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更新日:2018年11月28日

平成30年第3回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

平成30年第3回市議会定例会の開会に当たり、市政運営の状況につきまして、第二次霧島市総合計画の施策体系に沿ってご説明申し上げます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

商工業の振興につきましては、「生産性向上特別措置法」に基づき、本市における先端設備等の導入促進に関する基本的事項を定めた「導入促進基本計画」を策定し、7月11日付けで経済産業大臣の同意を得たところです。

現在、市内中小企業等が作成する「先端設備等導入計画」の申請を受け付けており、8月末時点で11件の認定を行っています。当該認定を受けた中小企業等においては、一定要件を満たす新規取得設備に係る固定資産税が3年間ゼロとなるなど、大変有利な制度であることから、今後も広く本制度の活用を促し、地域経済の活性化につなげてまいります。

また、霧島市中小零細企業振興会議からの提言を踏まえ、市内中小零細企業の販売促進等のための広報活動に対する支援策として本年度から実施しております「霧島市中小零細企業持続化支援事業」につきましては、31件の補助金交付決定を行ったところです。

今後も引き続き、商工業者の持続的な経営安定や経営基盤の強化に向け、積極的な取組を進めてまいります。

企業誘致と雇用の促進につきましては、「学生就職支援プロジェクト」の取組として、市内の誘致企業など18社にご協力いただき、5月下旬から8月上旬にかけて、就職を主な進路とする市内外の高等学校5校を対象に、工場等見学会を実施し、150人の生徒に参加いただきました。

また、6月4日には、市教育委員会、ハローワーク国分と合同で、霧島商工会議所、霧島市商工会を訪問し、来春の新規学卒者を対象とした求人票の早期提出を促す要請活動を行ったところです。

今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、積極的な企業誘致活動を展開するとともに、高校生や大学生等の地元就職率を高め、人口減少の歯止めや雇用の安定的な確保が図れるよう努めてまいります。

農業の振興につきましては、第72回全国茶品評会が8月28日から31日にかけて静岡県において開催され、煎茶10キログラムの部で溝辺町の和幸園製茶、有村 剛さんが1等1席となり「農林水産大臣賞」を獲得、日本一の称号を手にされました。

さらに、同部門の1位から7位までを本市の生産者が独占し、団体賞であります産地賞につきましても、本市が全国第1位という素晴らしい成績を収めることができました。これらの結果は、生産者の方々が日頃から生産技術の向上に努めるとともに、高いレベルで競い合ってこられた成果が形として現れたものと考えているところです。

今後も関係機関と一体となって「霧島茶」が日本一となるよう取り組むとともに、世界からも注目される「霧島茶」となるよう、生産技術や生産力の向上のための支援を引き続き行ってまいります。
観光業の振興につきましては、昨年10月以降の新燃岳・硫黄山の火山活動の活発化に伴い、観光にも大きな影響が出ておりましたが、6月28日に気象台から警戒範囲の縮小が発表されたことを受け、約4か月ぶりに大浪池や韓国岳への登山道が開放されました。私も早速、大浪池経由で韓国岳に登頂し、登山道などの現状把握を行ったところです。

このような中、「いざ霧島キャンペーン実行委員会」においては、各種メディア等を通じ、霧島山の現状や最新の観光情報などを積極的に発信するとともに、域内周遊観光を更に促進するため、スマートフォンを活用した観光施設巡りのスタンプラリーに取り組んでいるところです。

また、本市における新たな観光拠点として昨年12月にオープンした日当山西郷どん村につきましては、7月末現在で約2万7千人の皆様にお越しいただいているところです。来年1月には、レストラン、特産品販売所、足湯、観光案内所等を備えた物産館が新たに同施設内にオープンする予定となっており、更なる来場者の増加につながることを期待しています。さらに、地域の皆様におかれましても、同施設を生かした地域活性化策として、今月、軽トラ市を計画されているとのことであり、今後も引き続き、観光拠点施設としての機能の充実を図りながら、地域の発展につなげられるよう努めてまいります。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、県が例年実施しております県内24か所の海水浴場を対象とした水質調査において、本市の国分キャンプ海水浴場と小浜海水浴場のいずれも、最高ランクであり特に良好な水質を示す「AA」との判定結果が示されました。

