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更新日:2020年11月25日

令和2年第4回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

令和2年第4回市議会定例会の開会に当たり、現時点における市政運営の状況につきまして、第二次霧島市総合計画の施策体系に沿ってご説明申し上げます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

商工業の振興につきましては、昨年度から取り組んでいるリノベーションまちづくりの一環として、都市経営課題解決のためのプロセスや、まちの将来ビジョンを市民と共有し、議論するための「第1回霧島リノベーションまちづくり戦略会議」を、9月25日にきりしま国分山形屋の芝生広場において開催しました。当日はオープン参加の市民をはじめ120名の参加があり、今あるものを活かすまちづくりへの転換の必要性や、未来の霧島での暮らしについて共に考える有意義な機会となりました。さらに、10月25日に国分シビックセンターにおいて開催した第2回の同会議では、SDGsの観点も取り入れながら本市の強み・弱みを分析し、市民自らが考え実行するプロジェクト案の検討を行いました。

また、11月17日から23日にかけて、本市と霧島商工会議所及び霧島市商工会で設立した「霧島リノベーションまちづくり実行協議会」において、コロナ禍における「新しい生活様式」の定着などを目的とした社会実験として、まちなかの道路空間を活用したテラス席の設置やテイクアウト営業の取組を実施したところです。

今後も引き続き、関係機関や通り会等と連携を図りながら、民間主導・公民連携のリノベーションまちづくりを推進してまいります。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う新たな経済対策として実施している霧島市コロナ対策商品券事業につきましては、引換券発行額9億9,547万円に対し、9億7,221万円の販売となりました。

また、感染防止対策及び販路開拓などに取り組む中小企業者や、地域経済の活性化に資する事業などに取り組む通り会等を支援する「新しい生活様式に対応したビジネス展開支援事業」については、11月16日時点で、中小企業者向けの「一般型」で153件、5,431万5千円、通り会等向けの「団体応援型」で17件、2,875万2千円の交付を決定しています。

さらに、事業継続支援給付金給付事業の第2期の取組として、売上げが回復せず、事業の継続が困難になっている個人事業主を含む市内中小企業者等に対して、一律10万円、従業員を雇用している雇用保険適用事業所に対しては上乗せ分を含め20万円を給付することとしており、12月8日から申請の受付を開始します。

今後も引き続き、国や県の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の動向を注視しつつ、霧島商工会議所、霧島市商工会等と連携を図りながら、必要な措置を講じてまいります。

企業誘致と雇用の促進につきましては、光通信用精密金属部品等の製造を手掛けるマイクロカット株式会社と、10月19日に、工場増設に伴う立地協定を締結し、本市発足後の立地協定の締結件数は、72件となりました。

今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、積極的な企業誘致活動を展開するとともに、市民の雇用機会の確保や若年層の地元定着が図られるよう努めてまいります。

農業の振興につきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新たな経済対策として、市場価格の適正化に向け生産抑制に取り組むお茶農家を支援する「霧島茶生産経営継続支援事業」について、10月末時点で70件、1,945万6千円の交付を決定しています。同じく、霧島市産の子牛を新たに導入する肥育農家を支援する「肉用牛肥育経営継続支援事業」については、3件、150万円、森林経営計画に基づき主伐・間伐を実施する林業事業体を支援する「森林整備安定化対策事業」については1件、24万3千円の交付を決定しています。

また、新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費が落ち込んでいる農林水産物の販売促進や市産品の認知度向上などを目的とした「霧島市農商工連携がんばろう市」を、11月7日、8日、14日、15日の4日間にわたり農業大学校跡地で開催しました。期間中、約1万人の来場者で賑わい、出店者の方々から、イベント等が減少する中で絶好の販売機会が得られたことに対する喜びの声をいただいたほか、本市で生産された黒牛や野菜、お茶、加工品等の販売を通じ、多くの方々に本市の多様な魅力をPRすることができました。ご来場いただいた皆様、並びに、ご協力いただいた霧島商工会議所、霧島市商工会、JAあいら、霧島市観光協会、霧島市特産品協会等の皆様に改めて御礼申し上げます。

今後も引き続き、これらの関係機関の皆様と一体となって農林水産業の振興に努めてまいります。

なお、香川県内の複数の養鶏場において高病原性鳥インフルエンザが発生し、本県出水市においても、野鳥のふん便から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出され、野生のカモの死骸からはA型鳥インフルエンザウイルスが確認されたことから、市内養鶏農場の防疫強化を図るため、直ちに消石灰及び消毒液を発注し、27日から配布する予定としています。

