累計が、既に2万人を超えておりますが、特に、利用者の46%が午後5時以降や、土日・祝日にご利用いただいていることから、市民サービスの拠点施設として着実に認知度が高まり、市民生活に根付いてきているものと考えているところでございます。

以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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