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更新日:2022年8月30日

令和4年第3回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

令和4年第3回市議会定例会の開会に当たり、現時点における市政運営の状況報告について第二次霧島市総合計画の施策体系に沿ってご説明申し上げます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

商工業の振興につきましては、空き店舗等の遊休不動産の利活用を通じて、官民連携でまちの魅力を高め、商店街の再生・活性化を図るための「リノベーションまちづくり」の取組として、昨年度に続き、女性を対象とした起業支援プログラム「きりしま女子起業ラボ2022」や、地域の特性や資源を活かしたエリアマネジメントを学ぶプログラム「エリマネ団体育成コース」を9月から順次実施するほか、市内に実在する遊休不動産を題材に、新しいビジネスを生み出す実践型のプログラム「第2回リノベーションスクール@霧島」を10月に開催する予定としています。

これらの取組のスタートとして、6月26日には、学校法人都築教育学園のご協力の下、第一幼児教育短期大学のアゼリアホールにおいて「ライブキリシマキックオフシンポジウム2022」を開催しました。当日は、約80人の参加があり、リノベーションの第一線で活躍する実践者から成功事例を学ぶとともに、参加者同志の新たな出会いや交流が生まれるなど、今年度のスタートを切る、大変有意義な場となりました。

また、8月6日には、リノベーションスクールの事前講演会を開催したところであり、引き続き、リノベーションまちづくりの推進に向けて、担い手となる人材の育成やまちづくりに対する機運の醸成を図ってまいります。

新型コロナウイルス感染症の影響により、事業の継続が困難となっている中小企業者等に対する経営支援につきましては、法人に10万円、個人事業者に5万円を給付する第5期の「事業継続支援給付金」の申請受付が7月15日で終了し、1,105事業者に対し、1億3,055万円を給付しました。

また、資金の借入れを行った中小企業者等に対して、借入金額の一部を助成する「新型コロナウイルス対策経営改善促進助成事業」の申請受付を6月21日から、新たな市場への販路開拓や生産性向上に取り組む事業者を支援する「新しい生活様式に対応したビジネス展開支援事業」の申請受付を8月9日から開始したところです。

さらに、消費喚起による地域経済の活性化を図るとともに、原油価格や物価高騰に伴う市民生活の支援を行うため、新たな経済対策として霧島商工会議所及び霧島市商工会と連携して実施する「プレミアム付商品券」について、購入の事前申込みを8月23日から開始したところであり、併せて、低所得世帯等への「生活支援商品券」の支給について、申請書を送付する準備を進めているところです。

今後も引き続き、霧島商工会議所、霧島市商工会等と連携を図りながら、必要な措置を講じてまいります。

霧島ブランドの確立と販路の拡大につきましては、本市と牧園町のヘンタ製茶有限会社、大手飲料メーカーのサントリー株式会社が連携して、ご当地ドリンク「霧島茶翠ジンソーダ」を共同開発しました。

今回の取組は、サントリー株式会社の地域支援活動の一環として行われたもので、原材料には、本市の主要な特産品である「霧島茶」の粉末緑茶を使用しており、準備中も含めて市内飲食店等25店舗で提供される予定となっています。

また、既に鹿児島市内の飲食店でも提供されるなど、今後、段階的に県内外に展開される計画であり、本市や霧島茶の知名度向上につながるものと期待しています。

企業誘致と雇用の促進につきましては、8月17日に、本市に国内最大規模の製造拠点を有する京セラ株式会社と工場増設に伴う立地協定を締結し、本市発足後の立地協定の締結件数は、81件となりました。

また、「学生就職支援プロジェクト」の取組として、市内の誘致企業など延べ24社のご協力の下、5月下旬から7月下旬にかけて、市内外の高等学校5校を対象に工場等見学会を実施し、216人の生徒に参加いただきました。

地元企業とそこで生き生きと活躍する従業員の皆さんの姿を実際に見て学ぶことで、地元企業への理解が深まり、本市で働き、暮らすことへの意欲が高まったのではないかと考えています。

さらに、人材不足分野の一つである製造業の事業所と求職者とのマッチングを図るため、8月24日と25日の2日間、ハローワーク国分との共催による合同企業説明会を国分シビックセンターにおいて開催しました。当日は、17事業所参加の下、延べ138人が来場され、積極的な情報交換や面談が行われました。

今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、企業誘致活動を展開するとともに、高校生や大学生等の地元就職による人口流出抑制や雇用の安定的な確保が図れるよう努めてまいります。

畜産業の振興につきましては、第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会が、いよいよ10月6日から10日にかけて牧園地区で開催されます。

8月28日と29日には、姶良中央家畜市場において同大会の鹿児島県最終予選会が開催され、本市から出品した17頭の中から、福山地区の落合新太郎さんと藤山粋さんが第4区の繁殖雌牛群に出品することが決定しました。これまで、同大会に向けた出品牛対策に懸命に取り組んでいただきました畜産農家の皆様に、改めて御礼申し上げます。