このような良好な水環境を維持するため、今後も引き続き、下水道の整備や合併処理浄化槽の設置を促進してまいりますほか、霧島市生活排水対策推進員等との連携を図りながら、生活排水対策に関する市民意識の向上を図るための啓発活動等を推進し、ふるさとの海や川である公共用水域の水質保全に努めてまいります。
循環型社会の形成につきましては、「霧島市ごみ減量化・資源化基本方針」に基づき、ごみの減量化や資源化に関する具体的な取組等について「霧島市ごみ減量化・資源化問題検討委員会」で継続して協議を行っているところです。今後とも市民の皆様や、事業者の協力のもと、更なるごみの減量化・資源化を進めてまいります。

また、敷根清掃センターにつきましては、稼動開始以来15年が経過し、老朽化に伴い焼却能力と公害防止能力を維持するための維持補修費等が増大していくことが予測されることから、施設の更新のあり方について、焼却炉の更新の方法、工事費、完成後の維持管理費など様々な観点から検討を重ねてまいりました。その結果、「施設の建替えとする」「焼却炉方式は、ストーカ炉とする」「建替えの場所は、敷根清掃センター周辺とする」「施設の本稼働は、2025年度を目指す」という4点を基本として施設整備を行う方針を決定しました。

早速、7月には地元説明会を開催し、周辺住民の方々に、今後の施設整備の基本方針を説明したほか、用地確保に向けて土地所有者への相談を開始したところです。
今後は、早期に用地の測量や施設整備の基本計画策定等の業務に着手できるよう、予算措置を含め、計画的に取組を進めてまいります。
地域情報化の推進につきましては、中山間地域等における情報格差解消を図るための超高速ブロードバンドの整備について、これまで、霧島市地域情報化推進委員会等において、整備方式や整備範囲、市の財政負担などの様々な観点から、早期実現に向けた検討を重ねてまいりました。その結果を踏まえ、超高速ブロードバンド未整備地域において光ファイバ網を整備する電気通信事業者に対して、市が事業費の一部を助成する方式により年次的に整備を推進することとする「霧島市光ブロードバンド整備計画」を定め、当該経費に係る債務負担行為を盛り込んだ補正予算を今定例会に提案しているところです。

本年度からの第1期の事業計画としましては、横川、牧園、霧島地区の人口密集地を中心に整備を行い、来年度中のサービス提供開始を目標としています。残りの未整備地域につきましても、引き続き、年次的に整備を進め、2021年度までに事業を完了する計画としています。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

健康づくりの推進につきましては、市民の健康意識の向上と健康知識の普及啓発等を目的として、9月1日に国分シビックセンター多目的ホールにおいて、「市民健康講座」を開催しました。

当日は、乳がん治療に特化した質の高い最先端の女性医療を提供し、全国でもトップレベルの高い評価を受けておられる相良病院の相良 吉昭理事長を講師に迎え、「あなたや大切な人を守るため~乳がん早期発見のポイント」と題してご講演いただき、多くの女性の方々のご参加をいただきました。

今後も引き続き、市民の皆様が心身の健康管理や医療等に関する情報を分かりやすく学べる機会の提供に努めてまいります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

学校教育の充実につきましては、本年3月に完成した国分中央高等学校の新体育館「精華アリーナ」の落成式を7月3日に挙行しました。当日は、生徒やPTA、同窓会関係者の皆様をはじめ、市議会議員や建設に携わった各社の代表者を来賓に迎え、式典を執り行ったほか、お笑い芸人のゴルゴ松本氏による講演も行われ、「継続は未来の自分の力になる。前向きな言葉を口癖にして、夢や目標をかなえよう」とのエールが生徒に送られました。

