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更新日:2024年8月27日

令和6年第3回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

はじめに、8月8日に日向灘で発生したマグニチュード7.1の地震により、被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。
本市におきましても最大震度5弱の地震を観測したことから、直ちに災害警戒本部を設置し、災害情報の収集に努めるとともに、市ホームページをはじめ、防災行政無線、きりしま防災・行政ナビ、FMきりしまを通じた情報発信や応急対策等を実施しました。
幸いに重大な被害等はなかったものの、国分台明寺の水源に濁りが発生し、国分地区の一部区域において水道水への影響が確認されたことから、翌9日から16日まで国分・隼人地区の最大5箇所において、近隣自治体や自衛隊等にご協力いただき、給水活動を実施したところです。給水活動にご協力いただきました関係機関の皆様に、改めて御礼を申し上げます。
今回の地震により、自然災害に対する危機意識の堅持と備えの重要性を改めて認識したところであり、引き続き、普段からの防災・減災対策の充実を図るとともに、不測の事態に備えた安全対策に取り組んでまいります。
なお、地震の発生に伴って初めて発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」につきましては、同月15日をもって、国としての「特別な注意の呼びかけ」は終了することとなりましたが、大規模地震の発生の可能性がなくなったわけではないことから、市民の皆様におかれましては、「日頃からの地震への備え」について、引き続き実施していただきますようお願いします。

次に、敷根清掃センターで発生した事故及び可燃ごみの処理状況等についてご報告いたします。
8月2日、当該施設において、電気ケーブルがショートして損傷し、運転が停止する事故が発生しました。
早期復旧に向けてプラントメーカーと協議した結果、お盆期間で資材や専門業者の確保が進まず、復旧に時間を要するため、ごみピット内にごみが収まらなくなることが想定されました。
このようなことから、近隣の自治体等に可燃ごみの受入れを要請し、同月9日から順次搬出を開始するとともに、市民の皆様に対しましても、朝8時までに収集所へごみを排出していただくことや、分別の徹底等による可燃ごみの減量化に取り組んでいただくよう、市ホームページ等を通じてお願いしたところです。
なお、電気ケーブルの損傷が激しく、復旧作業に時間を要しましたが、昨日、1号炉の運転を再開しており、さらに明日から2号炉も運転を再開する予定としています。
ごみ減量化等にご協力いただいた市民の皆様をはじめ、不測の事態に快くご支援いただいた自治体等や収集運搬業者の皆様に、心から感謝申し上げます。


それでは、令和6年第3回市議会定例会の開会に当たり、現時点における市政運営の状況について申し述べますとともに、今回、提案しております議案等につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

地域産業の活性化につきましては、長期化するエネルギー等の価格高騰に対する本市独自の経営支援策として、市内中小企業者等の事業継続を支援する「エネルギー等価格高騰対策支援事業(中小企業等)給付金」については、申請受付を6月25日で終了し、2,885件、1億9千965万円を交付決定しました。
同じく、市内のバスやタクシー、トラック運送事業者等の燃料費用の負担軽減を図る「エネルギー等価格高騰対策支援事業(地域公共交通等)給付金」については、申請受付を7月31日で終了し、33件、487万円を、商店街の街路灯等の維持管理費用の一部を支援する「エネルギー等価格高騰対策支援事業(商店街等)給付金」についても、申請受付を同日で終了し、19件、214万9千65円をそれぞれ交付決定したところです。
今後も引き続き、国や県の経済対策の動向を注視しつつ、霧島商工会議所、霧島市商工会等と連携し、市内中小企業者の持続的な経営安定化を図ってまいります。
また、「リノベーションまちづくり」の取組として、令和3年度から実施している女性を対象とした起業支援プログラム「きりしま女子起業ラボ2024」を9月から開始するほか、市内に実在する遊休不動産を題材に、新しいビジネスを生み出す実践型のプログラム「第4回リノベーションスクール@隼人」を10月に開催する予定としており、同スクールの開催に先立ち、7月24日と8月23日に事前講演会を開催しました。
今後も引き続き、リノベーションまちづくりの推進に向けて、担い手となる人材の育成やまちづくりに対する機運の醸成を図ってまいります。

次に、7月13日と14日、国分市街地において「第60回霧島国分夏まつり」が開催されました。今回は、「60th anniversaryこの街と共に次の60年へ」をスローガンに、60回の節目を記念したブースも設置され、13日には83団体6千人以上が参加した「霧島総踊り」が、14日には8団体による勇壮な「国分寺御輿競走」などが行われました。
両日とも市内外から多くの方々が来場され、地域の活性化が図られるとともに、大きな経済効果があったものと考えています。