同大会での上位入賞に向けて、引き続き、専門指導員による巡回指導など出品牛対策に取り組むとともに、県内外から訪れる多くの来場者に「観光地・霧島」の魅力を満喫していただけるよう、全共おもてなし協議会を中心に、受入体制等の準備を進めてまいります。

また、市立の小中学校等においては、大会開催1か月前に当たる9月6日「鹿児島黒牛・黒豚の日」に、市内の企業等から寄付された牛肉を食材の一部に使用した学校給食を、1週間前の9月29日「肉の日」には、JAあいらからの寄付金を食材購入費の一部に活用し、市内産等の牛肉を使用した学校給食をそれぞれ約12,000食提供するとともに、校内放送やチラシの配布を通じて、同大会の啓発活動を実施する予定としています。

観光の推進につきましては、株式会社ZOZOの創業者である、前澤友作氏からいただいた寄附金を活用し、準備を進めてきた「シェアサイクル推進事業」について、9月17日から霧島神宮駅及び大隅横川駅を起点として運用を開始します。これにより、霧島神宮や山ヶ野金山史跡など本市の魅力ある観光スポットへの二次アクセスの向上が図られるものと期待しています。

地域公共交通ネットワークの構築につきましては、住民座談会における地域のニーズ等を踏まえ、牧園ふれあいバスの運行を一部見直し、7月から新たに万膳地区と川影地区において、デマンド交通の運行を開始しました。

今後も引き続き、地域住民や交通事業者をはじめとする関係者の皆様との協議を重ねながら、持続可能な地域公共交通の確保に努めてまいります。

次に、鹿児島空港開港50周年記念事業の一環として、6月12日に、本市と日本航空株式会社との共催による「スカイスクールin鹿児島空港」を開催し、市内の小学生29人とその保護者に参加していただきました。

本イベントを通じて、市内小学生が空港を身近に感じるとともに、空港を有する地域の魅力を再認識する良い機会になったものと考えています。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

救急・救助体制の充実につきましては、8月26日に東京都で開催された「第50回全国消防救助技術大会」におきまして、本市消防局のチームが九州地区代表として、陸上の部・引揚救助種目に出場し、見事入賞を果たしました。「消防救助(レスキュー)の甲子園」とも言われる同大会の引揚救助種目への出場は、本市初となりましたが、日頃から消防救助活動に不可欠な体力・精神力・技術力の錬磨に努めてきたことが実を結んだ結果であると考えています。

今後も引き続き、市民の皆様の安心・安全の確保に向けた救急・救助体制の充実と隊員の知識・技能の向上に努めてまいります。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

健康づくりの推進につきましては、市民の健康づくりや子育て支援の新たな拠点となる多機能・複合的な「(仮称)霧島市総合保健センター」の整備について、6月に建設工事設計業務委託契約を締結し、基本設計等に着手したところであり、引き続き、計画的に整備を進めてまいります。

新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、8月25日現在の3回目の接種者数は7万5,672人で、接種率は62.5パーセント、4回目の接種者数は1万8,828人で、接種率は15.6パーセントとなっています。

4回目接種や若年層等の3回目接種を加速するため、本市が7月6日から8月6日にかけてイオン隼人国分ショッピングセンターで実施した集団接種では、2,033人が、県が8月5日から8月10日にかけて霧島市民会館で実施した臨時接種では、872人が接種を受けました。また、4回目接種については、医療従事者等や高齢者施設等の従事者が対象に加えられ、7月22日から順次、接種を開始しています。

なお、国は、本年10月半ば以降からオミクロン株に対応したワクチン接種を開始することとしており、本市においても接種に向けた準備を進めているところです。

今後も引き続き、ワクチンの安定的な確保に努めながら、姶良地区医師会や市内各医療機関のご協力の下、迅速かつ円滑な接種の推進を図ってまいります。

子育て環境の充実につきましては、新型コロナウイルス感染症に係る本市独自の対応策として、令和4年4月2日以降に生まれた子ども1人につき3万円分の商品券を支給する「出産祝商品券支給事業」の準備を進めているところであり、新型コロナウイルス感染症の影響による不安の中で妊娠・出産を迎えた子育て世帯の支援と地域消費の喚起を図ってまいります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

学校教育の充実につきましては、「中学生の挑戦!霧島しごと維新」事業において、7月25日から3日間、これまで学んできた英語を実際に使い、国際交流の楽しさを実感することを目的とした「KIRISHIMAGLOBALACTIVITY」を実施し、中学生23人が参加しました。国分公民館に新たに整備したWi-fi環境を活用した海外7か国とのリモート交流や、自然や文化財など本市の魅力を英語で紹介する活動を通して、参加者それぞれが広い視野で自分の将来について考える良い機会になったものと考えています。また、8月3日には、地元企業で働くことの魅力などについて学ぶことを目的とした、市内13の企業・事業所等をめぐる企業見学会を実施し、中学生38人と高校生3人、教員13人が参加しました。