また、精華アリーナの落成に華を添える大変喜ばしい話題としまして、先月、三重県津市で開催された全国高等学校総合体育大会の柔道競技において、国分中央高等学校の藤田 真由さんが女子個人52キロ級で、嶋田 沙緒里さんが同じく70キロ級で、ともに5位入賞を果たしました。お二人のこれまでの努力が、高校総体入賞という輝かしい成果として実を結びましたことに、心からお祝い申し上げます。

社会教育の充実につきましては、自然の中での体験活動や複数学年合同での集団生活を通して、自然を大切にする心や思いやりの心、自律性・社会性などを養うことを目的とした「いざ行け!きりしま探検隊」を、7月22日から6泊7日の日程で実施し、市内の小中学生40名が参加しました。参加した児童・生徒は、天降川での希少生物調査や登山などの活動を通して、ふるさとの良さを再認識するとともに、たくましく生き抜く力を身に付けてくれたと考えているところです。

今後も引き続き、心身ともに健全な「きりしまっ子」の育成に向け、取組を進めてまいります。
スポーツを楽しむ環境づくりの推進につきましては、2019年の全国高等学校総合体育大会南部九州総体におけるフェンシング競技が、本市の牧園アリーナを会場に開催され、同年7月26日の競技別開会式を皮切りに、30日までの5日間にわたり個人対抗・学校対抗の熱き戦いが繰り広げられることとなります。

これらの開催準備や大会運営に万全を期すため、多くの関係者のご支援・ご協力のもと、8月28日に「平成31年度 全国高等学校総合体育大会霧島市実行委員会」を設立したところです。

今後も引き続き、「高校生が輝き 夢と希望を持ち 心に残る」高校生最大のスポーツの祭典にふさわしい大会となるよう、同実行委員会を中心に準備を進めてまいります。

また、2020年10月に開催される第75回国民体育大会及び第20回障害者スポーツ大会につきましても、市民一体となった感動の大会となるよう、現在、広報活動等を進めているところであり、今後も引き続き、準備作業に万全を期しながら、大会の成功に向け、関係機関との更なる連携を図ってまいります。

「市民とつくる協働と連携のまちづくり」

国際交流の推進につきましては、本市国際交流協会との連携による青少年海外派遣事業において、7月から8月にかけて、アメリカ、マレーシア、スリランカ、中国の4か国に27名の中学生・高校生を派遣し、学校訪問やホームステイ等を通じて交流が図られました。

私も議長とともにマレーシアを訪問し、これまでの長年にわたる交流に対し敬意と感謝を申し上げるとともに、今後の更なる相互交流の発展などについても確認したところです。併せて、マレーシアとシンガポールの鹿児島県人会を表敬訪問し、情報交換を行うとともに、本市への来訪についてお願いしてまいりました。

また、今回で26回目となる「日韓親善子供大使友好の翼」事業では、市内の小学5・6年生15名が、8月2日から3泊4日の日程で韓国釜山培英(ペヨン)初等学校を訪問し、体験学習やホームステイ等を通じて、多くの皆さんと交流を深めた旨のご報告をいただいたところです。

人権の尊重につきましては、「拉致・特定失踪者の救護及び被害者家族の支援のための署名・募金活動」を霧島国分夏まつりの会場において7月14日に実施しました。当日は、拉致被害者家族会の皆様のご協力のもと、私も、霧島市人権擁護委員や市議会議員の皆様、市職員とともに参加し、来場された多くの方々からご支援、ご協力をいただいたところです。

さらに、人権問題について考える講座の一環として、8月16日に、拉致被害に遭われた蓮池 薫氏をお招きした講演会を開催し、来場された多くの方々に拉致についての非人道的な実態をお話いただくとともに、拉致問題解決のための支援等を呼びかけていただきました。

また、8月18日には、隼人農村環境改善センターにおいて、障がいのある人の人権問題をテーマに「霧島市じんけんフェスタ」を開催しました。当日は、日本初の義手の看護師で北京・ロンドンパラリンピック競泳日本代表の伊藤 真波さんによる「あきらめない心」と題した講演などを行い、多くの方々のご参加をいただきました。

今後も引き続き、市民の皆様に分かりやすく、参加しやすい人権学習の場の提供に努めてまいります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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