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更新日:2020年8月31日

令和2年第3回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

令和2年第3回市議会定例会の開会に当たり、現時点における市政運営の状況につきまして、第二次霧島市総合計画の施策体系に沿ってご説明申し上げます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

商工業の振興につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により事業の継続が困難になっている中小企業者等に対して、一律20万円、上乗せ給付を含めると最大で120万円を給付する「事業継続支援給付金」について、支援対象を拡大するとともに、申請期間を8月31日まで延長しました。8月24日時点の給付確定額は、2,574件分の5億7,804万円となっています。

また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新たな経済対策として、感染防止対策を講じながら販路開拓に取り組む中小企業者等や地域経済の活性化に資する事業等に取り組む通り会等を支援する「新しい生活様式に対応したビジネス展開支援事業」のほか、消費喚起による地域経済活性化を図るための「プレミアム付商品券事業」、さらに、資金の借入れを行った中小企業者等への支援策として、支払った利子の一部を助成する「新型コロナウイルス関連利子補助事業」や借入金額の一部を助成する「新型コロナウイルス対策経営改善促進助成事業」を実施します。

今後も引き続き、国や県の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の動向を注視しつつ、霧島商工会議所、霧島市商工会等と連携を図りながら、必要な措置を講じてまいります。

企業誘致と雇用の促進につきましては、7月20日に、東京都に本社を置き、コンクリート用木製型枠の製造・販売を手掛ける三基型枠工業株式会社と、工場新設に伴う立地協定を本市初のオンラインでの調定式により締結しました。また、8月21日には姶良市に本社を置き、電子部品等の製造を手掛ける加治木産業株式会社と、工場新設に伴う立地協定を締結しました。同協定は、新型コロナウイルス感染症の影響等により自主廃業された株式会社霧島ソーイングの跡地への立地に関するもので、操業にあたり、霧島ソーイングの元従業員の方々の多くを雇用いただけるということで、深く感謝いたしているところです。さらに、27日には国分上野原テクノパークに立地し、精密金型の製作加工等を手掛ける八幡金属株式会社と、工場の増設に伴う立地協定を締結し、本市発足後の立地協定の締結件数は、71件となりました。

今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、県内外において積極的な企業誘致活動を展開し、雇用の安定的な確保に努めてまいります。

農業の振興につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、お茶や牛枝肉、木材の価格が下落している状況を踏まえ、新たな経済対策として、市場価格の適正化に向け生産抑制に取り組むお茶農家を支援するための「霧島茶生産経営継続支援事業」や、霧島市産の子牛を新たに導入する肥育農家を支援するための「肉用牛肥育経営継続支援事業」、森林経営計画に基づき主伐・間伐を実施する林業事業体を支援するための「森林整備安定化対策事業」を創設し、各経営体の経営継続等を支援してまいります。また、「霧島市農商工連携がんばろう市」を開催し、消費が落ち込んでいる農林水産物等を販売する機会を設け、市内産の農林水産物等の消費促進とPRを図ります。

なお、第74回全国茶品評会が8月25日から28日にかけて南九州市において開催され、普通煎茶10キログラムの部で全国3位の農林水産省生産局長賞を、溝辺町の和幸園製茶、有村剛さんが、全国4位の公益社団法人日本茶業中央会会長賞を、溝辺町の株式会社有村製茶、有村幸二さんが受賞されました。また、同部門の団体賞である産地賞につきましては、惜しくも南九州市に次ぐ全国第2位となる結果でしたが、この結果は、生産者の方々が日頃から生産技術の向上に努め、産地間で高いレベルで競い合ってこられた成果であると考えているところです。

今後も関係機関と一体となって「霧島茶」のブランド定着に努め、世界からも注目されるよう、引き続き、生産技術や生産力向上のための支援に取り組んでまいります。

観光業の振興につきましては、新型コロナウイルス感染症対策として7月1日から開始した「いざ霧島!3万人キャンペーン」において、8月5日の宿泊分までを対象に、延べ3万人を超える方々に2,000円のキャッシュバックを実施しました。各宿泊施設における徹底した感染拡大防止対策の下、連日多くの方々に宿泊いただき、利用客はもとより、観光関連事業者の方々からも好評を博したところです。

なお、7月1日から受付を開始した「スクールトリップin霧島!10,000人キャンペーン」につきましては、8月28日時点で既に37件、延べ4,976人分の申請があり、今後も県内外の学校からの申請が見込まれることから、対象者を10,000人追加したところです。本事業が、来年度以降も本市が修学旅行先として選定される契機となることを期待するとともに、旅行での様々な体験が修学旅行生にとって、将来に向けて本市とのつながりを築く貴重な機会になればと考えています。

また、燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会の延期に伴う団体宿泊客キャンセルなどの影響を踏まえた新たな対策として、紅葉時期の再訪・宿泊の促進により本市経済の活性化を図るため、市内宿泊客に対して、抽選で秋以降に利用可能なキャッシュバックチケットを送付する「カムバックtoいざ霧島!事業」に取り組むほか、「日当山西郷どん村」において、「映像を軸とした観光振興と地域ブランディング事業」として、プロジェクションマッピングによる新たな魅力の創出を図ります。

今後も引き続き、観光関連事業者・団体等と一体となって新型コロナウイルス感染拡大防止対策に取り組みながら、コロナ禍の中での観光関連産業に対する需要喚起を推進するとともに、情報の積極的な発信に努めてまいります。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