8月21日には、本議場において3年ぶりとなる青少年議会を開催し、中学生から専門学校生までの次代を担う13人の青少年議員が、それぞれ素晴らしい観点で本市への提言を行いました。

今後も、青少年の政治や選挙への理解を高めるとともに、青少年が本市での暮らしや未来を語り合い、「ふるさと愛」を育む取組を推進してまいります。

GIGAスクール構想の推進については、ネットワークトラブルへの対応や教員の支援等を行うため「GIGAスクール運営支援センター」を設置しました。

今後も引き続き、学校への支援体制を充実させるとともに、タブレット端末等を活用した児童生徒の個別最適な学びを一層推進してまいります。

教育環境の整備につきましては、溝辺小学校及び溝辺中学校の老朽化した空調設備の改修工事が6月末で完了し、校内の熱中症対策が図られたところです。

また、8月9日に曽於市の小学校で発生した、樹木の枝の落下による死亡事故を受け、本市におきましても、すべての市立幼稚園及び小・中・高等学校の樹木について、樹木医による緊急点検を実施し、9月8日までに終了する予定となっています。

今後も引き続き、安全・安心な学校施設の整備を進めてまいります。

次に、喜ばしい話題としまして、7月に開催された全国高等学校野球選手権鹿児島県大会におきまして、国分中央高等学校野球部が3年ぶりにベスト4に進出しました。

惜しくも準決勝で敗れたものの、春の九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選の決勝進出に続く好成績となり、同校野球部の雄姿を甲子園で見られる日もそう遠くないと期待しています。

また、全国高校生銃剣道大会において、同校の花森寛人さんと前田夏一さんが個人2年生の部で第3位に、全国高等学校総合文化祭において、放送部がビデオメッセージ部門Aブロックで、第1位に相当する優秀賞に輝きました。

これらの結果は本市にとりましても大変名誉なことであり、同校の生徒の活躍が、今後も私たち市民に勇気と希望を与えてくれることを願ってやみません。

社会教育の充実につきましては、7月28日から3日間、霧島自然ふれあいセンターを宿泊地として「きりしま自然塾」を開催し、市内の小中学生18人が参加しました。

霧島の豊かな自然の中で、異年齢集団の体験活動や生活を通して、自然を大切にする心や思いやりの心、自律性・協調性などが育まれたのではないかと考えています。

また、8月21日には国分運動公園多目的屋内運動場において、社会の仕組みや社会参加について学ぶ「キリシまち」を、公益社団法人霧島青年会議所と共同で開催しました。

当日は、市内の小学5・6年生144人が参加し、地元企業や陸上自衛隊国分駐屯地など、市内14団体の職場体験ブースで働いて得た給料を使って、遊んだり、納税したりするなど、疑似体験活動を通して社会の仕組みを理解し、「働くこと」の意義を学ぶ良い機会となりました。

今後も引き続き、心身ともに健全な「きりしまっ子」の育成に向け、取組を進めてまいります。

芸術文化活動の推進につきましては、これまで秋に開催してきた「きりしま美術大賞展」について、今回から開催時期を7月に変更したことで、応募者の減少が懸念されましたが、10代から90代までの幅広い年代、北は北海道、南は沖縄まで全国各地から2,024点の応募があり、全国公募展として認識されてきたことを実感したところです。

また、国内の音楽祭で最も古い歴史を持つ「第43回霧島国際音楽祭」が、7月21日から8月7日まで、みやまコンセールを主会場に県内各地で開催され、多くの聴衆を魅了しました。コロナ禍の中ではありましたが、市民の皆様が世界レベルの音楽に触れる貴重な機会になったものと考えています。

国民体育大会の推進につきましては、本市で開催される正式競技・ハンドボールの普及や国体開催に向けた市民の気運醸成を図ることを目的として、8月26日から9月1日までの7日間、国分体育館において、ハンドボール女子日本代表の強化合宿を受け入れているところです。

期間中には、小中学生を対象とした講習会や選手との交流をはじめ、本県の国体代表選手の競技力向上を図るため、少年男子選抜チームとの練習試合も行われる予定となっています。

今後も、本市で開催される競技をはじめ、スポーツの魅力を発信しながら、国体開催に向けた啓発活動に取り組んでまいります。

「市民とつくる協働と連携のまちづくり」

ロシアによるウクライナ侵攻から約半年が経過し、依然として情勢が不透明の中、県内にも10人を越える方が避難されています。

本市としましても、ウクライナから本市に避難される方への支援策として、市営住宅等の提供や生活準備一時金を支給することとし、今回の補正予算に所要の経費を計上しているところです。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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