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更新日:2023年8月30日

令和5年第2回霧島市議会定例会(市政運営の状況報告)

はじめに、喜ばしい話題としまして、5月31日に大関に昇進した霧馬山が、師匠である睦奥親方の現役時代のしこ名「霧島」に改名することが発表されました。

本市にとりましても大変名誉なことであり、新大関「霧島」が活躍することで、霧島の知名度が上がり、本市のPRにも大いに貢献していただけるものと考えています。

今後の更なる活躍を期待するとともに、横綱を目指し、精進していただきたいと思います。

それでは、令和5年度第2回市議会定例会の開会にあたり、現時点における市政運営の状況について申し述べますとともに、今回、提案しております議案等につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」

地域産業の活性化につきましては、中小企業や個人事業主を対象とした無料経営相談所「鹿児島県よろず支援拠点」の常設相談窓口を本市に開設するため、5月16日に公益財団法人かごしま産業支援センターと「霧島よろず相談窓口設置に関する協定」を締結しました。

本市におきましては、令和2年から月2回、同支援拠点と合同で定期相談会を開催してきましたが、今回の常設相談窓口の設置により、創業後間もない方の支援や既に事業を行っている方の経営改善など、それぞれのステージにあった、きめ細かい支援体制の強化が図られるとともに、本市における新規創業者の増加や商工業の活性化に寄与するものと期待しているところです。

また、長期化するエネルギーや食料品価格等の物価高騰の盈虚により、経済的に大きな影響を受け、事業継続が困難になっている市内中小企業者等に対して、法人に最大20万円、個人事業者に最大10万円を寄附する「価格高騰重点支援事業継続支援給付金」の申請受付を6月15日から開始します。

今後も引き続き、アフターコロナや物価高騰に対する国や県の経済対策の動向を注視しつつ、霧島商工会議所、霧島市商工会等と連携し、市内中小企業者の持続的な経営安定化を図ってまいります。

企業誘致と雇用の確保につきましては、6月9日に、東京都に本社を置くIT企業で、AI技術を活用したソフトウェア開発やソリューション提供を手掛ける株式会社divxと事業所新設に伴う立地協定を締結し、本市発足後の立地協定の締結件数は、91件となりました。

また、6月2日には、市教育委員会、ハローワーク国分と合同で、霧島商工会議所、霧島市商工会を訪問し、来春の新規学卒者を対象とした採用枠の確保や求人票の早期提出を促す要請活動を行いました。

今後も引き続き、関係機関と連携を図りながら、積極的な企業誘致活動を展開し、雇用の安定的な確保や高校生・大学生の市内企業への就職率の向上に努めてまいります。

霧島ブランドの確立と販路の拡大につきましては、今月1日から8月31日まで、ANA国際線のファーストクラス機内食において、霧島ガストロノミーブランド「ゲンセン霧島」認定品である「活き〆冷凍車海老」が提供されています。

今後も引き続き、関係機関や団体等と連携し、魅力ある本市産品の積極的な情報発信に努めるとともに、更なる知名度向上や販路拡大に取り組んでまいります。

畜産業の振興につきましては、4月21日に姶良中央家畜市場で開催された「第29回姶良春季畜産共進会」において、個人の部・若雌1区で、福山地区の堀切健一さんの出品牛が、同じく若雌2区で、福山地区の藤山粋さんの出品牛がそれぞれ最優秀賞一席を獲得され、団体の部では、福山地区が優勝に輝きました。

さらに、藤山粋さんの出品牛がグランドチャンピオンに選出されるなど、本市の畜産農家の高い飼養管理技術が実証された共進会であったと考えています。

また、第13回全国和牛能力共進会に向けて、前回の日本一獲得に尽力された専門指導員を継続して配置したことにより、日本一連覇へ向けた出品牛対策の推進はもとより、本市の肉用牛の改良・増殖などによる市場価格の安定や畜産農家の所得向上にも繋がるものと期待しているところです。

今後も引き続き、JAあいらなど関係機関と連携を図りながら、畜産振興に取り組んでまいります。

観光の推進につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響で令和2年3月以降、鹿児島空港では国際線定期便の運休が続いていましたが、本年1月から4月にかけて、大韓航空とティーウェイ航空による韓国からのチャーター便が運航され、約3年ぶりに多くの外国人観光客が本市を訪れました。

また、今月からは、香港エクスプレスによる香港からの定期便が再開されるほか、中華航空による台湾からのチャーター便も運航される予定となっており、外国人観光客の増加に伴う経済波及効果とともに、定期便の全面再開に向けて弾みがつくものと期待しています。

今後も引き続き、県や関係機関等と連携を図りながら、観光客の誘客促進に努めてまいります。

地域公共交通ネットワークの構築につきましては、持続可能な地域公共交通を確保するため、市、交通事業者及び地域住民等で構成する「霧島市地域公共交通会議」の協議結果を踏まえ、本年度から5年間を計画期間とする「霧島市地域公共交通計画」を策定しました。

今後も引き続き、路線バスやコミュニティバスの運行による地域住民の移動手段の維持・確保に努めるとともに、地域公共交通の「質」や「魅力」の向上を図るため、AIをはじめとした先端技術を積極的に導入していくなど、同計画に基づく各種事業を着実に推進してまいります。

「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」

防災対策につきましては、梅雨・台風等の出水期を前に、4月28日に天降川ふるさとの川河川公園において防災点検を実施し、浸水被害の軽減を目的に導入した移動式送排水ポンプの応急時における操作手順などを確認しました。