循環型社会の形成につきましては、現在整備を進めている新たなごみ処理施設予定地において、災害防止のための調整池と流末水路の工事に着手したところであり、令和7年度の供用開始を目指し、引き続き、計画的に整備を進めてまいります。

地域情報化の推進につきましては、「霧島市光ブロードバンド整備計画」に基づく第2期事業の整備地域について、令和3年4月のサービス提供開始を目指し、9月から工事に着手し、計画的に整備を進めてまいります。また、第3期事業については、国の補助事業を有効活用し、時期を前倒しして着手することとしており、今後、事業者と連携を図りながら、速やかな事業実施に向けて取組を進めてまいります。

さらに、ケーブルテレビ事業により通信基盤は整備されているものの、高速大容量の通信環境が十分でない溝辺地域において、新たに光ファイバの整備を促進することとし、今回提案する補正予算に所要の経費を計上したところです。

防災対策につきましては、近年頻発する大規模自然災害等に備え、7月に「霧島市国土強靭化地域計画」を策定したところであり、今後、同計画に基づき、市民の生命や財産の保護はもとより、被害からの迅速な復旧・復興が可能な「強さとしなやかさ」を備えたまちづくりや経済社会システムの構築を推進してまいります。

なお、九州をはじめ西日本・東日本の広い範囲に甚大な被害をもたらした「令和2年7月豪雨」に関して、本市におきましては、7月13日に支援物資として関平鉱泉水500ミリリットルペットボトル100ケース、2,400本を熊本県人吉市へ発送しました。また、各庁舎に募金箱を設置し、広く市民の皆様に義援金のご協力をお願いしたところです。被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

医療体制の充実につきましては、霧島市立医師会医療センターにおいて、7月にPCR検査機器を導入し、8月3日から本格運用を開始したところであり、さらに、9月1日からは、海外出張の際に必要となる陰性証明用の検査など、自費での検査も可能となります。また、新型コロナウイルスを含む感染症に対応する医療従事者の安全を確保するとともに、院内感染を防止するため、感染症外来で使用するポータブルX線装置など、必要な医療機器を整備することとしており、引き続き、感染拡大防止に向けた医療体制の更なる充実に努めてまいります。

子育て環境の充実につきましては、親子で楽しめる全天候型「こども館」の開設に向けて、有識者や公募委員を含む「こども館関係業務委託候補者選定委員会」において、遊具及び運営事業者をプロポーザル方式により選定することとし、今回の補正予算に所要の経費を計上しているところです。

また、国の特別定額給付金の対象とならない令和2年4月28日以降に生まれた子ども1人につき10万円分の商品券を支給する「出産祝商品券支給事業」により、新型コロナウイルス感染拡大による不安の中で妊娠・出産を迎えた子育て世帯を支援するとともに、地域経済の活性化を図ります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

学校教育の充実につきましては、新型コロナウイルス感染症対策として実施した小中学校の臨時休業により失われた学習の機会を補うため、1学期の授業日を7月31日まで延長し、夏季休業期間を8月1日から31日までの1か月間に短縮しました。なお、延長した授業日には公費により給食を提供し、保護者の負担軽減にも努めたところです。

今後も、市立の幼稚園、小中学校、国分中央高等学校において、保健衛生用品の配備を進めるなど、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策や学びを保障する体制の整備に取り組んでまいります。

次に、喜ばしい話題としまして、全国高等学校野球選手権大会に代わる大会として7月に開催された鹿児島県夏季高等学校野球大会において、国分中央高等学校が姶良・伊佐地区から初めての決勝進出を果たしました。残念ながら優勝した神村学園には力及ばなかったものの、熱戦を繰り広げる選手たちを誇らしく感じながら、私も保護者の皆様などと一緒になって応援しました。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により部活動が制限を受けただけでなく、インターハイ等も中止となるなど、特に3年生にとっては気の毒な高校生活最後の夏となりましたが、今回の野球部の準優勝という結果は、本市にとりましても大変名誉なことであり、甲子園出場への期待がさらに膨らむとともに、同校の生徒たちの更なる活躍を願ってやまないところです。

燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会につきましては、現在、3年後の2023年での両大会開催に向け、後催県などとの調整が行われているところであり、2023年の開催が内定している佐賀県及び2026年の開催が内々定している宮崎県の知事から、本県での2023年の開催と各県での開催の1年延期を受け入れる意向が示されました。

引き続き、県や関係団体等の動向を注視しながら、いかなる判断にも適切に対応できるよう努めてまいります。

「市民とつくる協働と連携のまちづくり」

人権の尊重につきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一部に根拠のない偏見や差別、誹謗中傷が広がっていることから、新型コロナウイルス感染症に関連した人権への配慮について、手話通訳や字幕の入った動画を作成し、ホームページで公開したほか、広報誌などを通じて啓発を行ったところです。また、7月22日から31日までの10日間、国分シビックセンター1階において、「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」と題したパネル展を実施し、来庁される皆様に「コロナ差別」の防止を呼びかけました。

今後も、新型コロナウイルスに感染した方やその家族、医療従事者をはじめとする関係者の人権が侵害されることがないよう効果的な広報・啓発活動に努めてまいります。

中山間地域の活性化につきましては、8月1日付けで、溝辺町竹子地区で活動する地域おこし協力隊員の委嘱を行ったところであり、地場産品を活用した商品開発や販路拡大、空き家の活用による移住・交流の促進など、地域の特性を生かした自主的な取組を支援してまいります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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