企業誘致と雇用の促進につきましては、「学生就職支援プロジェクト」の取組として、市内の誘致企業など延べ20社の協力の下、6月初旬から7月下旬にかけて、市内の高等学校4校を対象に工場等の見学会を実施し、163人の生徒が参加しました。
地元企業でいきいきと活躍する従業員の方々を見て学ぶことで、地元企業への理解が深まり、本市で働き、暮らすことへの意欲が高まったものと考えています。
また、ハローワーク国分との共催事業として、7月10日に国分シビックセンターで開催した製造業の事業所と求職者とのマッチングを図るための合同説明会には、20事業所の参加の下、75人が参加しました。
さらに、7月26日に牧園農村活性化センターで開催した出前相談・求人説明会には、12事業所の参加の下、25人が参加し、それぞれ積極的な情報交換や面談が行われました。今後も関係機関と連携を図りながら、高校生や大学生等の地元就職率の向上や雇用の安定的な確保に努めてまいります。

本市におきましては、これまで雇用対策として、企業立地支援事業や人材確保支援事業など、企業や人材を呼び込む対策、企業の採用活動に対する支援を主に実施しているところです。
このような中、少子高齢化等に伴う人手不足に加え、シリコンアイランドと言われる九州のうち熊本県以北において、海外の大規模資本や国内外の半導体企業の進出が加速していることから、今後、市内のあらゆる産業において人材の維持・確保が更に困難となることが懸念されています。
これらの課題に官民一体となって対応するため、本市と霧島商工会議所、霧島市商工会等の経済団体等で構成する「霧島市地域雇用創造協議会」を本年5月28日に設置するとともに、同協議会において、地域の特性を生かした「魅力ある雇用」や「それを担う人材」の維持・確保に向けた創意工夫ある取組を支援する、厚生労働省の「地域雇用活性化推進事業」の採択を目指すこととし、6月4日に事業構想提案書を提出しました。
今月中には、同省が設置する「事業選抜・評価委員会」の審査を経て、採択地域が決定する予定となっており、採択後は同協議会に対して、その事業の実施が委託されるとともに、10月から事業を開始する必要があることから、同省から委託費の概算払いを受けるまでの立替金及び委託費の対象とならない経費について、今回の補正予算に所要の経費を計上しているところです。

霧島ブランドの確立と販路の拡大につきましては、シェラトン鹿児島において、今月1日から9月30日まで、国立公園「霧島」指定90周年記念事業の一環として、霧島産の食材を活用したメニューを楽しめる「霧島フェア」が開催されています。
また、ホテル京セラにおいても、6月1日から9月30日まで、開業満29周年記念特別企画として、霧島の美味を堪能できる「霧島よかもんフェア」が開催されており、鹿児島空港国際線の全路線再開や大型クルーズ船の寄港などによるインバウンドが増加する中、国内外に向けた本市の「食」の魅力発信に繋がるものと期待しています。

林業の振興につきましては、7月4日に、本市と県、県森林組合連合会、霧島神宮の4団体で構成する「きりしまの森認証協議会」を設立しました。
今後は、4団体で連携し、地域の森林資源の保全に努めるとともに、地域材のブランド価値の向上に取り組んでまいります。

水産業の振興につきましては、6月30日に、日当山温泉公園において「第7回霧島市水産まつり」が開催され、アユや霧島イワガキの販売をはじめ、魚のさばき方体験などが行われ、多くの方々で賑わいました。
また、7月17日には、福山港の緑地広場において「第36回豊かな海づくり放流祭」が開催され、地域の小学生や保育園児によるマダイ、カサゴの放流体験などが行われ、子どもたちが水産資源の大切さを学ぶ貴重な体験となったものと考えています。
今後も引き続き、本市の水産資源の保護や消費拡大に努め、漁業経営の安定化を図ってまいります。

観光の推進につきましては、鹿児島空港の国際線定期便について、先に再開された香港線、ソウル線、台北線に加え、本年7月16日から上海線が再開され、コロナ禍前に運航していた4路線すべてが4年半ぶりに復活しました。また、ソウル線においては、9月14日からチェジュ航空の運航も再開される予定であり、インバウンドの増加に伴う本市への経済効果に期待しているところです。
あわせて、鹿児島空港から霧島神宮、霧島神宮駅などへ乗り換えなしでアクセスできる「霧島神宮アクセスバス」の実証運行を7月20日から開始したことにより、インバウンドを含む観光客の利便性向上につながるものと考えています。
今後も引き続き、県や関係機関と連携を図りながら、更なる誘客促進に努めてまいります。