観光業の振興につきましては、燃ゆる感動かごしま国体等の延期に伴う団体宿泊客キャンセルなどの影響を考慮し、「いざ霧島!3万人キャンペーン」に引き続き、紅葉時期以降の本市への再訪・宿泊の促進を目的とした「カムバックtoいざ霧島!キャンペーン」を9月14日から10月18日にかけて実施しました。期間中に市内宿泊施設を利用し、応募いただいた約3万人の中から抽選で5,100名にキャッシュバックチケットを送付し、11月19日現在で既に269名がチケットを利用され、同伴の方を含め538名が本市に宿泊されています。また、併せて実施した「ツイッターフォロー&リツイートキャンペーン」では、いざ霧島キャンペーン実行委員会の公式ツイッターを、1万人を超える方々にフォロー、リツイートしていただき、本市のPRにつながったほか、それらの方々の中から抽選で933名に「ゲンセン霧島」の特産品詰め合わせを送付し、本市の食の魅力を発信しました。

さらに、修学旅行の誘致を目的とした「スクールトリップin霧島!20,000人キャンペーン」では、11月19日現在で、138件、延べ1万3,052名分の申請があり、既に多くの学校に本市での体験メニューを実施いただき、好評を得ていることから、対象者を更に1万人追加する予定としており、今回の補正予算に所要の経費を計上しているところです。本事業を契機に、来年度以降も本市が修学旅行先として選定されることを期待しています。

今後も引き続き、新型コロナウイルスの感染状況を注視しながら、コロナ禍の中での観光関連産業に対する需要喚起を推進するとともに、積極的な情報発信に努めてまいります。

なお、先の令和2年第3回市議会定例会における、議案第65号「令和2年度霧島市一般会計補正予算(第9号)」に対する附帯決議に関しましては、11月13日付けで議会に対し報告書を提出したところであり、現在、市及び関係団体で組織する「霧島商社清算事業組合」において清算業務を進めているところです。11月20日現在における第三者弁済の進捗状況は、支払金額764万4,155円、進捗率92.8パーセントとなっており、債権者の皆様からは、コロナ禍による不安定な経営状況の中で大変ありがたいとの声をいただいているところです。

また、営業を休止している霧島高原国民休養地の入浴施設につきましては、9月23日に改修工事の契約を締結し、来年4月の営業再開に向けて、工事を進めているところです。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、平成23年度から継続している霧島市10万本植林プロジェクト事業の第10回目として、11月21日に市民・協賛企業等の皆様約250名の参加のもと、国分上之段の市有地に58種、約2,200本の植林を行いました。

本事業は本年度で終了となりますが、豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくため、今後も自然保護に関する各種行事や環境学習等を実施し、市民や事業者の環境保全意識の向上に努めてまいります。

新たなごみ処理施設の整備につきましては、施設の建設・運営を行う事業者を選定するための入札公告を、来年1月に行う予定としており、令和7年度の供用開始を目指し、引き続き、計画的に取組を進めてまいります。

なお、伊佐北姶良環境管理組合からの脱退につきましては、11月18日に組合管理者でもある隈元伊佐市長、池上湧水町長及び私の三者で協議を行い、脱退の条件について概ね合意しました。また、本市の脱退を発展的な解消とするために提案していた「一般廃棄物処理に係る相互支援体制の構築」につきましても、伊佐北姶良環境管理組合、伊佐市、湧水町及び本市に姶良市、さつま町を加えた6団体で、11月16日に総合的な相互支援協定を締結しました。

街路事業につきましては、平成25年度から県が整備を進めてきた第一工業大学前の都市計画道路「新町線」と、同事業に合わせて本市で整備を進めてきた都市計画道路「山崎線」が、12月21日に供用開始の運びとなります。これらの路線の開通により国分市街地の渋滞緩和や物流の効率化、大隅地域から鹿児島空港へのアクセス性の向上などが図られるものと大いに期待しているところです。

救急・救助体制の充実につきましては、聴覚や言語機能に障がいのある方などが円滑に消防への通報を行えるように、「Net119緊急通報システム」を新たに導入し、9月1日から運用を開始しました。

また、新型コロナウイルス感染症を含む、すべての感染症に対する二次感染予防機能の強化を図るため、新たに感染症患者隔離搬送用資機材を導入したところであり、引き続き、感染症予防対策の徹底と救急業務の維持継続に努めてまいります。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

医療体制の充実につきましては、新型コロナウイルス感染症への新たな対策として、霧島市内の医療機関が、無症状の新規入院患者に対してPCR検査を実施した場合に、その検査費用を市が負担する「霧島市新型コロナウイルス感染症対策医療機関支援事業」を11月12日から開始したところです。季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行も懸念される中、無症状の入院患者からの院内感染を未然に防ぎ、市民が安心して適切な医療サービスを受けられる環境の確保につながるものと考えています。

さらに、これから冬場を迎え、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症との鑑別が難しくなる中で、発熱等による受診者の増加が見込まれることから、姶良地区医師会では、12月6日から来年2月末日までの日曜・祝日・年末年始の期間に、在宅当番医から紹介を受けた二次診療としての発熱紹介外来を設置することとしており、準備を進めているところです。市民の皆様には、まずは日曜・祝日在宅当番医を受診していただき、当該医師が発熱紹介外来受診の必要性を判断することになります。本市としましても、運営等について協力するとともに、今後も引き続き、姶良地区医師会と連携を図りながら、感染拡大防止に向けた医療体制の更なる充実に努めてまいります。

