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更新日:2017年12月8日

平成29年第4回霧島市議会定例会、施政方針

 平成29年第4回市議会定例会の開会に当たりまして、第2代霧島市長として市政運営に臨む私の所信の一端を申し上げます。

 さて、本定例会は、私が霧島市長として迎える最初の定例会でございます。

 去る11月19日に執行されました霧島市長選挙において、多くの市民の皆様から温かいご支援を賜り、「ふるさと・霧島市」の市政を新たに担わせていただきますことに心から感謝を申し上げます。

 霧島市議会議員時代から約11年ぶりにこの壇上に立たせていただき、大変感慨深い思いとともに、皆様からお寄せいただいた大きな期待とその責任の重さに改めて身の引き締まる思いでございます。

 私のこれまでの、国分市議会、霧島市議会及び鹿児島県議会での議員としての経験や、私自身2児の父親として子育てに奮闘する日々の生活を通しての実感、さらに、私の政治姿勢の基本である多くの市民の皆様との対話を通じていただいた貴重なご意見・ご提言などを踏まえ、今回の選挙に際し、「霧島・新時代」の実現に向けた4つの基本方針と公約6か条を掲げさせていただきました。

 まず、4つの基本方針の一つ目として、公平・公正かつ透明感のある行政運営に努め、費用対効果の高い公共事業の実施や既存施設の有効活用等を推進します。

 また、市職員の意欲向上、個々の能力発揮につながる組織づくりや、市民ネットワークとの協働による企画提案制度の実施、さらに、国政や県政との緊密な連携により「公平・公正、意欲・活力のある行政」を進めてまいります。

 次に基本方針の二つ目として、出産から育児、就学、就職、結婚までを総合的に支援することにより、子育て環境「日本一」のまちづくりを目指すこととし、併せて、交通渋滞の解消や安心・安全なまちづくりに向けた社会基盤の整備を推進します。

 また、新たな発想による雇用対策や農林水産業の六次産業化等の推進により地域経済の振興を図るとともに、旧市町ごとの特性を生かした活性化策の企画立案等に取り組み、「安心、安全、快適、未来の環境づくり」を進めてまいります。

 基本方針の三つ目として、本市の豊かな歴史や伝統文化を生かしたまちづくり拠点の設置や、スポーツ・芸術・科学などの分野を通じた国内・国際交流、各種のコンテストや全国規模の各種大会等の誘致を推進し、地域内・地域外の交流の活性化を図ってまいります。

 また、地場産業の活性化に向けた人材育成や奨学資金制度の更なる充実により、本市の未来を担う多様な人材の育成・確保に取り組み、「世界を拓く、多彩・多能な人材交流・教育」を進めてまいります。

 基本方針の四つ目として、スポーツキャンプの誘致や、本市の豊かな観光資源・特産品の国内外への積極的なPR及び新規開発などを推進し、市外からの「人」や「お金」の流れの拡大による地域経済の活性化を図ってまいります。

 また、オリジナル性豊かな市民イベントの開催や、「暮らしの名人リスト登録制度」の創設、さらに、市が保有する遊休地等の活用による市民ニーズを的確に捉えたスケール感のある活動・交流拠点の新規開発などにより、新たなまちの魅力創出に取り組み、「快適で、魅力的な暮らしの楽しさの提供」に努めてまいります。

 また、これらの基本方針を踏まえた、より具体的な施策を、公約6か条として掲げさせていただいたところであり、健全財政の堅持にも十分配慮しながら、スピード感をもって取組を進めてまいる所存であります。

 公約の一つ目といたしまして、近年多発している局地的な大雨や台風の際に、各地で冠水の問題が発生しており、本市においても早急な対策が必要であると考えております。

 そのため、「治水整備など、暮らしの安心安全環境づくり」に取り組み、幹線道路における渋滞発生などの交通問題も含めた安心・安全なまちづくりを進めてまいります。

 公約の二つ目といたしまして、私は、今後のまちの活性化のためには、豊かな知識と経験、そして幅広い人脈を持ったシニア世代や、アイデア・感性に富む女性・若い世代の活躍が不可欠であると考えております。

 そのため、「高齢者の人材活用と女性・若者の起業支援」に取り組み、年齢や性別にかかわらず、市民の皆様が夢を持ち、いつまでも元気で働ける霧島市を目指します。

 公約の三つ目といたしまして、これまでの市民の皆様との対話の中で、県内2番目の人口を有する都市であるにもかかわらず、雨天時に子供を連れて遊びに行ける施設がないとの子育て世代の声を多くお聴きしております。

 そのため、「親子で楽しめる、全天候型『こども館』の設置」に取り組み、子育て環境の更なる充実を図ってまいります。

 なお、当該施設の整備に関しましては、現在活用されていない公共施設等の利活用や、地域の活性化等も視野に入れながら総合的に検討を行い、子どもを持つ家庭の利便性の向上と費用対効果の両立に十分配慮した施設整備に努めます。

 公約の四つ目といたしまして、私自身も耕作者の一人として、日ごろから、我が国を支える基幹産業としての農業に、今後も大いなる未来があると強く感じているところであります。

 そのため、「農業の積極支援と環境の整備育成」に取り組み、農業生産基盤の更なる充実や後継者問題への対応、また、農業経営の法人化の促進等に向けた抜本的な対策を進めてまいります。

 公約の五つ目といたしまして、活火山が多く、エネルギー資源の乏しい我が国の特性に即した再生可能エネルギーとして、私は、二酸化炭素の排出量が少なく、気象条件の影響を受けにくい地熱発電の更なる推進が非常に有効であると考えております。

 そのため、地域の方々のご意見等も伺いながら「未来を創る、地熱発電の積極推進」に取り組み、本市の特性を生かした環境にやさしいエネルギー施策を推進するとともに、地域経済の浮揚を促進してまいります。

 最後に、公約の六つ目といたしまして、本格的な人口減少社会の到来や住民ニーズの多様化・複雑化などに伴い、従来行政が担ってきた公共サービスを今後も行政だけで維持していくことが困難な状況になってきております。

 このような中、私は、今後のまちづくりには、多くの市民の参画による柔軟な発想や真に生活に根ざしたご意見等の反映が重要であると考えております。

 そのため、「民間の声を生かした市民ネットワーク機構の設置」に取り組み、世代や地域、性別にとらわれない多様な人材の積極的な参画により、透明感とバランス感覚のある市政運営を進めてまいります。

 以上、私の所信の一端を述べさせていただきましたが、これらの取組と並行して、これまでの市政の良いところは着実に引き継いでまいりたいと考えており、「日当山西郷(せご)どん村」の整備や「霧島市10万本植林プロジェクト事業」など、継続性の求められる事業につきましては、引き続き、計画的な推進を図ってまいります。

 今後も市民の皆様との対話、議会の皆様との対話を基本に、大多数の声なき声に耳を傾け、市政に適切に反映させられるよう努めながら、未来を拓く新たな霧島市の創造に全力を注いでまいる所存であります。

 議会の皆様はもとより、市民の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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