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更新日:2022年10月4日
霧島を中心とした地域に、色々な不思議な現象が起こるといわれます。人々はこれを七不思議と呼んでいます。
霧島の山中や竹やぶに、自然の陸稲が生えることがあるといいます。これを蒔かずの種といっています。これは天孫降臨の時、高天原から持ってきた種子が残っていて、山の中で自然に育ったものだと言い伝えられています。
霧島神宮から西の方に2キロメートルほど離れた山の中にあります。大きさが10立方メートルぐらいの岩で、真ん中から割れて10センチメートルぐらいの隙間ができています。中をのぞくと、字が彫られているのが見えます。人間の力では動かすことのできない大きな岩の中に、どのようにして刻まれたのか不思議です。
※岩の隙間は暗くて見えにくいので、懐中電灯等をお持ちください。
神宮の旧参道の中ほどに、カメにそっくりの自然石があり、これを亀石といいます。またこの坂を亀石坂と呼んでいます。
旧参道にあります。以前、岩穴からいつも風が吹きでているのが不思議がられていました。極微弱な気流です。岩の上に石造の観音が安置されていたといわれています。現在は風は出ていませんが、霧島山中ではこれに似た現象はあちこちにみられます。
霧島神宮の西方250メートルほどの下の岩穴から湧き出る小川です。11月から4月ごろまでは、ほとんどかれていますが、5月ごろから非常な勢いで大量の水が湧き出ます。この時は魚もいっしょにわいてくるといわれます。水の質は清明で、天孫降臨の際、高天原から持ってきた真名井の水が混じっていると伝えられています。
霧島神宮の西方300メートルの所にあります。両度川は、毎年6月ごろから水が流れ出して8・9月ごろにはかれてしまいます。この間、はじめ10日も水が流れたかと思うと全く乾いてしまうのです。そして、数日たつとまた流れ出すというのです。川は短くて小さいものですが、水は極めて清く量も多いです。
下流は滝になって霧島川に落ち込みます。両度川は、毎年同じ時期に決まって二度流れるというので、両度川という名がつけられたということです。
神楽(かぐら)は神前で行う音楽のことです。昔、霧島神宮が現在の地に遷宮の時、深夜に社殿の奥で神楽が高く鳴り響いたということです。その時は神官・僧侶のほか一般の人まで神楽を聞いたということです。今でも時々深夜に、かすかに神楽のような物音がするといわれます。真偽のほどは分かりませんが、久しい間、七不思議の一つに数えられています。
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