また、昨年4月から任意接種に対する市独自の助成を実施しているロタウイルスワクチンについて、予防接種法施行令の改正に伴い、10月1日から法に基づく定期接種に位置付けられたことを受け、8月1日以降に生まれた子どもを対象として、全額公費負担で接種できるようになりました。なお、定期接種の対象とならない7月31日以前に生まれた乳児に対しては、引き続き、市独自の制度により予防接種費用の一部助成を行ってまいります。

子育て環境の充実につきましては、国の特別定額給付金の支給対象とならない令和2年4月28日以降に生まれた子ども1人につき10万円分の出産祝商品券を支給する霧島市出産祝商品券支給事業について、10月から商品券の支給を開始したところです。新型コロナウイルス感染症の影響による不安の中で妊娠・出産を迎えた子育て世帯の支援と、消費の喚起による地域経済の活性化に向け、引き続き円滑な事業実施に努めてまいります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

芸術文化活動の推進につきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響を受けて延期となった霧島国際音楽祭が、令和3年1月5日から12日までの8日間、「冬の霧島国際音楽祭」として開催されることになりました。最終日の1月12日には、霧島市民会館でのニューイヤーコンサートも計画されており、コロナ禍の中ではありますが、市民の皆様が世界レベルの音楽に触れる貴重な機会になればと考えています。

燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会につきましては、10月8日に開催された日本スポーツ協会の臨時理事会において、3年後の令和5年に「特別国民体育大会」及び「特別全国障害者スポーツ大会」として開催されることが正式に決定しました。

今後は、本年の開催計画を基本に、県や競技団体等と調整を図るとともに、市民の気運を再び高めるための取組など、大会の成功に向けて着実に準備を進めてまいります。

次に、喜ばしい話題としまして、国分中央高等学校放送部が、8月にオンラインで開催された全国高等学校総合文化祭のオーディオピクチャー部門において、応募作48点の中から最高賞である優秀賞を受賞しました。受賞作の「保存版!鹿児島アクセント講座」は、鹿児島弁のナレーションによるユーモアを交えた内容で、YouTubeでも視聴可能ですので、是非、市民の皆様にも同校放送部の力作をご覧いただければ幸いです。新型コロナウイルス感染症の影響により開催そのものが危ぶまれた中での快挙は、本市にとりましても大変名誉なことであり、同校の生徒たちの今後の更なる活躍を期待するものです。

また、10月に開催された「JOCジュニアオリンピックカップ全国中学生陸上競技大会」において、舞鶴中学校3年の坂元龍晟さんが、男子800メートルで見事優勝、さらに、今月開催された「少年の主張全国大会」では、横川中学校3年の池島音羽さんが、最高賞である内閣総理大臣賞を受賞されました。お二人の輝かしい成績に対し、心からお祝い申し上げます。

「市民とつくる協働と連携のまちづくり」

国内交流の推進につきましては、本市と岐阜県海津市の姉妹都市盟約が本年度で50周年を迎えることを記念し、地元産のサツマイモと海津市産の米を原料とした焼酎が、市内の醸造所において2千本限定で製造されました。50年前に姉妹都市盟約を締結した日である10月26日には、同企画に携わった海津市の民間事業者や市職員も本市を訪れ、その完成を共に喜びました。なお、その他の記念事業については、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえながら、来年春に実施する予定としています。

今後も引き続き、市民や関係団体等と一体となって交流の活性化を図り、地域間相互の理解を深めてまいります。

ジオパークの推進につきましては、霧島ジオパークが、9月14日で日本ジオパーク認定10周年を迎えたことを記念し、9月から来年3月にかけて、これまでの取組を振り返るとともに改めて霧島の魅力を発信するための巡回パネル展を、環霧島管内において実施しているところです。また、5市1町の観光関係者や商工会議所・商工会の青年部、青年会議所の方などを対象に、互いの地域への理解を深め、広域連携により霧島の魅力を生かすための取組として、10月1日と29日に、ジオサイトなどを巡るモニターツアーを実施しました。

今後も、官民一体となり、貴重な地球活動の遺産の保全を図りながら、教育や観光、防災に生かしてまいります。

産官学連携の推進につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により航空各社の業績が落ち込む中、大手企業や自治体において航空会社社員の出向を受け入れる動きが広がりつつある状況を踏まえ、本市としましても、空港所在地の自治体として是非協力したいと考え、航空各社に対し社員の受入れについて打診を行ったところです。

感染症の収束が未だ見通せない中、企業、自治体ともに厳しい経営状況が続いていますが、コロナ禍というピンチを官民の連携強化のチャンスと前向きに捉え、今後、各社と協議を行ってまいります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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