次に、本市と株式会社植村組が共同出資し、第3セクターとして設立した「霧島神話の里公園株式会社」が管理運営を行っている霧島神話の里公園につきましては、本年6月に開催された同社の定時株主総会において、令和5年度の当期純利益が過去最高を達成したことが報告されました。
また、同社が運営を開始して今年で30周年を迎えたことから、国立公園「霧島」指定90周年に合わせ、毎年11月に開催している「もみじまつり」を盛大に開催する計画も進められているところであり、引き続き、同社と連携を図りながら、霧島の大自然パノラマパークの魅力を積極的にPRし、来園者数の更なる増加を図ってまいります。

地域公共交通ネットワークの構築につきましては、昨年11月から実証運行を開始したAI活用型オンデマンド交通「きりしまMワゴン」について、本年7月から運行エリアを一部拡大し、第三次実証運行を開始しました。
8月15日現在の会員登録者数は1,600人を超え、7月の延べ利用者数が初めて900人を超えるなど、多くの市民の皆様に利用いただいているところであり、10月の本格運行を目指し、タクシー事業者をはじめとする関係団体等と連携して利用促進を図るとともに、引き続き、地域公共交通の利便性を高める取組を推進してまいります。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

良好な生活環境の形成につきましては、錦江湾奥会議における新たな取組として、次世代を担う子どもたちの環境保全に対する意識の醸成を図ることを目的に、同会議を構成する4市を巡る「錦江湾奥環境学習バスツアー」を、7月31日に本市を起点として試験的に実施しました。当日は、市内の小学生20人が参加し、錦江湾奥の豊かな自然、景観、生き物などについて学ぶ良い機会となりました。

水の安定供給につきましては、老朽化が進む基幹管路や施設について、地震などの自然災害に対応した更新等を行っており、8月6日からは国分台明寺配水区内の「(仮称)宇都良配水池」において、7,000立方メートル規模のステンレス配水池2基の建設工事に着手したところであり、令和8年度の完成を目指し、計画的に整備を進めてまいります。

救急・救助体制の充実につきましては、夏のレジャーシーズンが本格化し、県内外で海や河川での痛ましい「水の事故」が相次ぐ中、本市におきましても、このような水難事故等に迅速に対応するため、昨年10月から試験運用を重ねてきた消防局潜水隊の正式運用を7月23日から開始しました。
今後も引き続き、関係機関との連携訓練等を通して、隊員の救出技術の向上に努めてまいります。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

子育て環境の充実につきましては、産後1年未満の母子を対象に、産後の体と心のケア、授乳や沐浴などの育児指導等のサービスを提供する「産後ケア事業」において、これまで一部自己負担が生じていた住民税課税世帯の利用料について、本年7月から延べ5日までの利用を無料としました。
また、「乳幼児健康診査」については、公費負担の対象を3・4か月児からとしていましたが、出生後の切れ目ない健康診査の実施体制を整備するため、同じく7月から新たに1か月児を対象としたところです。
なお、本年4月から6月までに産後ケアを利用された方や1か月児健康診査を受診された方に対しては、償還払い方式で公費負担分を支給することとしています。
さらに、「子ども医療費助成事業」について、鹿児島県が現物給付方式の対象者の拡充等を検討していることを踏まえ、本市におきましても、同方式の対象者を住民税課税世帯の中学校修了までの子どもに拡充するとともに、自己負担金をなくす方向で準備を進めているところです。
今後も、子どもの疾病の早期発見・早期治療等を促進するとともに、子育て世帯の経済的負担の軽減を図り、安心して子どもを産み育てられる環境の更なる充実に努めてまいります。

次に、令和3年7月に供用を開始した霧島市こども館「すかいぴあ」につきましては、屋内施設の利用者が10万人を突破したことから、7月28日に記念セレモニーを行いました。屋外施設を含めると、本年7月末までの累計で約22万人に利用されており、引き続き、市街地や錦江湾、桜島、霧島山を望む自然豊かな環境の中で、子どもたちが安心して遊び、親子がふれあい、子育て世代が相互に交流できるよう、魅力ある施設運営に努めてまいります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