今後も引き続き、本市の活動体制や関係機関との連携を強化し、災害の未然防止や被害の最小化に努めてまいります。

「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」

新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、特例臨時接種の期間が令和6年3月末まで延長されたことから、本市においては、65歳以上の方、5歳から64歳までの方のうち、基礎疾患等を有する方、医療従事者や高齢者施設等の従事者などを対象に、5月8日から8月31日まで、市内医療機関において無料で接種を実施しています。

また、2回の初回接種を終了した5歳以上のすべての方を対象に、本年9月から12月にかけて接種を実施する予定です。

今後も国の動向を注視しながら、ワクチンの安定的な確保に努め、姶良地区医師会や市内各医療機関のご協力の下、迅速かつ円滑な接種の推進を図ってまいります。

子育て環境の充実につきましては、「低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金給付事業」において、ひとり親世帯については、令和5年3月分の児童扶養手当の受給者に対して5月22日に、ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯については、令和4年度の同給付金の受給者に対して5月29日に、それぞれ児童一人当たり5万円の給付金を支給しました。

引き続き、食料品価格等の物価高騰に直面し、収入が一定水準まで下がった子育て世帯等の支援に向け、制度の周知等に努めてまいります。

「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」

学校教育の充実につきましては、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、学校における衛生管理マニュアルも改訂されたことから、換気や手洗いなどの日常的な対応を継続しながら、多くの子供たちが参加し、他者との関わりの中で学び合い、成長できるよう、学校行事や教育活動の充実に努めてまいります。

また、喫緊の課題であるいじめや不登校の未然防止に向けて、昨年度、児童生徒用のタブレット端末を使用して、児童生徒の心の健康状態や相談希望などが把握できる市独自のアプリを開発し、パイロット校での試験運用を行いました。

今年度からは、すべての市立小中学校で運用を開始することとしており、アプリの活用を通じて、児童生徒の心の声を受け止め、不安や悩み等の早期発見や迅速な対応につなげるとともに、その効果や有効な活用方法など、引き続き研究を行ってまいります。

学校給食につきましては、本年4月から公会計に移行し、5月中旬には、児童生徒等の保護者や教職員など約1万2千人分の学校給食費納付額決定通知書を発送しました。今後は、学校給食費の徴収業務を適切に行うとともに、地域に密着した地場産品等の活用を推進し、安全・安心で、安定した給食の提供に努めてまいります。

社会教育の充実につきましては、囲碁「名人戦」の対局が、9月上旬に霧島神宮において開催されることが決定したことから、対局に合わせて、市民が生涯学習や生きがいづくりとして囲碁に興味や関心を持ってもらえるよう、囲碁プロ棋士との交流やアマチュア囲碁大会を開催する予定としており、今回の補正予算に所要の経費を計上しているところです。

図書館につきましては、新型コロナウイルスの感染症法上の分類変更を踏まえ、感染拡大防止対策として実施していた、閲覧席の制限などを見直したほか、市内7か所の図書館・図書室の電算システムを統合したことで、すべての蔵書について、ホームページでの検索や予約のほか、希望する図書館・図書室の貸出ロッカーでの受け取りができるようになりました。

今後も引き続き、図書館・図書室の利用促進や利便性の向上に努めてまいります。

国民体育大会の推進につきましては、4月24日に「燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会霧島市実行委員会第8回総会・第8回常任委員会合同会議」を開催し、令和5年度の事業計画等が承認されました。

また、6月4日に、キックオフ競技として、デモンストレーションスポーツのジャズ体操が開催されたほか、同月3日と4日には、かごしま大会のサッカー競技リハーサル大会が、10日と11日には、かごしま国体の馬術競技リハーサル大会がそれぞれ開催されました。

今後は、リハーサル大会等での様々な課題を検証し、両大会の本番を万全な体制で迎えられるよう、県や競技団体、関係機関と連携を図りながら、全力で準備を進めてまいります。

「市民とつくる協働と連携のまちづくり」

市民活動の支援と協働の推進につきましては、4月に地区自治公民館長・自治会長会を開催し、行政協力員活動等に関する基本的事項や支援制度等について、ご説明いたしました。

今後も引き続き、共生・協働のまちづくりを進める上で、最も大切なパートナーである地区自治公民館、自治会の皆様と常に連携を図りながら、地域の活性化に取り組んでまいります。

国内交流の推進につきましては、4月に、本市と姉妹都市盟約を締結している岐阜県海津市に市民訪問団9名を派遣するとともに、同市において4年ぶりに通常形式で開催された「薩摩義士春季顕彰式」に、私も市民を代表して出席しました。

また、5月には、海津市の市民訪問団と青少年訪問団の受入れを行い、交流のきっかけとなった薩摩義士の遺徳をしのぶとともに、両市において交流を深めることができました。

平和意識の醸成につきましては、今回で60回目を迎えた国分基地特攻隊員戦没者慰霊祭及び慰霊の集いを、5月21日に国分特攻碑公園及び溝辺上床公園内の慰霊碑前で開催しました。

4年ぶりに通常形式で開催した今回の慰霊祭では、悲惨な戦争の記憶を若い世代に引き継ぐための取組として、舞鶴中学校と溝辺中学校の代表の生徒が「平和が当たり前ではない。後世に語り継ぐことが私たちの責務。」と誓いの言葉を述べました。

戦争経験者が年々少なくなっていく中、未来を創る子どもたちが、戦争経験者の生の声を聞くことができる貴重な機会として、こうした取組を継続していく必要があると改めて実感したところです。

 

 

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企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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