学校教育の充実につきましては、「中学生の挑戦!霧島しごと維新」事業において、地元企業で働く魅力などについて学ぶことを目的とした、市内14の企業・事業所等をめぐる企業見学会を7月30日に実施し、中学生や保護者など121人が参加しました。
また、これまで学んできた英語を実際に使い、国際交流の楽しさを実感することを目的とした「KIRISHIMA GLOBAL ACTIVITY」を8月6日と7日、26日の3日間実施し、中学生33人が参加しました。海外13か国とのオンライン上での交流や、自然、文化財など本市の魅力を英語で紹介する活動を通して、参加者それぞれが広い視野で自分の将来について考える良い機会になったものと考えています。

次に、喜ばしい話題としまして、国分中央高等学校放送部が、7月に開催された「第71回NHKュメント部門において、第3位となる優秀賞をそれぞれ受賞しました。
また、今月、九州北部各県で開催された全国高等学校総合体育大会の柔道競技において、同校の松元華凜さんが女子個人78キログラム超級で5位入賞を果たしました。
これらの結果は本市にとりましても大変名誉なことであり、同校の生徒たちの今後の更なる活躍を期待するものです。

社会教育の充実につきましては、霧島の豊かな自然の中での体験活動や異年齢集団での生活を通して、自然を大切にする心・思いやりの心、自律性・協調性などを育むことを目的とした「きりしまっ子の体験事業(自然体験編)」を、7月22日から1泊2日の日程で実施しました。市内の小中学生30人が参加した今回は、従来の霧島山登山や野外炊飯、カヌー体験に加え、新たに乗馬体験や霧島国際音楽祭の出演者等によるミニコンサートも取り入れるなど、充実した体験活動となりました。
また、29回目となる「日韓親善子供大使友好の翼」事業では、市内の小学生13人が8月1日から3泊4日の日程で、韓国釜山広域市の培英初等学校を訪問しました。節目となる来年の30回目に向けて、文化交流やホームステイなどを通して、多くの皆さんと交流を深めることができました。
今後も引き続き、心身ともに健全な「きりしまっ子」の育成に向け、取組を進めてまいります。

文化財の保存・継承と活用につきましては、「見る・聞く・触れる体験活動」を通して、ふるさとの歴史や衣食住などの文化に対する理解を深めることを目的とした「霧島市文化財少年団」を、8月7日から3日間の日程で開催し、市内の小学生29人が参加しました。今年度は、薩摩餌木作りや市無形民俗文化財の伝統行事「ハンギリ出し」の体験、国の天然記念物に指定されている天降川上流の甌穴群の見学などを通して、本市の「水」に関する歴史を学びました。
今後も引き続き、本市の貴重な文化財を後世に継承できるよう、文化財への理解を深めるための様々な啓発事業に取り組んでまいります。

芸術文化活動の推進につきましては、7月に開催した「第20回記念きりしま美術大賞展」において、昨年度を上回る2,797点の応募がありました。全国各地の幼児から90代までの幅広い年代層に応募いただき、全国的な公募展として認識されてきたことを改めて実感したところです。
また、国内の音楽祭で最も古い歴史を持つ「第45回霧島国際音楽祭」が、7月19日から8月4日までの日程で開催されました。みやまコンセールを主会場に、県内各地で開催された演奏会では、国内外の一流アーティストによる夢の共演が実現し、市民をはじめ、訪れた多くの観客をクラシック音楽の世界へと誘いました。
あわせて、45回の節目を迎えた今回は、東京都のサントリーホールにおいて、キリシマ祝祭管弦楽団による特別公演も開催されるなど、音楽祭の魅力発信はもとより、全国に向けて本市をPR

人権の尊重につきましては、「拉致被害者・特定失踪者の救護及び被害者家族の支援のための署名・募金活動」を、7月13日に霧島国分夏まつりの会場において実施しました。当日は、特定失踪者のご家族のご協力の下、人権擁護委員や市議会議員の皆様をはじめ、国分中央高校放送部員、市職員が参加し、来場された多くの方々からご支援、ご協力をいただきました。

多文化共生の地域づくりにつきましては、本市国際交流協会との連携による青少年海外派遣事業として、7月から8月にかけて、アメリカ、マレーシア、中国、カンボジアに24人の中学生・高校生を派遣し、学校訪問やホームステイなどを通じて交流が図られました。

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企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

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